Rec-POT Mを買っちまった……
4月 24th, 2004ここのところ気になっている、ハイビジョン番組録画可能なハードディスクレコーダー「Rec-POT M」(HVR-HD160M)(Amazon)。量販店のWebページでもお取り寄せになっているし、注目度はかなり高いようだ。アイ・オー・データ機器のイベント「AVeLフェア」で、同製品のデモと展示即売があるというので行ってみた。
ここのところ気になっている、ハイビジョン番組録画可能なハードディスクレコーダー「Rec-POT M」(HVR-HD160M)(Amazon)。量販店のWebページでもお取り寄せになっているし、注目度はかなり高いようだ。アイ・オー・データ機器のイベント「AVeLフェア」で、同製品のデモと展示即売があるというので行ってみた。
今日から4月25日まで、東京国際展示場(東京ビッグサイト)で第11回東京国際ブックフェア2004が開催されている。同時開催のデジタルパブリッシング フェアで電子書籍・出版関連の製品が出展されているので、行ってみた。お目当ては、LIBRIé(リブリエ)をはじめとした電子書籍端末だ。
パーソナルメディアから、原稿執筆用ソフト「超漢字原稿プロセッサ」が発売される。これはBTRON仕様OSの超漢字4上で動作するアプリケーション。超漢字の17万字を利用して豊かな文字表現力を実現する多漢字環境、原文のレイアウトを保持したまま文章の修正履歴を表示できる「赤ペン詳細モード」
などの特長があり、編集者・ライターとしてはかなり気になる存在ではある。
文字コードといえば気になっているのが、日中韓のLinuxの標準化活動(IT Pro)というニュース。3カ国共同で統一OSを作るという一部報道に関しては否定された(ITmedia)が、今度の会合では、OSSの普及促進に向けて、文書交換フォーマットやデバイスドライバなどの環境整備で協力できる面がないか、などOSS開発で連携できる部分を模索する予定
となっている。
IT Proの記事でも、標準化する文書フォーマットや文字コードの候補はすでに上がっているが,政府機関などで文書をやり取りする際に,WordやExcelといった特定のソフトウエアに縛られない,アプリケーションに依存しない仕様とする方針
と書かれているのに、4月3日の「北東アジアOSS推進フォーラム」でいったいどんなことが決まったのか一向に報道がない。中国情報局の記事で日中間3カ国のオープンソース協力で政府間合意
とあるのを見つけたが、具体的にどんなことに合意したのかわからない。
日中韓で連携できるということなので、文字コードはUnicodeなのだろうとは思うのだけど。この合意内容によっては、一般の文書で使われる文字コードも影響を受けることになるのか?
(2004年7月29日追記)
IT Proより)。記事によれば、
「Linux,文字コード,文書交換フォーマットなどの標準化に関して協力し,中国,日本,韓国の各国言語に対するLinuxのサポートを強化する」という合意に関しては,Linux標準化ワーキング・グループにおいて,すでにLinux標準案を作成した。日本側の担当者によれば,標準案は200ページ程度の内容で,ユーザー・インタフェースやAPIなど内容はわたるが,「標準使用というより,調達基準のようなものもあった」という。現在,日中韓の担当者により,内容について協議中である。
とのこと。
また、日中韓それぞれLinuxの標準化に対する思惑が違うという記事も。
仕事によっては、Unicodeのテキストファイルを積極的に利用していこうといろいろ試している。JISコード(正確にはJIS X 0208)にない文字も、OSやアプリケーションを問わずにやり取りできて便利だろうと思うからだ。
例えば、私は用語辞典の仕事をしており、紙とデジタルで同じデータを活用できると仕事が楽になる。ところが、丸数字(「?」など。カギ括弧内は環境によっては見えないかも)1つ取っても厄介だ。今までDTPオペレータにシフトJISで原稿データを渡していたが、Windowsの文字コード(シフトJISを拡張したCP932)とMacでは丸数字のコードも異なる。気の利いたDTPオペレータなら、Windows機種(プラットフォーム)依存文字の自動変換処理くらいはしてくれるから、紙に印刷する分には問題にはならない。ところが、一度DTPソフトに流し込んだテキストを抜き出して、再利用しようとするとこうした文字コードの違いが問題になってくる。そこで、Unicodeで文字コードを統一できれば、データの再利用がしやすくなるはずだ。
2004年4月15日付の朝日新聞朝刊によれば、「PICシンボル」300語がJIS規格化される見通しになったとのこと。PICは1980年代にカナダで開発された絵記号で、障害者のコミュニケーションや、外国人の日本語学習教材に利用されている。日本PIC研究会のWebページは、こちら。
