ケータイ経由でWinとMacのPIMデータを同期

3月 24th, 2004
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携帯シンク Plus for MacのCDMA版を購入したので、前回書いたようにこれを使ってWindows XPとMac OS XのPIMデータを同期してみる。Windows側のPIMソフトはOutlook2003、Mac OS X側はOS標準のアドレスブックとiCal。私はWindowsマシンをメインで使っているおり、Mac OS X側ではサブセットのデータが見られればいい(もちろん完全に同期できればいうことはないが)。

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Macを遊び尽くすための「iLife’04」ムック

3月 22nd, 2004
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現在発売されているMacintoshには、「iLife’04」という製品がインストールされています(パッケージ製品としても販売)。写真管理や音楽再生、ムービー編集のためのソフトがまとめられているのですが、ありがちな付属ソフトではないところがすごい。やりたいことが実に簡単に、気持ちよくできるんですな。
iPhotoで写真を整理している時、一覧表示の画面でスライダを動かせば、一覧画面のまま写真が拡大・縮小する。GarageBandではループという素材を並べていくだけで、それっぽい曲ができてしまう。iTunesで音楽CDをMacに取り込むには、本当にワンクリックだけでいい。iMovieではドラッグ&ドロップでムービーにかっこいい特殊効果をかけられる、等々。
私はWindowsとMacintoshの両方を使っていますが、こうした(特にクリエイティブ系)ソフトウェアの使いやすさに関するこだわりは、Macに一日の長があると思いますね。
というわけで、個人的にも入れ込んでいるiLife’04の本が発売されます。書名は、『Mac OS ?ビュンビュンテクニック (iLife’04編) 』アスペクト)。一昨年出した『Mac OS Xビュンビュンテクニック デジタルライフ編』の改訂版に当たりますが、内容は全面的に刷新しています。
新しく加わったGarageBandは、楽器を弾けない人からバンドをやっている人まで必見の技を解説。調子に乗って「ビュンビュンテクニック」シリーズのテーマ曲(歌付き!)まで作ってしまいました。iMovieではクレイアニメにも挑戦。デジカメがあれば、すぐに挑戦できます。iTunesの奥深さにも驚かされるはずです。
あと、地味ですが、iLifeアプリケーションを自動操作するAppleScriptの記事はぜひ読んでほしいですね。アップルが公開しているスクリプトは、日本語環境で動かないものが多いのですが、これらを完全日本語化しました。iTunesで聞いている曲のアーティストが、ほかにどんな曲を出しているか、なんてことも一発で調べられます。そして、iDVDを強力にパワーアップさせる「iDVD Companion」は、DVDビデオを作ろうと思っている人に必須の大物ツールです。

ilife04.png

アフィリエート付きブログサービス「ブログ人」

3月 22nd, 2004
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NTTコミュニケーションズは3月30日から、TypePadをベースにしたブログサービス「ブログ人」を開始するとのこと(from RBB TODAY)。
ブログ人では、Amazonのアフィリエートプログラム(Amazonではアソシエイト・プログラムという)を手軽に利用できるようになっている。

ブログ人の最大の特徴は、書籍やCDを紹介するときにAmazonのデータベースから画像と商品データを自動的に持ってこれることだ。また、「ホップ」「ステップ」「ジャンプ」といった有料サービスならばAmazonのアフィリエイトプログラムも利用できる。自分の好きな本やCDを紹介することで、副収入を得るチャンスが増えるというわけだ。同社は、Amazon以外にもアフィリエイト先を増やすべく、現在、他のECサイトと交渉しているという。

ネット上での活動によって何らかの収益を得られるというモデルは、個人の創作活動を活発にするという面もあるし、企業と個人のニーズがうまくマッチした例かなと思う(binWord/blogでもAmazonのアソシエイト・プログラムに参加している)。ただ、今後、ユーザーがもっと手軽に、意識せずに利用できるアフィリエートプログラムが増えてきた時(Google AdSenseのように。binWord/blogではこちらも使っているけど)、どうなるか。ユーザーは自分の発言や創作活動が、ある意味、企業のひも付きであることを忘れてしまいそうな気もしてちょっと恐い。自分の参加しているアフィリエートの意味というものを時々考えてみる必要があるのではないか。

