9月 14th, 2004
(前回から)
項目間リンクのできるメモ的なソフトというと、Wikiを使っている人もいるだろう。私も仕事の打ち合わせや制作管理にPukiWikiをよく使っており、ローカルのメモ帳としても便利そうだとは思う。しかし、PukiWikiのようなタイプはWebブラウザのフォームからテキストの入力を行わなければならないし、画像をドラッグ&ドロップで貼り付けるといったこともできない。ローカルのメモソフトに比べて使い勝手が今一つのような気がして、まだ自分専用メモとしては使っていない(Webサーバー等々を入れなきゃならんのが面倒というのもある)。
もうちょっとユーザーインターフェイス部分が洗練されると、Wikiは一挙に普及するのでは。あるいは、前回紹介したOneNote(特別優待パッケージ)を含め、メモ帳ソフトがこうしたリンク機能を持ってくれればいいかな。OneNoteはメモの共有機能があるから、これでWiki的な機能が載ったらすごいソフトに化けるかもしれない。
MYCOM PC WEBで詳しく解説されていた、BTMemoも気になる。文書同士をどんどんハイパーリンクでつないでいけるのはかなり面白そうだ。私は全部のメモを1つのファイルとして管理するタイプのソフトが好みなので(BTMemoは1つのメモが1つのファイルとなる)、こちらもほとんど使っていないのだけど。(続く)
(2004年9月19日追記)
2004年4月に、「NOTA」(ノータ)というサービスが発表されていた。これは、FlashによるWikiといえるようなもので、参加者がWebページから直接テキストや画像を書き込んだり、リンクを追加していける。作者は、紙copiで有名な洛西一周氏。
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9月 13th, 2004
(前回から)
面白そうなWebページを集めるのに、まず紙copiを使ってみた。ページを取り込むのも簡単だし、取り込んだページにマーカーで印を付けたり、コメントを付けたりもできる。
非常によくできたソフトなのだが、私のイメージとはちょっと違う、かな。紙copiは、記事自体を丸ごと保存したり、見つけたWebページを他人にプレゼンするような時にすごく有効だろう。しかし、私がやりたいのは、ガリガリとアイデアなどを書き、文章の途中に参考となるような画像やWebページのサムネイル(縮小イメージ)をペタペタ貼り付けて、コメントもガリガリ書き込むような使い方だ(紙copiのコメント機能は、取り込んだHTML自体を編集する)。
こういう用途となると話題に上ることが多いのが、マイクロソフトのOneNote 2003(特別優待パッケージ)。発売されてすぐに買ったのだが、なんとなく違うなあと思ってほったらかしにしていた。最近、Service Pack 1(SP1)が公開され、機能も強化されたようなので改めて使ってみたところ、これがなかなかいい。

新機能のスクリーンキャプチャは画面上の指定した領域を取り込むもので、Internet Explorerで表示しているWebページが含まれていると、ページの名前やURLもいっしょに貼り込んでくれる。最初は取り込んだ画像のサイズ調整が面倒だと思ったが、アイテムの上部にある三角アイコンを左右に動かせば、調整できることに気付いてだいぶ使いやすくなった。1つのページにいろいろなWebページを貼り付けて、コメントや手書きの線を自由に書き込んでいけるのは直感的で面白い。
とはいうものの、OneNote 2003にもまだまだ改善してほしい点が多い。まず、WebブラウザからWebページのアイコンをOneNoteにドラッグしたら、自動でサムネイルを作るくらいはやってもらいたい(現在はURLが貼り付けられるだけ)。検索条件もAND/ORによる絞り込みは必須だし、OneNote 2003内の項目間リンクもほしい。ついでに、(無理だとは思うが)Operaのページを取り込んだ時にもURLやページ名を付けてくれるようにしてくれれば……。
今後のバージョンでこのあたりが実現されれば、知子の情報Pro(Amazon)から乗り換えてもいいかなと思っている。OneNote 2003のようにグラフィカルで、独自データ形式のソフトを中途半端に使い込んで情報をためると、あとで別のソフトに移行するのが大変だからちょっと恐い。(続く)
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9月 12th, 2004
相変わらず、(Windows用の)メモ帳ソフトの使い分けに悩んでいる。
アイデアメモや面白そうな記事などは知子の情報Pro(Amazon)に打ち込む。出先で思い付いたことは、CLIE PEG-TH55(Amazon)上のPsMemoに入力、Intellisync(Amazon)経由でOutlookのメモと同期させる。Opera(Amazon)でWebを見ていて気になるページはOperaのメモに。さらに、原稿やブログの下書きには、WZ EDITOR(Amazon)のWZ BOARDを使ったり……。はっきりいってデータが分散しまくりだ。できる限り、知子の情報Proにまとめるようにはしているのだけど、どのソフトもそれぞれに長所短所があるから悩ましい。
