3月 12th, 2013
Kickstarterであっという間に1000万ドル以上の投資を集めて話題になった、スマートウォッチの「Pebble」がようやく到着しました。
iPhoneやAndroidのスマートフォンとBluetooth経由で接続することで、盤面のデザインを変更したり、音楽プレイヤーをコントロールしたり、SMS/電話の受信を知らせたりできます。将来的には、フィットネスやサイクリング用のアプリも追加できるらしい。すでにあちこちに詳しいレビューが挙がっているので、詳細は略。
こういうマニアックな機能を備えた時計としてはデザインもまずまずだし、充電ケーブルがマグネットでくっつくようになっていたり、5気圧防水というのもいい。サイズも大きすぎず、重すぎず、いい感じにまとまってます。バンドが安っぽいのと、ボディが傷つきやすそうなのは気になるけど。
日本語表示に対応していないといった問題点は、そのうちファームウェアのアップデートで解決するだろうと気長に待つことにしました。ま、ベンチャー企業を応援したということで。
標準で用意されている盤面デザインで気に入ったのが、5分刻みで大ざっぱに時刻を知らせる「Fuzzy Time」。デジタル時計というのは味気ないものの代名詞のように使われることもあるけど、こういう大ざっぱさをデジタルで実現するのは本末転倒でなかなか興味深いですね。
盤面デザインのためのツールが公開されたら、和時計作りにチャレンジしたいなあ。和時計では日の出→日の入り、日の入り→日の出をそれぞれ6等分するから、季節によって1時間が変わってくるわけです。さすがに平日に使うのは恐いけれど、休日を和時計のリズムで過ごすと季節の変化を体感できていいかも。
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2月 8th, 2013
(2013年2月19日追記)重版が決定いたしました。
(元記事:2013年2月8日)
角川書店から発売される『「中卒」でもわかる科学入門』(小飼弾 著)でお手伝いをさせていただきました。
挑発的なタイトルは、釣りです(笑)。
東日本大震災後、多くの人々が持っていた「科学」への信頼は、大きく損なわれた気がします。原発やエネルギー問題、すべて「科学」なのに、科学者たちのいうことはてんでバラバラ。いったい私たちは、何をよりどころとすればいいんでしょう?
例えば、原子力発電1つとっても、原理から完全に理解するためには極めて高度な専門知識が必要です。では、科学者のいうことをただ鵜呑みにするしかないのでしょうか?
いや、私たちに必要なのは、専門知識ではなく、科学者と対話できるリテラシーです。リテラシーといっても複雑なことではなく、四則演算だけ。
404 Blog Not Foundの小飼弾が、3.11後を生きるための科学リテラシーを解説します。
著者:小飼弾
出版社:角川書店(角川oneテーマ21)
価格:820円(税込)
発売日:2013年2月9日(土)
■目次
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1月 31st, 2013
風呂に浸かってのんびりしている時に、いいアイデアを思いつくという人はけっこういるんじゃないかと思う。で、その思い付きをメモする方法として、防水メモとかがあるわけだけど、ちょいとデジタルな方法があるのに気づいた。それは、防水スピーカーを使う方法だ。
最近、ロジテックのLBT-SPWP100という防水スピーカーを愛用している。これは、BluetoothでiPhoneなんかの音声出力ができるという製品。音楽を聴いている途中に、電話がかかってきたら、このスピーカーで通話もできるという、なかなか優れものなのだ。
このLBT-SPWP100の電源をオフにするためには、センターボタンを長押しするのだけど、初めのうちはなんかうまくオフにできないなーと思っていた。長押しして、ぽーんという音がして、さらに押し続けていると電源がオフになる。
実はこれ、iPhoneやiPadに標準搭載されているSiriが起動していた。Siriは、音楽を再生させるなどの操作を、話しかけて行える機能だ。
で、LBT-SPWP100に「〜とメモをする」と話すと、ちゃんとその内容でメモが作成された! 話し終わったタイミングがうまく認識されないこともあるので、この辺はちょっと試行錯誤。風呂場だと音が反響して、話し終わったのを認識できないことがある(ボタンを押してもSiriに伝わらないこともしばしば)。話し終わったら、LBT-SPWP100のマイク穴を指で押さえると、割にうまく認識された。
メモを取る以外にも、天気予報を聞いたり、音楽再生のコントロールもできたりする。初めてSiriが便利かもと思った。
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1月 21st, 2013
「超伝導」は、電気抵抗がゼロになり、物体を空中に浮かせることもできる、不思議な現象です。新しい超伝導物質が発見されたといった話題が時々ニュースになるものの、身の回りで超伝導を応用した製品を見かけることはほとんどありません。超伝導技術は、医療用MRIなどごく限られた分野でしか実用化されていないのです。
しかし、超伝導を利用した応用技術の開発は着実に進んでおり、少しずつ世の中に出てこようとしています。この『新しい超伝導入門』(PHP研究所、山路達也著)では、超伝導技術がどのような分野で実現されようとしているのかを紹介しています。
世界を変えていくかもしれない超伝導の可能性を覗いてみませんか?
