1月 31st, 2004
1月29日(木)、東京国際フォーラムで開催されている『人体の不思議展』に行ってきた。ここで展示されているのは、プラストミックという手法で作られた人体標本。本物の人体標本なのだが臭いもなく、じかに触れて観察できるというのが特長だ。昨年中に終了する予定だったが、好評だったため2004年2月1日(日)まで会期が延長された。私は昨年末の日曜日に一度出かけたのだけど、あまりの人混みにその時はあきらめた。
会場に着いたのは午後4時半くらいだったが、平日だというのにかなりの人で、入場券を買うまでに20分以上待たされた。入場券を買ったらすぐに会場内に入れるのだけど、会場内の混雑もすごい。客層も多彩で、いつの時代もみんなエロ・グロ・ナンセンスが好きなのだなあ(もちろん私も含めて)。医学部の学生もけっこう来ているようだ。脳の輪切りが収められたケースなどは大変な人だかりで、ゆっくり説明書きを読むこともできない。
ただし、展示されている内容はかなりのインパクトがある。神経が全身をどのように走っているのか、筋肉がどう付いているのか等々、必要に応じて内臓を取り除いてあったり、頭蓋骨をずらして脳内が見られるようになっていたり。CTスキャンのように、全身を輪切りにした展示もあった。肝硬変になった肝臓や、肺癌になった肺、死産の胎児がまるごと置かれていたりするから、人によっては気分が悪くなるかもしれない(見た限りではそんな人はいないようだったが)。それにしても、×××や××××は、こういう風に付いているのだなあ。はじめて知った。女性の多くも「これは学術的興味ですから」光線をまわりに発射しつつ、そういう標本を凝視していた。
跳躍したり、弓を引いている様子を再現した標本もあったが、さすがにここまでポーズを付けられたものを見ていると、冒涜とはいわないまでも、なんだか提供者に悪いような気がしてきてしまう。
出口近くには、実際に手で触れてもよい標本が置かれていた。手触りはプラスチックに似ている。臓器にも触れるようになっているが、乾いているから、そんなにグロテスクな感じはしない。
東京では何をやっても混んでしまうのが仕方がないにしても、もうちょっとゆっくり説明を読めるように工夫してほしかった。展示内容がすばらしいだけに、惜しい。
説明書きをゆっくり読めなかったので、売店でDVDを買った。DVD以外にも、詳細な解説書やDirectorで作られたCD-ROMもあったが(あとビデオテープ)、ボーっと流して見るにはDVDがよいかなと。家に帰って見てみたところ、映像や音声解説も丁寧に作られている。欲を言えば、テロップで解説を入れてほしかった。人体各部の名称を音声でいわれても、どういう漢字を書くのかわからない。
売店では、ドクロのボールペンや透明人体模型も売られていた。これらは別にいいんだが、「幸せを呼ぶパワーストーン」なんかもいっしょに売られていたのはいかがなものかと思った(しかし、買っていく人がいるんだよなあ……)。
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1月 30th, 2004
新紀元社から『プログラミング言語AWK』という書籍が発行された。AWKは、UNIX系OS(Mac OS Xも含む)に標準で備わっているテキスト処理ツール。UNIXのみならず、DOS、Windowsなど、さまざまなプラットフォームに移植されている。AWKは単なるツールではなく、非常に奥の深いプログラミング言語でもある。C言語の開発者達が、ちょっとした処理をCよりも簡単に記述するために開発したものだという。
私は、シャープのX68000というパソコン(興味がある人はこちら)を使っている時にAWKを知ってはまった。例えば、タブ区切りのデータがあったとすると、特定の項目だけを抜き出したり、入れ替えたりといった処理が実に簡単に行える。テキストデータを1行ずつ読み込み、区切り文字で自動的に分割してくれるので、ユーザーは細かな処理をいちいち記述する必要がない。PerlやRubyといったスクリプト言語のはしりといってもいいだろう。
『プログラミング言語AWK』は、1989年にトッパンから初めての邦訳が発行され(以前紹介したのはこのバージョン)、2001年にシイエム・シイから再発行、そして今回、新紀元社からまた再発行されることになった。書店でざっと見た限りでは、最初の版と内容はまったく同じようだ。ちなみに、新紀元社はトッパンから、いろいろと本の版権を買い取ったようで、情報工学シリーズとしても『CプログラミングFAQ』、『Cプログラミングの落とし穴』もいっしょに発売されている。
