Weblog(ウェブログ)もしくはblog(ブログ)といわれるWebサイトは、一種の日記(ログ)サイトです。しかし、日記サイト=ブログではありません。厳密にブログの定義があるわけではありませんが、ブログといわれるサイトは大まかにいって次のような特徴を備えています。
Webブラウザなどからアクセスして、記事を投稿すれば適切なHTMLファイルを自動的に生成してくれます。
RSS(Rich Site Summary)というWebサイトの要約データを出力します。これの利用については後述します。
著者から記事が一方的に投稿されるのではなく、訪問者がコメントを付けられます。
Aというブログを訪れた人が、Bという自分のブログ上で、AへのTrackBack(トラックバック)という処理を行ったとします。すると、Aのブログには、B上でAについて言及されたという通知が行われ、Bへのリンクが作られます。つまり、リンク元への逆リンクが自動的に行えるわけです。
ブログは個人の日記だけでなく、各種プロジェクトの管理やニュースなどに広く使われています。特に、2001年の9.11テロを契機として、ジャーナリスティックな観点を持った数多くのブログが登場しました。さらに、TrackBackによって、ブログは自動的にネットワーク化が進んでいくため、最近では検索エンジンによる検索結果の上位にブログがランキングされることも珍しくなくなっています。
binWord/blogでは、各記事の右上にカテゴリーが表示されています。これをクリックすると、そのカテゴリーに属する記事を一覧できます。
各記事の末尾には、「個別記事」(ブログによってはPermalinkもしくはパーマリンクと表記。時刻表示のこともある)、「コメント」(Comments)、「トラックバック」(TrackBack)というリンクが張られています。「個別記事」は単独の記事ページに飛びます。もし、binWord/blogに含まれる特定の記事にリンクしたいのであれば、個別記事で表示されるページにリンクしてください。「コメント」は、元記事に対して付けられたコメントです。「トラックバック」は、どのブログがbinWord/blog内の記事を参照しているかを表示します。もし、あなたが「Movable Type」などのツールを使って作られたブログをお持ちの場合、新しい記事を作る際に(binWord/blogのTrackBackに表示される)TrackBack URLを(新しく作るエントリーのURLs To Pingという項目へ)入力することで、binWord/blogの記事へトラックバックできます。
右側にある項目では「BlogPeople」というのがわかりにくいかもしれません。これはブログのリンク集です。ふつうのリンク集と異なるのは、新しい投稿があったブログには(New!)と付くことです。この機能は、BlogPeopleというサービスを利用して実現しています。あなたが自分のブログを持っており、なおかつBlogPeopleに登録している場合、「binWord/blogをあなたのリンクリストに登録」と書かれた部分をクリックすれば、binWord/blogを簡単にあなたのBlogPeopleリストに加えられます。
RSSフィードリーダー(feed reader)もしくはRSSアグリゲーター(aggregator)というジャンルのツールを使うと、さまざまなブログの情報をすばやく閲覧できます。おもなアグリゲーターとしては、「SharpReader」「FeedReader」「NetNewsWire」などがあります。これらのソフトにブログのRSSのURLを登録しておくと、新しい記事が投稿された時、自動的にその記事を受信して読むことができます。binWord/blogのRSSへのリンクは、右サイドバー下にある「このブログの要約」です。RSSにはいくつかのバージョンがありますが、binWord/blogでは1.0と2.0のRSS、およびRSSと同じような役割をするAtom形式のデータを公開しています。
ブログを作成するには、大きく分けて2つの方法があります。
1つは、ココログやDoblog、エキサイトブログ、TypePadといったサービスに登録する方法。もう1つは、サーバーを用意してMovable Typeなどのツールをインストールする方法です。前者では、登録するだけですぐにブログをはじめられます。後者はサーバーなどに関する多少の知識が必要ですが、自由度の高さが魅力です。binWord/blogもMovable Typeを利用しています。
なお、ブログの入門書として、『ウェブログ☆スタート!』という書籍を出させていただきました。ブログとは何か、どういうメリットがあるのか、どう作ればいいのかといったことをわかりやすく説明しています。実際の運営の様子も具体的に書いていますので、興味がおありでしたらぜひお読みください。Movable Typeで作成したサポートページも用意しています。
ブログの関連書籍としては、『ウェブログ入門-BloggerとMovable Typeではじめる』、『Movable Typeで今すぐできるウェブログ入門』、『Bloggers(ブロガーズ)―魅惑のウェブログの世界へようこそ』もおすすめです。