MySQL自ら手がけるホスティングサービス

7月 29th, 2004
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オープンソースのデータベース「MySQL」の開発元が、ホスティングサービス「MySQL Hosting」の提供を始めたそうだ(INTERNET Watchより)。
MySQLを使うアプリケーションはどんどん増えていて、私もMovable TypeでMySQLを使っている。あと、XOOPSも使ってみたい。ただし、複数のMySQLデータベースを手頃な価格で使える(なおかつサポートがしっかりしてそうな)サービスがなくてどうしようかと思っていた。
MySQL Hostingのプランは、$9.95?34.95で1?10個のMySQLデータベースが使える。私は、500MBのストレージと3つのMySQLデータベースの「Intermediate plan」に食指が動いている。24時間無休の電話・チャットサポートも魅力的。
今の仕事が一段落したら、MySQL Hostingに移行するかな……。

デジタル時代のニュー・シネマ・パラダイス

7月 22nd, 2004
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不適切な場面を飛ばすDVDフィルタリング技術、米議員が支持(ITmedia)というニュース。
これを読んで思い出したのが、映画『ニュー・シネマ・パラダイス』(Amazon)だ。キスシーンだけ集めたフィルムを見てひとり涙するトト。デジタル時代は、フィルタリング技術をハッキングして集めたキスシーンで涙するのか? 田舎町の牧師のやることだからキスシーンのカットも笑えるけど、フィルタリング技術でカットというのはどうにも味気ない。
茶の間で家族がテレビを見ている時に、ベッドシーンになるとみんな気まずくなって、何となくチャンネルを変える……そういう手動フィルタリングが懐かしいような。

中継時に画像を合成する広告も登場

7月 18th, 2004
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先日の記事で、ラジオの放送遅延システムについて述べたが、今度はテレビの「画像合成広告」。asahi.comによれば、実際には無地の壁なのだが、中継時に画像をはめ込み合成して、視聴者に広告を見せるのだという。

カゴメ、日本航空(JAL)、イオン、ブラザー工業、マスターカード、ジャックスの6社が、各回の表裏ごとに交代で登場した。ある企業の担当者は「実際の看板を作らなくても、世界的な注目の舞台に、限られた時間とはいえ効率的な予算で広告が出せる意味は大きい」と話す。

どんどんバーチャルとリアルの境界が曖昧になっていく、何だか落ち着かない感覚……。

今見聞きしているライブ放送は本当に「ライブ」か?

7月 13th, 2004
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米国ではラジオ放送遅延システムの導入が急速に進んでいるという(HotWired)。「ジャネット・ジャクソンの胸ポロリ」みたいな事件で、放送局に多額の罰金を科せられることを恐れているのだ。
遅延システムは、出演者の卑猥な言葉をビープ音で消せるように使われているわけだが、これが進化してくると、発言をリアルタイムに別の言葉で置き換えることも可能になってくるのではないか。さらには、映像を加工して流すことだってできるかもしれない。
生放送を謳っている番組なのに、出演者の発言・行動は自動的に検閲され変えられてしまう。ニュース中継を信じることもできない。
そういうダークな未来世界が現実になろうとしているのだろうか?

潜水艦ゲームもできる(?)ビデオ会議システム

7月 13th, 2004
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WIRED NEWSで紹介されていた「Facetop」というビデオ会議システムは、すごいインパクトがある。これは、半透明のデスクトップ画面とビデオ映像を同時に送受信するというもの。相手の姿がデスクトップ画面に透けて映されるので、共同作業を進めやすいらしい。
これなら、昔懐かしい潜水艦ゲーム(だっけ?)もネットワーク経由でできそうだ。
記事によれば、

フェーストップは、米アップルコンピュータ社の『マックOS X』上で動作する。フェーストップが実現できたのは、マックOS Xのレンダリングエンジン『Quartz』(クオーツ)によるところが大きい。Quartzを使用すれば、インターフェースのあらゆる箇所を半透明にできるからだ。スミス氏によると、Quartzのおかげで、最初の試作品はわずか45分ほどで完成したという。