■目次
○第1章:超伝導とは何だろう?
・人類と超伝導の出会い
・超伝導とは何か?
○第2章:低温超伝導から高温超伝導へ
・高温超伝導の物質を求めて
・超伝導を実用化する
○第3章:エネルギー問題解決のために
・横浜5万世帯に電気を送った超伝導送電
・損失ゼロの超伝導直流送電
・超伝導送電の可能性
○第4章:リニアモーターカー、電車、自動車
・リニアのその先
・饋電線を超伝導化する
・船舶用モーター
・電気自動車用モーター
○第5章:医療分野では、かなり実用化が進んでいる!
・卓上MRIの可能性
・加速器でガンを治療する
・ドラッグデリバリーシステム
○第6章:エレクトロニクス分野の進歩
・超高感度センサーを作る
・未来のコンピューター
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1月 10th, 2013
『iPhoneとツイッターは、なぜ成功したのか?』Kindle版を発売いたします。
本書は、2010年代に起きるであろう5つの大きな潮流をITジャーナリスト 林信行が予測したもので、2010年にアスペクトから刊行されました。
それから約3年。
はたして、林信行の予想はどのくらい的中したのか?
この数年に起こったテクノロジーの変化はどんな意味を持っているのか?
ぜひ本書でご確認ください。
○前書きより
21世紀最初の10 年間に起こった変化とはいったい何だろう?
私は、主にITの分野からその変化について考え続けていた。思索のとっかかりとなったのは、iPhoneとツイッター、そしてグーグルだ。これらの製品やサービスはただ便利なだけじゃなく、現在進行している巨大な変化を象徴している。そして、その変化は、主に5つのキーワードに集約できることに気づいた。5つのキーワードとは、「マイクロ化」「永遠のベータ」「原型」「自分」「身体性」だ。
この変化は、IT 業界だけで起こっているのではない。この世界に生き、経済活動に参加している人全員を好むと好まざるにかかわわらず巻き込んでいく大きなうねりだ。それは個人のライフスタイルから、企業の生き残り戦略まで、あらゆる営みの形を大きく変えていくだろう。
もうすぐ第2のディケード(2011~2020年)がはじまろうとしている。厳しい世界を生き抜くために、まずはどんな変化が現在起こっているのかについて一緒に考えていきたい。
○目次
- はじめに — 世界を変えた「iT革命」
- 第1章:「マイクロ化」するコンテンツ
- ・iTunesが音楽の聴き方を変えた
- ・Webサイトを変えたマイクロ化
- ・究極のマイクロコンテンツ「ツイッター」
- ・マイクロコンテンツがビジネスを活性化する
- ・Column:インターネットが「考える」
- ・本当に効果がある広告の登場
- ・早過ぎたマイクロ化「オープンドック」
- ・加速するマッシュアップ
- ・仕事も「マイクロ化」する
- 第2章:「永遠のベータ」今こそWeb2.0に注目せよ
- ・単なるショートメッセージから「神の視座」へ
- ・Web2.0とは何だったのか?
- ・成功したベンチャーは「AARRR」と叫ぶ
- ・ツイッターが行っている改善のループ
- ・日本の製造業が抱える問題点
- ・アップルのものづくりに学ぶ
- ・Column:大量に余ったマックはどこへ行った?
- ・日本メーカー再生のカギはマニュアルとサポート
- ・すべてのビジネスはIT 化する
- ・グーグルは何をもたらすのか
- 第3章:「原型」をデザインせよ
- ・2001年にはじまった「ものづくり革命」
- ・モノ余りの時代に売れるモノは?
- ・iPodがものづくりを変えた
- ・原型を求める旅
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- ・自分の得意分野は何か?
- ・危機的な状況にある日本のものづくり
- ・モチベーションをモメンタム(勢い)に変えるアップル、グーグル
- ・Column:人材の流動性が高いシリコンバレー
- 第4章:最強のメディアは「自分」である
- ・古都のとあるバーにて
- ・変化した「情報への飢餓感」
- ・「Me」メディアに注目が集まる
- ・新しいニュースほど注目される「時間軸」
- ・友だちの情報が気になる「親密軸」
- ・近くの人とつながる「空間軸」
- ・情報の3軸から生まれる新たなつながり
- ・Column 日本人のプライバシー観
- 第5章:デジタルは「身体性」と融合する
- ・南禅寺で朝がゆを食べる
- ・生真面目過ぎるITから、ゆるいITへ
- ・一期一会の経験を提供する
- ・デジタル万能時代に見直される「美徳」
- 第6章:201X 年代に起こる社会の変化
- ・第2の「ディケード」では何が起こるのか?