クリエイティブ・コモンズのシンポジウム

3月 21st, 2004
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20日にICC(NTTインターコミュニケーション・センター)で行われた「クリエイティブ・コモンズ」のシンポジウムに参加した。
クリエイティブ・コモンズの日本版ライセンス公開記念という意味もあるようで、ローレンス・レッシグ教授による講演のあと、山形浩生氏伊藤穣一氏との鼎談が行われた。
私は、クリエイティブ・コモンズについてそれほどマメに追っているわけでもないし、あまり深く突っ込んで考えているともいえない。そこで、シンポジウムで興味を惹かれた内容だけをいくつか紹介することにする。

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海外で通話もできるFMケータイ

3月 17th, 2004
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auからA5505SAという端末が発表された。
海外で通話できるグローバルパスポート対応(一部の国ではメールも可能)、100万画素のデジカメ、EZナビウォーク対応の電子コンパス内蔵、miniSDスロット搭載、USBマスストレージクラス対応(外付けディスクとして認識される)と、かなり注目を集めそうな端末だ(A5503SAより厚みがあるのだけ残念)。しかし、私としていちばんうれしかったのが、A5503SAと同じくFMラジオを内蔵していること。やっぱりラジオ好きの人ってけっこういたのだな。

ハイビジョン画質で録画できるHDDレコーダー

3月 17th, 2004
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アイ・オー・データ機器から、ハイビジョン画質で録画できるHDDレコーダー「Rec-POT M」が発表された(関連記事)。チューナーを内蔵していない分、予想実売価格も5万円台前半と手頃で話題になりそうだ。
今年のDVD/HDDビデオレコーダーは、ハイビジョン画質で録画できるというのをウリにしてくるだろう。シャープはすでにDV-HRD2およびDV-HRD20を発表しているが、他社も追随してくるのは間違いない。Blu-Ray DiscレコーダーやHD DVDレコーダーはまだまだ先だろうが、HDDにはハイビジョン、DVDにはダウンコンバートしてダビングというシャープと同じ形態を取ってくるのではないか。
HDDオンリーとはいえ、5万円台のRec-POT Mはかなり気になる存在だが、使い勝手についても気になる点が少々。4月以降はすべての地上デジタル放送、BSデジタル放送がコピーワンスとなり、Rec-POT Mも他の録画機器に「ムーブ」で録画した放送を転送できる。ただ、ダウンコンバートの機能がないと、手軽にDVDに記録することはできない。録画したデータを取り出す手段が、D-VHSデッキに転送してD-VHSテープへ書き出すだけとなると、ちょっときついかも。パソコンに取り込んで編集することもできないので、ある程度の割り切りは必要になるだろう。
といいつつ、私はHDDレコーダーで録画した番組を1度もDVDに焼いたことがない。HDDレコーダー上で見たらすぐに削除している。知り合いが出演した番組はパソコンに取り込んだものの、そのままだ。もしかして、Rec-POT Mは私のような人間にこそ向いているのか?

「フォント・トレーサビリティシステム」についての疑問と回答

3月 14th, 2004
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先日発表された「フォント・トレーサビリティシステム」について興味が湧いてきたので、YRPユビキタスネットワーキング研究所に直接お尋ねしてみた。以下は、私の疑問点と、それに対する研究所の回答だ。

Q:多漢字コンテンツ(TRONコードコンテンツ)は、超漢字上で作成するようになっているようですが、WindowsやMac OS X上で動作する多漢字コンテンツの制作環境を提供される予定はありますか?
A:WinやMac上のシステムを提供する予定は、短期的には予定しておりません。今後、ユーザの方々のご要望を伺いながら、ご要望の高いシステムから順番に開発を進めていきたいと思っておりますので、もしもそういう機能へのご要望が大きければ、開発予定にのせていく意思は十分にあります。
(Tats_y:多漢字コンテンツがほかのOS上で作成できてしまうと、超漢字(BTRON)の存在意義が薄れるだろうし、なかなか難しいところだと思う。ただ、「超漢字で原稿を作成して、DTPデータはMacやWindows」というワークフローだと、データの修正時に手間がかかるというのは容易に想像が付く。ぜひ、超漢字以外のOS上でも動作する多漢字コンテンツ制作環境を用意していただきたいところ)