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9月 11th, 2004
来年1月より、J-COMがCATVデジタル放送でVOD(ビデオオンデマンド)サービスを開始するというニュース(INTERNET Watch)。
早送り・巻き戻し・一時停止も行えるようだし、10月からはHDコンテンツも提供されるということなので、私はけっこう期待している。
ただ、
購入した番組は、映画やスポーツなど通常の番組が48時間の視聴が可能。アダルトのみ視聴時間が10時間となっている。
ということだが、48時間しか見られないコピー不可の番組を「購入」というのはいかがなものか。
それって普通の感覚ならば、レンタルって言わないか? デジタルコンテンツでは購入とレンタルの境目が曖昧になるとはいえ、この場合の「購入」はコンテンツ提供側に都合のよすぎる言葉だろう。ちなみに、電子書籍のTIMEBOOK TOWNは「貸本屋」と名乗っている。
マスコミも、言葉の使い方をもうちょっと突っ込んだ方がいいんじゃないかと思う。
(追記)
視聴する権利を購入という意味では、もちろんこの場合も間違っているわけではないのだろうが……。そういえば、ケータイコンテンツなんかでは「利用」料ということが多いような。
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9月 4th, 2004
米Microsoftは音楽ストア「MSN Music」で、Appleの「iTunes Music Store」に対抗しようとしている(ITmedia)。さっそく、アップル vs MSの舌戦がスタート(ITmedia)しているわけだが、デジタルメディアに対する両社の姿勢が大きく異なる点として、携帯ビデオプレイヤーがある。
「2時間も車の後部座席に座らされる子どもに『車の中でビデオを見たいか』と聞いてみればよい。自分の子どもなら見たがるだろう。Steveの子どもはバッハやモーツアルトしか聴かないのかもしれないが、うちの子どもは『ファインディングニモ』を観たがる。だれが作ったのか知らないが、あれは素晴らしい映画だ」(Gates)
ここでビル・ゲイツが引き合いに出しているのが『ファインディング・ニモ 』というところが面白い。ニモの制作会社はPIXAR、そのCEOはスティーブ・ジョブズなのである。もちろん、ビル・ゲイツはこのことをわかって皮肉っているわけだ。
確かに、携帯ビデオプレイヤーが、サイズも価格もバッテリー持続時間も使い勝手も音楽専用プレイヤーと同等なら、みんなビデオプレイヤーを買うだろうけど……。あと、映画などのコンテンツの場合、わざわざ携帯型ビデオプレイヤー用のコンテンツを買うかな? 外で見るには十分でも家のテレビで見るには粗すぎる、そんなコンテンツはよほど安くしないと売れないのでは? ソニーのPSPについても同じ問題があると思う(PSPはROMでしかコンテンツを売らないから、問題はよりシビアだろう)。
それにしても、コピーワンスでしばられまくった日本のデジタル放送では、自分で録画した番組を持ち出すことも難しい。マイクロソフトの戦略で、放送業界、コンテンツ業界がもっと危機感を持ってくれるとよいのだが。(追記:コンテンツ保護をもっとガチガチにしろということではなく、今みたいにガチガチにしていると新しいマーケットを作れなくて結局日本の映像・放送産業が衰退するのではないかということです。念のため)
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8月 25th, 2004
ここのところ、CLIE PEG-TH55で超快適な辞書生活を満喫している。英文テキストをCLIEに読み込ませて英辞郎でわからない単語を調べるとか、ふと思い付いた言葉を世界大百科事典で調べるとか。
PDAのキラーアプリは電子辞書なんじゃないのかと思っていたら、本家のソニーから辞書キット付きモデル「PEG-TH55DK」が発表された。ハードウェアは既存のPEG-TH55と同一だが、メモリースティックROM入りの辞書10種類と、その辞書を使うための「BBeB辞書 Viewer」が付属している点が異なる(しかし、辞書キットだけの販売はないのかな。下取りサービスの告知はでかでかと出ているけど)。
辞書ビューアの使い勝手については、実際に触ってみないと何ともいえないが、心配な要素がいくつか。まず、辞書がメモリースティックROMに入っているということ。これだと、辞書を使うたびにメモリースティックを入れ替えないといけない。電子辞書端末として割り切って使うならよいのだろうが……。また、BBeB辞書 Viewerでは、WDICのように、テキスト中の単語をクリックするだけで引くなんてことができるのかな?
