葬儀の本質とは何か? 洋泉社ムック『日本人のお葬式』

2月 2nd, 2011
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4862486762『葬式は、要らない』(島田裕巳、幻冬舎新書)のヒットを受けて、葬式をテーマにした雑誌特集や書籍が相次いでいるようだ。
『日経おとなのOFF』なんて、2008年12月号特集が「至高のホテルで美食の夜を」で、2010年12月号は「死とは何か?臨終の作法とは?」(笑)。極端すぎるだろっ、と思わずツッコミを入れたくなるが、団塊の世代が死について考える年齢になってきたことが葬式に注目を集めている原因なのではないかという気がする。
こういう状況で刊行された、洋泉社ムック『日本人のお葬式 葬儀とお墓の本質を考える本』には、葬儀の実用面解説だけではなく、葬儀や墓の歴史的変遷から、葬儀の選択肢まで、葬儀に関するあれこれがきっちり1冊にまとめられている。
このムックには、スリランカ初期仏教長老、アルボムッレ・スマナサーラ師らのインタビューが収録されているのだけれど、異色なのが小飼弾氏。「葬式について語るのは、死を考えていないから」という本質論から始まり、世代間格差の問題へと切り込んでいく(取材・構成を山路が担当)。
葬式、そして死について考えるきっかけとして、お勧めの1冊ではないかと。

臭いアンモニアから、明るい未来が見えてくる

1月 28th, 2011
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アンモニアと聞いてたいていの人が思い浮かべるのは、「臭い」ということかもしれない。しかし、実はアンモニアなしで私たちの社会は成り立たないというくらい重要な物質なのだ。アンモニアは窒素肥料の原料であり、数十億人に食料を供給できているのはアンモニアがあってこそ。世界のエネルギーの数%がアンモニアを作るために使われているという説もあるほどだ。

アンモニアを作るためには高温高圧が必要で、非常に多くのエネルギーを消費する。では、エネルギー消費の少ない常温常圧でアンモニアを合成できるようになるとどうなるか? なんと、アンモニアが石油代わりの燃料として使えてしまうのだ。
詳しくは、下記の記事で。

・臭いアンモニアから、明るい未来が見えてくる | WIRED VISION

『小飼弾の「仕組み」進化論』iPhone/iPad版、ドットブック版を発売しました

1月 25th, 2011
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これまでの仕事術は、「いかに効率よく仕組みを回すか」ということにフォーカスが当てられてきました。しかし現在は、社会のあらゆる場所で従来の仕組みが崩壊しつつあります。
そんな世界で、今まで通りの仕組みを回し続けているだけでは生き残れない、アルファブロガーの小飼弾はそう語ります。この世界で生き残るためには、「本当の20%ルール」を使って「生き残るための仕組み」を作らなければならないのだと。オン・ザ・エッヂ(現ライブドア)のCTOとして、同社を上場させる原動力となった小飼弾の仕組み作りの秘訣を余すところなく公開します。

・iPhone/iPadアプリ版:

・ドットブック版:

『小飼弾の「仕組み」進化論』目次
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電力消費なし、レアアースなしの、超高密度ハードディスクが実現できる?

12月 24th, 2010
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パソコンやビデオレコーダーに使われているハードディスクは、いわば小さな磁石の集まりだ。大ざっぱにいえば、磁石のN極、S極の向きで、データを記録している。磁石の向きを変えるためには、コイルに電流を流して磁場を作る必要がある。これは、ハードディスクに限らず、磁性体を使った記録媒体の常識だ。
ところが、千葉大学の山田豊和准教授らは、鉄ナノ磁石に電圧をかけると、磁石の向きを変えられることを発見したのである。
電力を消費せず、レアアースもなし、しかも超高密度という夢のようなハードディスクが実現できる可能性が出てきた。
詳しくは、下記の記事で。

電力消費なし、レアアースなしの、超高密度ハードディスクが実現できる? | WIRED VISION

ハードディスクではないが、本日半導体分野でも興味深い研究が相次いで発表された。

電力消費ほぼゼロのTVに道? 新原理のトランジスタ:日本経済新聞
100万分の1の消費電力で、演算も記憶も行う新しいトランジスタを開発 – プレスリリース | NIMS

エネルギーハーベスティングの技術と合わさることで、面白いことになってきそうな気配がする。

東工大 矢部孝教授の『マグネシウム文明論』英語版”The Magnesium Civilization”発売

12月 20th, 2010
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次世代エネルギーの分野で、私が期待を寄せているビジョンの1つが、東京工業大学の矢部孝教授が提唱する「マグネシウム循環社会」。この研究は、海水からマグネシウム化合物を取りだし、太陽光励起レーザーで金属マグネシウムに製錬。金属マグネシウムを、自動車用の金属燃料電池や発電所の燃料として利用するという壮大なものです。生成される酸化マグネシウムは太陽光励起レーザーで再度金属マグネシウムに戻されるため、利用・生成の過程で温室効果ガスを排出しません。また、太陽熱を利用した低コストな淡水化装置はすでに製品化が進んでおり、世界で進行している水資源問題への1つの解として期待されています。

2010年11月には、米国ニューヨークで開催された“The World Technology Summit & Awards 2010”において、矢部教授がエネルギー部門(個人)のトップ候補5名の1人に選出されるなど、研究は国際的な注目を浴びつつあります。

研究内容をまとめた『マグネシウム文明論』はPHP新書より発売中ですが、このたびPan Stanford Publishing社より、英語版の『The Magnesium
Civilization』
(定価:49.00USドル)が発売される運びとなりました。