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外字問題を解決する「フォント・トレーサビリティシステム」

3月 12th, 2004
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先日紹介した「旧字も網羅した文字システム」というのは、「トロン・フォント・トレーサビリティシステム」(発表資料)だとわかった。詳しくは、MYCOM PC WEBで紹介されている。
これまで、既存の文字体系(JISコードやUnicode等々)にない文字を使おうとすれば、外字を使うしかなかった。ところが、外字領域にどういった文字が割り当てられているかは環境によってまったく異なるため、外字を使った文書をやり取りすることができなかった。
この問題の解決策が、「フォント・トレーサビリティ・システム」だという。既存の文字体系にない文字を使ったコンテンツ(多漢字コンテンツ)を、このシステム(サーバ上にある)で変換処理し、WindowsやMac OSなどで普通に扱えるシフトJISコンテンツと、コンテンツ内で使われている外字フォントを生成する。両方のデータをWindowsやMacのDTPソフトなどで読み込んで利用する。
多漢字コンテンツでの文字は、TRONコードを使って表現される。外字として変換する際、外字表にはucodeを割り当てて管理する。あらかじめ標準的な外字表も用意されるようだ。

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376ページの辞典が付いた『PCJapan』4月号

3月 12th, 2004
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今年も「ハッカー入門」の季節がやってきた!(←何だかなあ……) ということで、『PCJapan』2004年4月号(税込み980円・3月13日(土)発売)の特集1は「春のハッカー入門」、そして特別付録として「ハッカー用語辞典2004」が付いてきます。辞典の総ページ数は何と376ページ、2003年版より40ページ増。「ハッカー」とタイトルに付いているけれど、別にアングラな話ばかり載っているわけではなく、ネットワーク、ハードウェア、ソフトウェアと、IT全般を網羅しています。用語解説はちょっと濃いめ。
昨年と同じく辞典の編集作業を行いましたが、このペースで増えていったら、来年版はいったい何ページになるやら。本気で恐ろしい……。

pcjdic2004.png

旧字も網羅した文字システムとは?

3月 11th, 2004
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アサヒ・コムの経済欄に「旧字も網羅した文字システム開発 坂村教授の研究所など」という記事が掲載されている。今までTRONベースでしか使えなかった多文字システムが、WindowsやMac OS上で利用できるようになった……らしいのだが、なぜかIT系ニュースサイトはどこも報道していない。詳細がさっぱりわからないから何ともいえないが、これってかなり大きなニュースではないのか? もしかして、すでにどこかで発表されている内容なのか?
ニュースの掲載時刻から見て、トロン協会トロン多文字応用セミナーで発表されたものだと思われるが(このセミナーが行われると知っていれば出席したのに)。

多文字環境というところに興味を引かれて、だいぶ前にBTRON仕様OSの超漢字4も入れてみたのだが、けっきょくまったく使っていない(超漢字についてはMYCOM PC WEBの記事に詳しい)。OSの設計思想やユーザーインターフェイスに興味はあるのだけど、WindowsやMac OS X環境との間で、実用的な形で多文字データをやり取りできないのはやはりきつい。BTRONがその他のシステム(例えばPDF)とうまく組み合わされば面白いことになるのにとずっと思っていたから、Windows、Mac環境の多文字システムというのはとても気になる。Unicode対応アプリケーションと併用できるのか? フォントはどんなものが使えるのか? 「超漢字原稿プロセッサ」が移植されたということなのか?

(追記)
ZAKZAKで(これも一般紙系サイト!)で、もう少し詳しい情報が掲載されていた。

標準文字にない外字にそれぞれ識別番号を付けた文字コード(トロンコード)のデータベースを活用。専用の外字変換サーバーを使い、必要な文字をデータベースから検索して表示する仕組み。データベースや専用サーバーは無償で公開する。

また、新技術は自治体や企業合併の際、外字データを整理統合するケースなどでも有効だという。年内には個人でも利用できるようになる見込みだとのこと。