実は、私もだいぶ前(99年ころ)からPICに興味があって、関連書籍を購入したりしていた。Palmのプログラミングを勉強しようと思っていたので、Palm上で動くPICのコミュニケーションツールを作ってみようかと思っていたのだ。アイコンデータはないかと探したら、パソコン用にPIC DICというものが出ていた。ただこのソフトが高かったのと、日本PIC研究会が関西中心に活動していること、あとPalmプログラミングが難しかったこと(とほほ。そのころはCodeWarriorくらいしかなかったし(←言い訳))等々により、あっさり挫折してしまった。
PICシンボルがJIS化されれば、アイコンデータの入手ももっとしやすくなるだろう。フォントとして提供するメーカーも出てくるのではないか。Unicodeなどの文字集合に取り入れられればさらにすばらしい。そうなれば、パソコンやPDA用アプリケーションのアイコンをデザインする手間もだいぶ軽減されるかもしれない。
上の記事では、
日本PIC研究会員で、JSA(日本規格協会)の調査委員会の一員としてJIS化に取り組んだ井上智義・同志社大学教授は「言語障害者や高齢者の会話用だけでなく、言葉の通じない外国でこのソフトが入ったパソコンかカードで買い物をすることも可能」と話している。
と書かれている。確かにPICシンボルの解説書を読んでいると、これならかなり細かいところまで意思疎通できるのでは!という気になってくるのだ。今後の展開に期待大。
AV WatchにJ-COM経営戦略説明会の記事が掲載されている。
VOD(Video On Demand)の実証試験を今夏にも開始し、年末には全国展開を図るほか、HDD搭載のSTBの投入も検討しており、来年以降の製品化を目指す。また、CS放送に関してもHD対応を年末までに実現するという。
VODは今ペイパービュー(PPV)で流している番組をいつでも好きな時に見られるようにするのかな?だとしたら、もっと魅力的なコンテンツを揃えてもらいたいものだ。HDD搭載STB(セットトップボックス)はよさげだけど、来年以降かあ。それまでには何か録画機器を買ってしまいそう。CS放送のHD対応は大賛成、というか一刻も早くお願いしたい。CSにはディスカバリーチャンネルなどいろいろ面白いチャンネルがあるのだけど、画質が悪いのが玉に瑕なのだ。
今年2月、KDDIは「ハイパーレイヤリング特許」を取得した。これは、インターネットで配信される地図や各種情報を重ね合わせて表示する技術。以前は「JaMaPS」と呼ばれていて、私も『Palmスーパー仕事術』の記事で開発者の方々に取材させてもらった。なぜPalm関連のムックで紹介したかというと、Palm上で動作するJaMaPSブラウザがあり、Palm上で地図の重ね合わせができたからだ(現在Palm用ブラウザが公開されているかどうかは不明)。当時のPalm OSデバイスは160×160ドットの解像度しかなかったからあまり実用的ではなかったが、地図がベクトルデータで表現されているため、拡大縮小しても文字や線が見やすく、データ転送もかなり軽かった。複数のサーバー上にあるコンテンツを選んで自由に重ねられるのは面白いと感じた。
「ハイパーレイヤリング特許」では、地図をはじめとしたコンテンツをSVGで配信する。興味深いのは、データにSVGを使う限り、「ハイパーレイヤリング特許」はロイヤルティーフリーで使えるということ(参考:IT Pro ITレポート)。現在、地図情報システム(GIS)では各ベンダーがそれぞれ独自形式のデータフォーマットを使っているが、KDDIの目的は(特許料収入ではなく)SVGを普及させることにあるらしい。
オープンな規格を推進するための道具として、特許を使うというのはかなり意外。各種オープンソースの活動にも影響を与えるかもしれない。
IomegaのRRDはけっきょくどうなったんだろうと思っていたら、米Iomega、リムーバブルHDDストレージ「REV」を出荷開始(PC Watch)というニュースが。そうか、REVという名前になったのか。
1.8インチのiVDR Miniのメディアが20GBで24,000円。2.5インチのREVは35GBで8,000円前後。家電ではメーカーがコンソーシアムをしっかり作っているiVDRになるのだろうけど、PC周辺機器としてはどちらが優勢になるか。2.5インチiVDRメディアが出てくればもろにぶつかり合う戦場になりそうだ。
ちょっと前のニュースだが、PC Watchの記事によれば、NECのモバイルギアを開発した成澤祥治氏がNECを退社(セカンドキャリア制度を利用した長期休暇)したとのこと。
モバイルギアというと、Windows CEを搭載したキーボード付きのハンドヘルドだが、初期の製品はMS-DOSを搭載していた。私は以前IT系出版社(そのころはITといわなかったなあ)で編集者をしており、1995年9月に開発中のモバイルギアについて取材したことがある。上記記事に写真が掲載されている「VT1」という奴だ。成澤氏に見せていただいた「ブツ」は、スペック的にすごいというものではなかったが、コンパクトサイズでいかに打ちやすいキーボードを載せるか、快適な通信環境を実現するかが徹底的に追求されていたのが印象的だった。当時NECの主流ではなかったのだろうが、成澤氏は本当にこの仕事が好きでたまらないという人物だった。
もうあれから9年近くになるのかと思うと、感慨深い。