『プログラミング言語AWK』は、プログラミング言語の解説書ではあるのだけど、とても読みやすく書かれている。「テキストデータを効率的に処理したいなあ」と思っているのであれば、まず手にとってほしい名著だと思う。プログラミングのとっかかりにもなると思うし。
昔読んで、いいと思った本が何度も再発行され、ちょっとうれしかったので紹介してみた。
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1月 26th, 2004
愛用している30GBのiPodの調子がよくない。電源を入れてもアップルのロゴマークから先に進まないのだ。「Menu」+「再生」ボタン同時押しでのリセットをかけてもダメ。「巻き戻し」+「早送り」ボタンでFireWireディスクモードにして、iBookにつなぐと工場出荷時の状態に戻せて、曲の転送などもできるのだが、いったんiPodの電源を落とすとまた同じ症状になってしまう。
まだまだ保証期間内だし、Apple Store Ginzaでは対面修理をやっているというので、行ってみることにした。音楽制作ソフト「GarageBand」の無料ワークショップも受けてみたいし。
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1月 26th, 2004
iTunes Music StoreがRSSフィードを提供し始めたとのこと。
上記のページで、興味があるジャンルなどを選んで「Generate」を押すとURLが表示される。このURLをSharpReaderやNetNewsWireなどのRSSアグリゲータに入力すれば、iTunes Music Storeに新しく追加された曲がすぐわかるようになる。
ユーザーごとにカスタマイズできるRSSフィードというのは面白い。先日のメールマガジンをRSSに変換するサービスといい、RSSの活用範囲がかなり広がってきた。
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1月 23rd, 2004
AV Watchで、「松下、地上デジタルを受信できるCATV向けSTB」という記事が掲載されていた。このセットトップボックス「TZ-DCH500」は、私が現在利用している「TZ-DCH100」の後継機もしくは上位機のようだ。J-COMでは、4月以降地上デジタル放送再送信の本格サービスを始める予定で、この時STBもすべて取り替える予定だという。発売のタイミングからしても、TZ-DCH500に交換されるのではないか。でも、新しいSTBに変わって、具体的にどんなサービスが利用できるようになるのかまだよくわからない。PPV(Pay-Per-View(ペイパービュー):番組単位で購入する視聴方法)に対応できるようになるらしいと聞いたが。
ちなみに、J-COMでは現在利用中のデジタル放送用STBから新しいSTBへの交換費用は5,000円以内に収めるつもりだとのこと。
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1月 23rd, 2004
メールマガジンをRSSフィードに変換してくれるサービス「MailbyRSS」についてのINTERNET Watchの記事。
これからは、必要な情報は自分で取りに行く(ユーザーが意識する必要はないにしても)というのが主流になるかもなあ。
RSSの応用についてはいろいろな意見が出されてきたけど、このサービスはサイトの要約発信以外でRSSが本格的に使われるきっかけになるか?
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1月 21st, 2004
セマンティックWebに関しては、否定的な見方も多い。しかし、セマンティックWebを実現するために必要なRDFやOWLといった多くの技術が昨年末から今年にかけて勧告案になっているという(@ITの記事)。
しかし、私も含めてだけど、セマンティックWebで何がどう便利になるのかということがイマイチわかりにくい。こういう意味情報が付加されていれば検索が行いやすくなるといったことはあるけど、エンドユーザーにとってのメリットが見えにくいと、なかなかみんな参加しようとしないだろう。
意味情報を利用した(一般消費者にとっても)面白いサービス(キラーサービス)が出てくれば、一挙に普及するのかもしれないけど。
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1月 21st, 2004
日本ではまだハイビジョン放送を録画できる機器が全然そろっていなかったりするわけだけれど、米国ではHDテレビとハード・ディスク・レコーダをセットにして999ドル!HD放送が25時間録れ,タイムシフト再生も自在!