Windows版は、Longhornの登場を待つ必要があるとのこと。

Keyboard MaestroをStairways Softwareが買収

7月 13th, 2004
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「Keyboard Maestro」は、マクロを自由にキーへ割り当てられるMac用ユーティリティだ。AppleScriptもキー操作1つで実行できて、非常に便利。私は、QuickTime PlayerやiTunesでのテープ起こし支援スクリプトを割り当てて使っている。実をいうと、無料のLite版だったりする(無料版でも20個まで操作を割り当てられる)。

ところが、Bridge 1 Softwareのページを覗いてみると、Keyboard Maestroの配布が停止されている。これはStairways SoftwareというメーカーがKeyboard Maestroを買収したためらしい。2ヶ月後くらいに、Keyboard Maestroのバージョン2.0が登場する模様。2年くらいずっと、新バージョンが出ていなかったから、まずは喜ばしい。今後もLite版を提供してくれるとさらにうれしいなあ。

英英辞典が面白い

7月 12th, 2004
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学生時代、英語教師に「わからない単語は英英辞典で調べろ」てなことをいわれたもの。しかし、根気のない私はすぐにいやになってしまった。
『辞書という本を「読む」技術』には、

英英辞典は訳語を知るために引くものではありませんし、引いてもわからないような単語を調べるために使うものでもないのです。

そうだよなあ。筆者の木村哲也氏は、英単語そのものの意味を知る英語で説明するコツを習得するために英英辞典を使うのだという。なおかつ、英語がネイティブでない学習者を対象とした英英辞典を選ぶべきとしている。これらの辞書では説明に使う単語を2000語程度に制限しているから、高校生でも十分に理解できるはず。
例として挙げられている単語の意味を読むと、日本語訳語との微妙なズレが実によくわかる。「house」や「toe」とか。
興味を引かれたので同書で推奨されている辞書のうち、電子辞書版があってなおかつ辞書ソフト「Jamming」で使える『COLLINS COBUILD Resource Pack on CD-ROM』を購入。『Longman Dictionary of Contemporary English, New Edition Paperback with CD-ROM for Windows (4th)』(LDCE)でもいいかなと思ったが、紙の方はどうせ使わないだろうと思って、COBUILDにした(COBUILDには紙の辞書+CD-ROMの製品もある)。Jammingでは、COBUILDやLDCEを直接扱えるが、項目の連続表示やPalmで使うことも考えて、公開されているEB Studio用スクリプトEPWINGに変換して使っている。紙の辞書だとCOBUILDやLDCEレベルでも(私は)長続きしないだろうと思うが、電子辞書なら串刺し検索機能がある。何かの調べ物のついでに見られるからあまり気張らなくても使えそう。参照項目を次々追っていけるし、意外と遊び感覚で「読めて」いい感じだ。

英英辞典といえば、Maximilk氏が、パブリックドメインとなっている『Webster’s Revised Unabridged Dictionary (1913-ed.)』(ウェブスターズ英英辞典1913年版)のEPWING版を公開された。「computer」を引いてみると、ただOne who computes.(計算する人)とだけ書かれている。時代を感じるなあ。

明日は参院選

7月 10th, 2004
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右だろうが左だろうが、赤だろうが青だろうが、文句は投票してから。

HDDウォークマンは、CCCD再考のきっかけになるか?

7月 3rd, 2004
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ソニーのiPod対抗製品「NW-HD1」、いわゆるHDDウォークマンが登場して話題を呼んでいる。
ウォークマンの名を冠したからには、ソニーとしてもこれに本腰を入れていくのだろう。VAIO PocketPCVA-HVP20はどうするんだろうという疑問はさておき(笑)。
で、気になるのが、HDDウォークマンの売り方。ふだん聞いている音楽をそのまま持ち出せることがウリなわけだが、最近のJ-POPはCCCD真っ盛りだ。レーベルゲートCDであれば、たぶんHDDウォークマンに転送できるだろうが、それ以外のCCCDだと無理だろう。
今までCCCDを気にせず買っていたユーザーも、転送できない音楽がかなりあると知ったらどう出るか? 皆がそんなにすぐダウンロード販売に移行するとは思えない。
HDDウォークマンが、CCCDについて考えるきっかけになればいいな、と思う(業界全体がレーベルゲートCDを採用するというオチは勘弁してもらいたい……)。