なお、「マグネシウム循環社会」の最新情報につきましては、
・日本語:http://www.mgciv.com/blog/
・英語:http://www.mgciv.com/blog/?lang=en
・Facebookファンページ:http://www.facebook.com/mgciv
をご覧ください。

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Parallels Desktop for Mac上のWindowsからDropboxを使う

12月 1st, 2010
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Parallels Desktop for Mac上でWindowsアプリケーションを動かしている場合、データ保存先をストレージサービスのDropboxにしておくと、ホストのMacやその他のマシンからアクセスできて便利だ。
しかし、Windows側にDropboxクライアントをインストールすると、Windowsの領域にもDropboxフォルダが作られて全データが同期されてしまう。特にMacBook Airのように、ストレージ容量の小さいマシンでこれはもったいない!
解決策だが、Parallels上のWindowsからはMac側のドライブがネットワークドライブとして見えるので、これを共有してしまえばいい。こうしておけば、Dropbox用の領域はMac側だけで済む。
まず、Windowsのエクスプローラから「ネットワーク」を選ぶ。フォルダが共有されていないと「ネットワーク探索が無効になっています。〜」といったメッセージが表示されるのでこれをクリック。

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赤道直下に花開く、環境空中都市「GREEN FLOAT」

11月 26th, 2010
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どうも今の日本には、おかしな閉塞感が漂っているような気がしてならない。その閉塞感は将来のビジョンが見えない不安から来ているのではないか? 政治でも経済でも、目先の混乱に対処するのに精一杯で、誰もが長期的な展望を描く余裕がないのかもしれない。
そんな中、清水建設が提案している「GREEN FLOAT」ビジョンは、ぶっ飛んでいる。赤道直下に直径3000mの巨大な浮島を作ろうというのだ。浮島には高さ1000mのタワーがそびえ、太陽エネルギーや上空の冷気を活用して、「カーボンマイナス」を実現するとしている。
海水中のマグネシウムを取り出して構造材として使うことを想定しているそうなので、東京工業大学 矢部孝教授の「マグネシウム循環社会」とも相性がよさそうだ。
『未来改造のススメ』で岡田斗司夫氏は、

太平洋のど真ん中に直径100kmの人工島を作って、そこを独立国にするんだ。もちろん、社会制度はベーシック・インカム。で、この国が輸出するのは、マグネシウムと電力。絶対いけるって。
どうせなら、島自体に動力を付けて、「ひょっこりひょうたん島」にしてほしいなあ(笑)。

と語っていたが、GREEN FLOATも赤道直下の海流に漂う浮遊式を想定しているそうだ。
こういう未来を考えると、とてもワクワクしないだろうか?
詳しくは、以下の記事で。

赤道直下に花開く、環境空中都市「GREEN FLOAT」 | WIRED VISION

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『ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である』のアンケートに答えちゃいました

11月 25th, 2010
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4774144681「あなたは、なんのためにブログやツイッターを書くの?」
うーむ、なんでだ?
みたいもん!の、いしたにまさき氏が100人以上のブロガーに質問状を送り、「どうして誰も頼みもしないのに、ウェブで情報発信をするのか」という、世界七不思議の1つに取り組んだのが『ネットで成功しているのは〈やめない人たち〉である』
私も縁があって、アンケートに答えさせていただいた。いや、オビに謳われているような「著名ブロガー」では全然ないし(笑)、更新だってまったくマメじゃないんだけど。
やっぱり、発信した情報がたまにでも人の役に立つことがあるのが、うれしいんだろう。今でもMac標準の辞書アプリで「英辞郎」を使う方法とか、役に立っているみたいだし。誰かの役に立つというのは、あらゆるモティベーションの源泉なのかもしれない。

青春出版社より『頭のいいiPad「超」情報活用術』発売です

11月 8th, 2010
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4413037804タブレット型端末という、新しい市場を切り開いたiPad。当初は、ガジェット好きのマニアが飛びついただけかと思いきや、女性やシニア層へとユーザーが広がっているのだとか。
「パソコンでも携帯電話でもない中途半端なもの」と言われたiPadですが、直感的なユーザーインターフェイスと豊富なアプリで、パソコンや携帯電話とは違う利用方法が開拓されつつあります。
『頭のいいiPhone「超」情報活用術』は、ストレスなく情報の海を渡るためのノウハウをぎゅっと凝縮した1冊です。ネットや紙情報をどう収集するのか、どう整理して、アウトプットに生かすのか。iPadを買ったけど、今一つ使いこなし方がわからない。そういう方のお役に立つんじゃないかと思います。

『頭のいいiPad「超」情報整理術』目次
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電池不要の「紙」端末が作るセンサーネットワーク

10月 29th, 2010
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00年代の初頭、ユビキタスコンピューティングの文脈で話題になった「センサーネットワーク」。身の回りに小型のセンサーを多数配置して、コンピュータに人間の状態を認識させ、よりよいサービスを作っていこう……というようなことが言われたのだけれど、こうしたセンサーネットワークが実用化されたという話はとんと聞こえてこない。
ところが、最近になってセンサーネットワークに関する話題が少しずつ出てくるようになった。それは、「エネルギーハーベスティング」の技術が進歩してきたから。要するに、センサー端末を電池レスにして、環境中にあるエネルギーで動作させられるようになってきたのだ。
東京大学大学院 情報理工学系研究科の川原圭博博士が、エネルギー源として注目しているのは「電波」。「紙」に印刷した安価なセンサーで、テレビなどの電波を受信してここから電力を取り出そうとしている。
詳しくは、下記の記事で。

・電池不要の「紙」端末が作るセンサーネットワーク | WIRED VISION