- ・ネットとテレビはすでに融合している
- ・OS化したグーグル上で花開く産業
- ・「生物」になれた会社だけが生き残る
- ・「フリー」の流れは止められない
- ・マイクロワークが働き方の基本になる
- おわりに
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○プレビュー
(※プレビューでは文字組が一部おかしいところがありますが、実際の商品では問題なく表示されます)
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10月 15th, 2012
半導体製造装置大手メーカーの東京エレクトロンが提供するウェブマガジン「Telescope Magazine」。
「テクノロジーが生み出す未来社会」をテーマにしたTelescope Magazineの第3回特集は「メディカル・ヘルスケア」です。
日常の健康をサポートするデジタルデバイスから、生命を救う高度な医療テクノロジーまで、メディカル・ヘルスケアの最前線に迫り、未来を占います。
CROSS TALK「技術は生命を理解できるか?」は、ベストセラー『生物と無生物のあいだ』の著者・福岡教授と、人工心臓で世界トップの研究開発を行う阿部東大准教授による対談(神吉弘邦氏が構成を担当)。
そして、サイエンティスト・インタビューは、東北大学 江刺教授の「人に優しい医療を実現するMEMSデバイス」。電子回路やセンサーなどを基板上に集積したデバイス「MEMS」の可能性を語っていただきました(山路が取材・構成を担当)。
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10月 2nd, 2012
株式会社ビンワードでは、『弾言』『未来改造のススメ』『iPhoneとツイッターはなぜ成功したか?』『これからの日本の政治の話をしよう』などの電子書籍をボイジャーのVoyager Storeで販売しています。
このたび、Voyager Storeから「BinB STORE」へと移行することになりました。BinB STOREはボイジャーが運営する新しい電子書店で、HTML5対応のWebブラウザがあれば、すぐに本を読み始めることができます(ボイジャーストアのIDとパスワードは、BinB Storeで引き続きご利用いただけます)。
パソコンに限らず、iOSのiPhone/iPadでも、Androidタブレット/スマートフォンでも。SONY TabletでもKindle Fireでも、お読みいただけます。
これまでご利用いただけなかったAndroid端末ユーザーの方も、ぜひお試しください。
タイトル:弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
著者:小飼弾,山路達也
作品紹介:カリスマブロガー小飼弾が教える格差時代の成功術。この本では、バランスシートに基づいて世界をヒト、モノ、カネという3つの要素に分けて考えます。このように世界を定量的に捉えることで、自分の問題点や取るべき行動がすっきりと見えてくることでしょう。みなさん1人1人は、自分という「会社」の社長で、かつ筆頭株主です。人生の負債を減らして利益を上げ、上手に自分を経営していきましょう。
価格:350円
タイトル:決弾 最適解を見つける思考の技術
著者:小飼弾,山路達也
作品紹介:混迷の時代において、人はどう生きるべきか? 本書は、カリスマブロガー小飼弾による、人生最良の答えのつかみ方です。仕事、人生、恋愛、家庭、対人関係……あらゆる悩みを一刀両断! より良い決断を下す方法と問題の解決方法をQ&A形式で提示します。また、経済評論家の勝間和代氏との対談「知的生産のサバイバル術」も収録しています。
価格:350円
タイトル:小飼弾の「仕組み」進化論
著者:小飼弾
作品紹介:カリスマプログラマー、小飼弾による仕事の本質に迫るための思考方法。 「仕組み作り」を仕事にしなければ、これからの時代は生き残れない! 仕事をあっという間に片付ける、できるプログラマは「怠慢」「短気」「傲慢」? Googleを超えるための「本当の」20%ルールとは?
価格:450円
タイトル:未来改造のススメ
著者:岡田斗司夫,小飼弾
作品紹介:非モテから不況まで、とにかく今の日本人は不安で不安でしょうがない。そんな日本人の不安や問題を一刀両断するのは、岡田斗司夫と小飼弾。
「理屈民族」な彼らは、タブーも慣習も空気もお構いなしに極論をぶちかまします。
「コンテンツはタダだ!」「働くことは、バカの免罪符だ!」「非モテな悩みは、これで解決できる!」
本書は、2人の異能者による、知の限りを尽くした究極の「ロジカルエンターテインメント」です。
価格:450円
タイトル:これからの日本の政治の話をしよう
著者:河野太郎
作品紹介:社会保障からエネルギー政策、外交まで、歯に衣着せぬ物言いをする河野太郎議員は、自民党の異端児として知られています。彼は、3.11以前から日本のエネルギー政策について厳しい批判を繰り返してきました。3.11後、彼が追求してきた電力会社や原発、核燃料サイクルの虚偽が次々と明らかになりつつあります。
はたして、日本はどこに向かうべきなのか? 本書を読んでいただければ、幅広い分野にわたる課題、そして今後の展望が見えてくるはずです。
価格:250円
タイトル:iPhoneとツイッターは、なぜ成功したのか?