ちなみに、私の音楽環境は現在iBook+iPodだけなので、J-POPの新譜を聞かなくなってしまった。

(2004年7月25日追記)
私が思っていた以上に、iPod miniが人気だ(asahi.comYOMIURI ON-LINEMSN-Mainichi INTERACTIVE)。
私は1年ほど前からiPod(第3世代の30GB)を使っていて、その使いやすさに惚れ込んでいるのだけど、正直いってここまで一般的に受けると思っていなかった。日本ではけっきょくウォークマンなんじゃないの?と思っていたのだ。アップルは、TVCMも魅力的だったし、AirMac Expressなど、活用法の提案もうまい。こういったことはソニーの十八番だったように思うのだけど、こちらは社内で食い合う商品を乱発して混乱している。
こうなってくると、HDDウォークマンではなく、iPod miniがCCCDや音楽配信についての世論をリードしていくことになりそうだ。

Konfabulator ≒ TigerのDashboard?

6月 29th, 2004
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サンフランシスコで開催されているアップルの開発者会議「WWDC 2004」において、Mac OS Xの次期バージョン「Mac OS X v10.4 Tiger」のプレビューが行われた。
次期Windows「Longhorn」のWinFS(新しいファイルシステム)を先取りするような検索機能「Spotlight」(実装方法はまったく違うと思うが)、RSSアグリゲーターの機能を備えた「Safari」、反復作業を自動化する「Automator」等、気になる機能が満載されている。
中でも気になったのが、「Dashboard」。これは、デスクトップに置ける便利なアクセサリソフト(Widget)を管理するもので、WidgetはJavaScriptで記述できて……むむ、どこかで聞いたような。これは、何度か取り上げた(この記事とかこの記事「Konfabulator」にそっくりなのだ(Widgetという用語も)。
アップルがサードパーティの機能を取り入れるということは、かつてDA(デスクアクセサリ)の時にもあったらしいから(この頃のMacについて私はあまりよく知らない)、Dashboardもそうなのか? しかし、6月28日付けの開発者からのコメントを見ると、アップルから彼らに対して何の連絡もなかったらしい。また、機能や外観は非常に似ているが、KonfabulatorとDashboardのWidgetに互換性があるのかどうかも、これを読む限りではわからない。開発者のPerry Clarke氏は、Remember, Konfabulator is Whatever you want it to be, anything else is just a sincere imitation.と述べており、かなり憤慨しているように思われるが……。
機能は似ていてWidgetに互換性がないのも問題だし(すでにKonfabulator用Widgetは何百種類と発表されている)、Widgetの互換性があるのにオリジナルの開発者との交渉がないのも大問題。アップルが今後どういう対応をしてくるのか注目していきたい。

そういや、KonfabulatorのWindows版を出すという話はどうなったのだろう。(→追記:4月時点での日誌によれば、Windows版を開発していたプログラマを入れ替えて最初から書き直しているようですな。)

(追記)
CNET Japanでもけっこう大きく取り上げられてますね。

(2004/07/12追記)
ITmedia PCUPdate「アップル、次期OS“Tiger”のプレビュー」ではDashboardのWidgetについて、

このWidgetはHTML+JavaScriptで書かれている(櫻場氏はXMLではなくHTMLと言った)ので、新しいものを作るのも(プログラマーには)簡単だ。

と書かれている。Widgetに互換性はないようだ。HTML+JavaScriptということからすると、DashboardのWidgetはWebページのようなもの(あるいはWebページそのもの?)なのだろう。そうであるならば、確かに作りやすいかもしれない。
また、「MozillaやOpera、Appleなどがスクリプト可能なプラグインAPIを共同開発へ」(INTERNET Watch)という記事によれば、

現在、Flash、Shockwave、QuickTime、Javaなどのプラグインが利用されているが、新たにスクリプト可能なプラグインAPIを使用することで、スクリプトを使ってプラグインを操作できるようになる。

とのこと。FlashやQuickTimeを使った、派手なWidgetも登場してくるのではないだろうか。