なんて製品も登場しているそうで、うらやましい限り。
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1月 17th, 2004
昨年からラジオ聴きたい熱が高まっていたのだが、デジタル放送用セットトップボックスにはFMアンテナ端子が付いていないことを発見。以前J-COMに電話で確認した時には、確かにFMアンテナ端子もあるといっていたはずなのだけど……。
ただし、BSデジタルにはラジオ番組がけっこう用意されている(数えてみたら23局あった)ので、これでもいいかなーという気になってきた。風景写真なんかが表示されて、ひたすら音楽かトークが流れる。どうせなら、放送中の曲名リストを表示してほしいところだが、それをやっている局はあまり多くないようだ。あと、これは放送側の責任ではないが、画面を消して音声だけ流す機能がテレビにあればいいのにと思う。ま、外部のアンプをつなげばよい話ではある。
そうそう、デジタル放送用STBの取り付け工事の時、J-COMにアンケートを頼まれたのだが、その中に「地上・BS・110度CSデジタルチューナーなしで、D4端子付きの安価なテレビがCATV会社から発売されたら買いますか?」(細かな表現はうろ覚え)という質問があった。
地上デジタル放送の再送信に関しても、J-COMは最初2004年4月以降といっていたのを、2003年末に前倒しして開始している。今は地上デジタル放送を見られないエリアも多いし、ここでうまい手を打てばCATVが躍進する可能性もあるかもしれない。
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1月 17th, 2004
デジタル放送用セットトップボックスがやって来たおかげで、我が家でもハイビジョン放送が楽しめるようになった。
とはいっても、ハイビジョン放送自体は、まだまだ少ない。NHKのBShiは常にハイビジョン放送を流しているが、それ以外で比較的コンスタントに流しているのは地上デジタルのNHKデジタル総合テレビと、BSデジタルのデジタルWOWOWくらいだ。NHK以外の地上デジタル放送は、疑似ハイビジョン放送ということで、既存のSD映像をHD映像に変換して流している。ま、疑似とはいっても、送信途中のノイズが少なくなるせいか、地上アナログよりもだいぶきれいに映る。
ハイビジョン放送の画質は、予想以上でかなり満足感が高い。今まで興味がなかった相撲中継にも思わず見入ってしまったりするのだが、画面の情報量が多いというか、観客1人1人の動きまで目に入ってくる感じだ。インタビューで人物がアップになると、鼻毛も映ってしまいそうでドキドキしてしまう。ハイビジョン放送になると、機材が変わるだけでなく、ライティングやメイクアップといった部分にも新しいノウハウが必要になるだろう。
デジタルWOWOWでは、ハイビジョン+5.1ch放送もあったりして、DVDよりもいい画質で映画を楽しめたりする……のだが、1つ大きな落とし穴がある。
前回記事のコメントでtoshiさんもおっしゃっているように、ハイビジョン放送をHD映像のまま録画できる機器がまだまだ少ないのだ。
今までは、D-VHSか、アイ・オー・データ機器のRec-POTくらいしかなかった(Rec-POTは特定製品との組み合わせでないと追いかけ再生ができないらしい)。
ここに来て、シャープから地上・BS・110度CSデジタルハイビジョンチューナー内蔵のデジタルハイビジョンレコーダーが出たので、これから各社も続くとは思うが、価格や性能がこなれてくるのはまだしばらくかかりそうな気配(しかし、このシャープのレコーダーって、CATVのSTBからも録画できるのかなあ)。
こうした機器を買わないでハイビジョン放送を堪能するには、放送時間にテレビの前に正座していなくてはいけないという、何とも前時代的な状況なのであった。
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