著者:林信行
作品紹介:iPhone、ツイッターの成功が物語るITビジネスの新たな潮流、そして201X年代を生き抜くために知っておきたい「5つの新常識」を、気鋭のITジャーナリスト、林信行が斬る。「フリー」と「クラウド」を読み解くカギがここにある! (1)マイクロ化するコンテンツ (2)永遠のベータ――今こそWeb2.0に注目せよ (3)「原型」をデザインせよ (4)最強のメディアは「自分」である (5)デジタルは「身体性」と融合する
価格:350円
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8月 9th, 2012
(2012年8月9日追記)
おかげさまで、増刷が決定いたしました。
(元記事:2011/12/01)
書籍を買ってきて、「自炊」するのははたして違法なのか? そもそも著作権というのはなんで必要なのか?
デジタル時代に生じてきた著作権に関する疑問をめぐり、気鋭の弁護士 福井健策と、評論家の岡田斗司夫が熱い議論を交わしました。
自炊問題から始まった議論は、やがてコンテンツのマネタイズから、国家とプラットフォーム企業、そして情報と経済の新しいあり方にまで拡がっていきます。
岡田斗司夫のぶっとんだ発想に、福井弁護士はどう答えるのか?!
本書を読めば、デジタル時代における著作権との向き合い方、そしてコンテンツの未来が見えてくるはずです。
(山路が企画・構成を担当しました)
著者:岡田斗司夫、福井健策
出版社:阪急コミュニケーションズ
価格:1,470円(税込)
発売日:2011年12月1日(木)
■目次
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7月 17th, 2012
半導体製造装置大手メーカーの東京エレクトロンが提供するウェブマガジン「Telescope Magazine」。
「テクノロジーが生み出す未来社会」をテーマにしたTelescope Magazineの第2回特集は「ヒューマンインターフェース」です。
かつてコンピュータは一部の専門家にしか扱えない魔法の箱でしたが、今やスマートフォンやタブレットによって最先端技術を意のままに操れるようになりました。優れたユーザーインターフェイスが、技術と人間をつないできたのです。
今回の特集で、山路は下記の記事を担当しました。
■感覚・体験を共有するタッチ・インターネットが拓く未来
ライフジャケットのような服がぎゅっと体を締め付けると、まるで誰かに抱きしめられているような気分になる。これは、慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科のエイドリアン・チェオク(Adrian Cheok)教授が開発した、遠く離れた者同士でハグする「ハギー・パジャマ」という装置です。チェオク教授は、触覚を始めとする五感を使ってコミュニケーションを行う「タッチ・インターネット」の研究を進めています。ネットで感覚や体験を共有できるようになった時、はたして社会はどう変化するのでしょう?
■音声認識技術はどこに向かうのか?
iPhoneのSiriを始め、音声認識技術を活用したユーザーインターフェイスが注目を集めています。ビッグデータの活用による音声認識処理速度の高速化や、声の状態から感情やストレスを理解する技術など、新しい技術の開発や応用が急速に進行中です。
なぜ、今、音声認識なのでしょう? これまでの開発と研究の歴史を振り返りながら、注目が高まる音声認識の可能性を探ります。
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5月 18th, 2012
5月18日にIPO(新規株式公開)が決まったFacebook。世界最大のSNSへと登り詰めたFacebookとは、はたしてどんなサービスなのか?
「10億人にせまる利用者、約6〜7兆円もの時価総額、他のウェブを引き離す圧倒的滞在時間、これからもフェイスブックは成長路線を辿っていけるのか?」
『徹底解析!! Facebookというビジネス』(洋泉社MOOK) は、こうした疑問に答えるムック(私もちょっとお手伝いさせていただきました)。
Facebook、そしてFacebookを取り巻く状況についての時情報をきっちり押さえておきたい人はぜひ。
・PART1 フェイスブックを解き明かす
・PART2 在米リポート SNSバブルの功罪
・PART3 フェイスブックは世界をどう変える?
・PART4 フェイスブックの危険な落とし穴
・PART5 ビジネス活用での手ごたえ
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