8月 11th, 2003
現在、いくつかの仕事でWikiを使っている。アイデアを出し合ったり、議論をするには非常に便利なツールだ。
ただ、新しいコンテンツを作っていくには適しているが、既存コンテンツの再利用という点が弱いように思う。Excelなどのデータから、各レコードごとのページを新規に作成できるといろいろと役に立つのではないか。
ざっと探したところ、こういうプラグインが見あたらなかったので、自分で作ることにした。たいていのWikiでは、ページの実体はプレーンテキストとしてデータフォルダに置かれている。データフォルダに適切なテキストファイルを放り込めば、それだけで新しいページになる(こういう使い方が正しいのかよくわからない)。
ということは、編集作業で利用しているRubyスクリプトをちょっと書き換えれば、そのまま使えそうだ。ふむ。暇を見て作ってみよう。
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8月 8th, 2003
ZDNN「「十二単」をまとったスウェーデン製日本語手書き認識ソフト」では、文字認識ソフト「Decuma Japanese」開発者のインタビューが掲載されている。
Decumaは、文字認識率の高さと使いやすさで話題なのだが、開発者がこんなことをいっている。
Decuma Japaneseで使用されている入力枠ですが、これは日本人が子供の頃に書き方の練習を行ったあの枠からきています。Decuma Chineseで使っている枠も、中国にある同じような用紙をかたどったものです。書くという行為になじみ深いものを連想させるようにデザインされているわけです。
認識文字の候補が9個のマスになっているのも、中国古来の書道学習法である九宮格(補助線の入った9個のマス目)をイメージしていますし、紙がめくれたようなアイコンは下に何かがあってめくりたくなるような感じですが、これは日本の十二単(ひとえ)を背景にデザインされています。
異文化研究の深さが半端じゃない。ソフトウェア開発を通しても、他国の文化を理解することができるのだなあ。
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8月 7th, 2003
現代のコンピュータに大きな貢献をした人物として、アラン・ケイ氏は外せない。個人向けコンピュータのコンセプト「Dynabook(ダイナブック)」(東芝のノートパソコンとは違う)、GUIを搭載した「Alto(アルト)」(これらは30年以上も前に発表された!)等々、彼のアイデアは現在のコンピュータに大きな影響を与えている。どうでもいいことだが、私は昔(何だったか忘れたが)講演会を取材した際、彼と肩を組み写真を撮らせてもらったことがある。引っ越しの際になくしてしまったのが残念だけど……。
さて、SmallTalkも彼が開発したプログラミング環境だ。これをベースにオープンな開発環境として生まれたのがSqueak。このあたりの説明は、Squeak Introduction Page!に詳しい。
いろいろとユニークな特長を備えたSqueakだが、特に教育用のツールとして注目を集めている。Squeakを知りたいっ!でサンプルが紹介されているように、車の絵を描いてそれをコースに沿って走らせるプログラムを作る、なんてことが子供にも簡単にできてしまう! まったく、小中学校でワープロや表計算の操作法なんてつまらないことを教えている場合じゃない。
『スクイークであそぼう』(Amazon)は、Squeakの世界を解説した「絵本」だ。
これには編集者として「やられた」と思った。コンピュータの解説書らしからぬデザイン、キャラクタを使ったわかりやすい説明等々、細部に至るまで丁寧な作りで、大変な手間をかけているのがよくわかる。こういうのが読みたかったのだ。
実は、以前洋書のSqueak解説書を取り寄せて読んでみたのだけど、コードだらけの本だったのであっさり挫折。しかし、もう一度Squeakに挑戦しようという気になってきた。
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8月 6th, 2003
EB series support pageで、スーパーニッポニカ Toolkit 1.0が公開された。このツールは、小学館のスーパー・ニッポニカ2003 DVD-ROM Windows版(Amazon)および2001[ライト版] Windows版(Amazon)のデータをEPWING化できる。こうすれば、EPWING対応の検索ツールを使うことで、複数辞書の串刺し検索も行えるようになる。スーパー・ニッポニカが欲しくなってきたが、39,000円はちと高い。2003[ライト版]を早く出してもらいたいものだ。
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8月 6th, 2003
kamicup氏のKPilo V1は、Web巡回ツールだ。(PC上で)指定したWebを自動的に巡回し、取得したデータをDOC形式(Palm OSデバイスで使われる文書形式)に変換、Palm OSデバイスにインストールしてくれるというもの。
現在開発中のバージョンでは、RSSフィードへの対応も検討しているという。これが実現されれば、いつもチェックしているblogの記事を出先でも手軽に読める! これはすばらしい。ぜひぜひ、実装の検討をお願いいたします。
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8月 5th, 2003