あと、どうせBBeB Dictionary形式のビューアを載せるのだったら、BBeB形式の電子書籍も読めるようにしてほしいものだ。そんなことをすると、LIBRIe(リブリエ)の存在意義がなくなってしまいそうだが、60日間レンタルの電子書籍しか用意されていない端末なんてどうせ売れていないだろうし(うわー)。
それにしても、電子書籍、電子辞書をめぐるソニーのやり方は見ていてもどかしい。買い取り形式のBBeB書籍や、テキストデータをBBeBに変換する無料ツールを提供してくれれば……。書籍や各種テキストデータを読み込んで自由に辞書の引ける端末(電子書籍専用でもPDAでも)の需要はかなり高いと思うのだけど、このあたりは出版社との関係が難しいのだろうなあ。
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8月 23rd, 2004
前半を過ぎたアテネオリンピック。最初悩んでいたほど録画しまくっているわけではないが、けっこう満喫している。今までで一番見ているオリンピックかもしれない。深夜の放送で気になるものは、Rec-POT M(Amazon)で録画して、さっさと寝る。朝仕事を始める前にざっと流して面白そうな競技があれば、休息時間か夕食後に見る。全部見ようと意気込みすぎなければ、何とか折り合いを付けてやっていけるものだなあ。本音をいえば、一日中ぼーっとオリンピックを見ていたいところだけど。
さて、デジタル放送の視聴環境(CATV経由)でオリンピックを見ての感想。まずはよかった点。
・ハイビジョン映像は、やはり圧巻。しみじみハイビジョンにしてよかった!試合の臨場感がSD映像とは段違いだ。マラソンの中継では、2つのグループを同時に映したり、現在位置などの情報も表示している。解像度が高いから、情報が多くても画面は見やすい。
・データ放送はすごいというほどではないが、けっこう重宝する。特に、NHKのBS-hiが充実している。野球の投球内容がすぐ表示されたり、競技のルール説明を見られるのがいい。
・私にとってのベストシーンは、柔道・女子52kg級の準決勝第2試合。残り3秒で出た横沢由貴選手の袖釣込腰は本当に鳥肌が立った。マジで涙が出そうなほど感動。これはリアルタイムで見ていたし。柔道の試合は、予選も決勝もいい。
・実をいうと、今まで「卓球少女」福原愛選手をちゃんとテレビで見たことがなかった。「サー」(ター?ヤー?)って声は、どっかの観客が出しているのかと思っていたよ……。
残念な点も多い。多くは、テレビ局の姿勢について。
・ハイビジョン放送が思ったほど多くない……。アップコンバートされた疑似ハイビジョンが多い。
・競技について詳しくもないタレントのおしゃべりでつないでいく番組はうんざり。試合に臨んでいる選手の気持ちを、日本にいるタレントに聞いてどうする。
・日本選手のドラマだけを盛り上げすぎ(特に民放)。お涙ちょうだいものを作っている時間があったら、対戦する外国人選手のデータもきっちり集めて、どういう選手なのかを見せてほしい。日本人選手を応援するにしても、ライバルがどういう人かわかれば、より試合にのめり込めるというもの。スポーツ中継に、押しつけのドラマは不要だし、選手にも失礼だろう。今の民放は、視聴者をバカだと思っているようにしか見えない。
・試合と試合の間などは、タレントのおしゃべりを入れるのではなく、アテネの街や競技場内の雰囲気が伝わる映像だけを淡々と流してくれればよいのに。
・もっとマイナー競技も中継してほしい(今さらいってもしょうがないが)。トランポリンやビーチバレー(ちょっとオヤジ入ってます)、すごく楽しみにしていたのに、ほとんど放映されない。
・ひどい解説者がいる。特にひどかったのが、ソフトボールの日本・オーストラリアの準決勝。解説者はひたすら「そうです」を連発するだけでまったく解説になっていない。
内容的にも映像的にも素晴らしい試合を、テレビ局が台無しにしていることが多いのがつくづく残念。