ZDNNの「ブロッグの世界でも、ついに“業界標準戦争”」では、RSSの規格をめぐる争いについてレポートしている。RSSは、blogなどの見出しや要約を配信するのに使われている。私のbinWord/blogでも、RSSで要約を発信している(って単にMovable Typeのデフォルトのまま使っているだけですが)。このおかげで、どのblogが更新されたかすぐわかるし、RSSフィードリーダーとかアグリゲーターというツール(Sharp ReaderやNetNewsWireが有名)でblogの記事を手軽に読んだりできる。
それにしても、RSSが完全にオープンとはいえない規格とは知らなかった。これからRSSを勉強してみようかと思っていただけに、残念なニュースではある。
とはいっても、仮にRSSの代替技術が発表されて広まってきたとしても、その形式に合わせたテンプレートを作成するようblogツールを設定すればいいだけだから、個人のbloggerが困ることはないんじゃないかと思うけど。
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8月 4th, 2003
フィットネスクラブでiPod/30GBを着けてみた。使用したケースは、Action Jacketだ。これはアームバンドが付属していて、上腕に固定できる。最初着けた感じはやや重めで、15GBのモデルにしておけばよかったかもと一瞬思ってしまった。すぐに慣れたが、女性にはやや気になる重さかもしれない。
余ったヘッドフォンケーブルはケースへ適当にねじ込んでランニングマシン(ではないかな。手と足の両方を動かす奴)で走ってみる。室内だということもあるし、首にタオルをかけているので、汗でべたつく感じはそれほどでもない。iPod本体やヘッドフォンがずれてくることもないようだ(ヘッドフォンに汗が入らないか少し気になる)。ただ、走りながらだと曲の切り換えがちょっと面倒か(付属リモコンはコードが長すぎるので使っていない)。もっと使いやすいリモコン付きヘッドフォンを出してほしいものだ。続いてトレーニングマシンを使ってみたが、これも特に問題なし。
細かい不満はあるけれど、まずまず快適な使い心地だった。バテてくると英語教材を聞いているどころではないとか、多少人の目が気にならないでもないが、まあこれはiPodの責任ではなかろう。
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8月 3rd, 2003
Letter from Yochomachiで「Trackback とは本当に必要な機能なのか?」という記事が掲載されている。なかなか説得力があり、面白い。私もコメントを書かせていただいた。
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8月 2nd, 2003
HotWiredの「ウェブログで生計を立てるジャーナリスト、成功の秘訣を語る」(上)および(下)では、blogの記事執筆だけで暮らしているジャーナリストを紹介している。
これに対して、梅田望夫・英語で読むITトレンドの「Blogを書いてカネを儲けられる時代が来るか?」では疑問を呈している。
「これから個人発信情報コンテンツが爆発的に増えていくとき、一般的にいってコンテンツのコモディティ化は避けられず、果たしてこのビジネスモデルは維持されるのだろうか(そもそもこの6-8万ドルというのも希望的観測が混じった見積もりであろう)と、どうも懐疑的にならざるを得ない」
「皮膚感覚として、「The democratization of publishing」現象は、書く側にとって、カネの匂いが全くしないのである。」
そして最後に、
「もちろんほんのわずかな例外は存在するだろうが、これほど金儲けがしにくそうな場で成功できる才覚があるのなら、他のことをやったほうが手っ取り早く稼げる、という気がする。」
と述べている。
私も梅田望夫氏の意見に賛成だ。blogをはじめとした「ナノ」パブリッシングはこれからも増加して文化として定着するだろうし、blogを利用したビジネスが盛んになるのは間違いないだろうが、blogの記事だけを書いて生計を立てられる人はやはり限られると思う。
個人がblogを使って何らかの収入を得たいのであれば、有料記事を売るのではなく、副次的に利用するのが現実的ではないか。例えばこのbinWord/blogを開設した理由の1つとして、私が今までにどういう出版物を手がけてきたか、どういう分野が得意か興味があるのかということを見せることで、今後の仕事へつなげたいという期待がある(もちろん、ほかにもいろいろな理由があるが)。また、特定のテーマに絞ったblogを開いて、そこに書き込まれた内容を書籍としてまとめて出版する方法もあるかもしれない。
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8月 2nd, 2003
相互リンクを半自動的に構築できるTrackBackはすばらしい機能だが、Pingを送る側のサイトがその機能を備えていなければならない。
しかし、最近TrackBack機能がないサイトからTrackBackを送るための仕組みが注目を集めている(以前はけっこう面倒な手順が必要だった)。特に、Free TrackBackの人気が高いようだ(情報源:ARTIFACT)。
これを使えば、既存のサイトもblog的に活用できるようになるかも。
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