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8月 20th, 2004
ITmediaニュース:ソニーは追いつけるか? 日本で巻き起こるiPod旋風でちょっと気になる発言が。
Apple東京本社でインタビューに応じた、元ソニー社員で現在Appleの副社長を務める前刀禎明氏によれば、iTunes日本版は来年中に提供される予定で、料金は1曲99セントの米国と同程度になる。
と書かれている。これって、「提供したい」っていう希望ではないのかな……? 本当ならすごいニュースだし、私としてもうれしいが。
その他、iTunes Music Store関係で気になった記事。
・ユーザー置き去りの著作権攻防戦(asahi.com)
・iTunesになぜなれない? 顧客志向が必要な日本の音楽配信(日経IT Pro)
・柔らかいデジタル 第17回?デジタル時代にそぐわないどんぶり勘定(BP’s Eye)
・「2004年を音楽配信元年に」–交錯する音楽レーベルと配信事業者の思惑(CNET Japan)
(2004年8月29日追記)
MacPeople 2004.10月号によると、アップル広報は「記者の拡大解釈ではないか」と否定。公式には「オープン未定」のままとのこと。
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8月 11th, 2004
私はふだんスポーツ番組をろくに見ないのだけど、アテネオリンピックには妙に熱くなっている。理由は、今年になってハイビジョンの視聴・録画環境が整ったから(こちらとかこちらを参照のこと)。わざわざ五輪特集のムックまで買ってきて、録画スケジュールを練っているくらい。いや、我ながら日本人的である。
しかし、これが実に難しい。
現在視聴できるチャンネルは、「地上デジタル」「地上アナログ」「BSデジタル」(CATV経由)で、録画機材はRec-POT M(Amazon)とロクラクII(最近はRec-POT Mしか使っていなくて、久しぶりに電源を入れた)。
私はDVDに書き出すつもりはなく、タイムシフト的に録画したいだけだ(早寝早起きの健康的な生活を送っているもので)。厄介なのは、ハイビジョンクオリティで録画できるRec-POT Mは追いかけ再生ができないこと。Rec-POT Mにぎっちり録画スケジュールを詰め込むと、録画した番組を好きな時に再生することができなくなってしまう! 今まで追いかけ再生ができないことはあまり気にならなかったが、録画スケジュールが詰まっている時は厳しい。あと、Rec-POT MはEPGから録画予約できて手軽だけど、五輪は1つの番組が数時間に及ぶことが多い。下手に予約しておくと、録画している間、ほかの番組がまったく見られなくなってしまう(Rec-POT Mは録画中のキャンセルができない)。地上アナログの番組はTV側のチューナーで見られるけど。
どれをRec-POT Mで、どれをロクラクIIで録るのか、悩ましい。
だが、冷静に考えてみると、そんなにオリンピックを見るヒマはないのだなあ。タイムシフトしたハイビジョン映像を堪能したいのであれば、NHK BS-hiのハイライト番組を見ればいいような気がしてきた……。こういう番組録画っていうのは、ついつい手段が目的になってしまうから自制しないと。
うーん、でもものは試し、とりあえずNHK BS-hiの開会式中継をRec-POT M、女子柔道48kg級の決勝をロクラクIIで予約してみた。
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8月 5th, 2004
ソフトバンクBB恐喝未遂事件のとばっちりを受けて休刊していたPCJapanが10月13日発売号より復刊する。誌名もそのまま「PCJapan」とのこと。編集方針にも大きな変更はなさそうだ。まずはめでたい。
編集部も、支援の書き込みをしてくださった方々に感謝しておりました。
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