ネット英語教材の取り込み方

9月 25th, 2004
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

iPodとCLIE(Palm)を組み合わせた英語のリスニングにもだいぶ慣れてきた。
英語教材として使っているのは、ネット上の無料ニュースや講演だ。中でもよく聞くのは、VOANews.com内の「Our World」。最新科学ニュースを特集した番組で長さも20分くらいとちょうどいい。
記事のテキストデータはWindowsマシン、オーディオデータはMac(iBook)で取り込んでいる。使い分けに深い意味はなく、単にiBookをコンポ代わりに使っており、iPodもこちらにつなぐようにしているからだ。
handstory1_small.pngCLIEへのテキスト取り込みには、HandStoryというソフトを使う。Internet Explorerを使っているのであれば、必要なテキストを範囲選択して右クリック、「Save to Palm」を選ぶだけ。Internet Explorer以外のWebブラウザやテキストエディタなどを使っている場合でも、テキストをクリップボードにコピーして、タスクトレイのHandStoryアイコンをクリックすればいい(このソフトは画像のクリッピングにも非常に便利)。
「Convert」ボタンを押したらあとはHotSyncするだけで、テキストデータがDOCという形式(Wordの文書とは別物)に変換されCLIEに転送される。もちろん、Palm標準のメモ帳を使ったり、テキストファイルをそのまま転送してもいいわけだが、HandStoryを使うのが一番手軽だろう。
CLIE上での英語テキスト閲覧には、WDIC英辞郎が現時点で最強の組み合わせだと思っている。英文中のわからない単語をタップするだけで意味を表示できるのは、電子辞書端末にはない便利さだ。

Read the rest of this entry »

Windowsで「再生位置を記憶する」AACを作る

9月 24th, 2004
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

以前、Mac上で「再生位置を記憶するAACファイル」(保護されたAACファイル)を作るためのスクリプトを紹介した。この形式にしておくと、長いスピーチや番組をちょっとずつ聞けて便利。
実は、Windows上でもこのファイル形式は簡単に作れる。エクスプローラーなどから、AACファイルの拡張子「m4a」「m4b」に書き換えるだけだ(もちろん、MP3などのファイルはAACに変換してから行うこと)。嘘みたいだが、Windows版iTunesではちゃんと再生位置を記憶してくれている。FAT32でフォーマットしたiPodでは試していないが、たぶん大丈夫のハズ。

(追記)
Windows上で拡張子を「m4b」に変更したファイルを、Mac版iTunesで聞いてみると、ちゃんと再生位置が記憶される。しかし、Mac版iTunesでエンコードしたAACファイル(要するにCDから読み込んだり、MP3から変換したもの)の拡張子を単純に「m4b」に書き換えても、「保護されたAACファイル」にはならない。
これは、Mac版iTunesでエンコードすると、ファイルタイプ「M4A」が埋め込まれ、拡張子よりも優先されるためらしい。

ブログのトップページをカレンダーや表にする

9月 23rd, 2004
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

Movable Typeの標準テンプレートではサイドバーにカレンダーが表示され、日付をクリックすると該当する日の記事が表示される。しかし、このカレンダー、イマイチ意味がない。ブログの書き手にとっては「こんなに更新した!」という自己満足が得られるかもしれないが、訪問者がこのカレンダーから記事にアクセスすることは少ないのではないか。私もこのカレンダーは早々に取り払ってしまった。

カレンダーを使うのであれば、いっそのこと、トップページ全体をカレンダーにしてみると面白いかと思う。日付だけを表示するのではなく、記事タイトルやコメント数も表示するようにする。こうしておけば、開催予定のイベントを記事として投稿して、関係者がコメントを書き込んだりできるし、スケジューラーや備忘録的に使うにも便利そうだ。もうすでに実行している人もいるかもしれない。
calendar_top1.pngというわけで、カレンダータイプのインデックスを作ってみた。これはMovable Typeの標準テンプレートをちょこちょこと書き換えただけのもの。実用的に使うには過去や未来のカレンダーも表示するようにしないといけないが、まだそこまではやっていない。

カレンダー以外では、写真アルバムタイプのトップページを使うブログも増えてきた。TypePadなどのサービスでは標準でアルバムページを用意しているし、HINAGATAのようにMovable Type用のアルバムテンプレートを公開しているブログもある。

カレンダーやアルバム以外にも、表形式などを利用することで、いわゆるブログの枠を超えたユニークなブログを作れそうだ。たいていのブログサービスではデザインのカスタマイズが可能だが、今後は「入り口」部分の役割・機能のカスタマイズにも焦点を当てるようになるかな。

(追記)
diving to …で「月間移動可能なMovableTypeのカレンダー」の作り方が紹介されている。

WZ EDITORでPukiWikiのテキスト入力支援

9月 20th, 2004
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

仕事の打ち合わせやブレインストーミングに、PukiWikiを使っている。黒板のような感覚で使えるからとても簡単でわかりやすい。
ただし、ページの編集を行うには、Webブラウザのテキスト入力フォームから行う必要がある。短いメモをちょっと書き込むくらいならよいが、長めの文章を入力する際はWebブラウザの編集機能が貧弱で見出しレベルの確認もできないため、あまり使い勝手がよいとはいえない。
私は、PukiWikiで長文を入力する際には、WZ EDITORAmazon)というテキストエディタ上で入力してから、その内容をコピー&ペーストするようにしている。
wz_pukiwiki_small.pngWZで拡張子「Wiki」用のファイル設定を作っておき、見出し1?3をそれぞれ「*」「**」「***」にしておく(人によっては箇条書き「-」を見出しにしておいた方がいいかも)。こうしておけば、アウトライン機能で文章の階層構造を一目で把握できる。
さらに、「-」「+」の記号を箇条書きとして体裁認識するようにし、PukiWiki用の整形ルールが色分け表示されるようにもした。
ソースコードのような「整形済みテキスト」を入力する際は、テキストを選択して、「ツール」メニュー→「その他」→「引用」で半角スペースを指定する。挿入した行頭の半角スペースをまとめて削除したければ、Altキー+ドラッグによる箱形テキスト選択を使えばいい。

Read the rest of this entry »

『ヒドゥン』の補足情報

9月 19th, 2004
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

ヒドゥン ENTERTAINMENT COLLECTION SILVER前に紹介した『ヒドゥン』の補足情報。DVDで改めて見て、やっぱり面白かったと再確認。
『ヒドゥン』の続編として『ヒドゥン2』があるのだが、こちらはびっくりするほどつまらない映画なので(監督も違う)、よほどの好事家以外にはオススメできない(ロケ地、2ヶ所?)。前作のダイジェスト紹介があんなに長い続編ものを初めて見た。

小学生の頃に読んだSF小説で夢中になった奴があったのだが、それは『ヒドゥン』の元ネタ『20億の針』を子供向けにした『星から来た探偵』だったらしい。『20億の針』自体は、ストーリーはよいものの、どうも翻訳がビミョーという評価が多いようだ(続編として『一千億の針』がある。ともに未読)。
そのほか『20億の針』を元ネタとした小説としては、大原まり子の『エイリアン刑事』(1-上)(1-下)(2)がけっこう面白かった記憶がある。

人間に似すぎたロボットを、人間は受け入れられるだろうか

9月 19th, 2004
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

「不気味ですか?「人間そっくり」」(9月18日の朝日新聞夕刊科学面より)
ロボットは見かけが人間に近付くほど不気味になるという記事。1970年代に発表された森政弘・東工大名誉教授の論文では、人間は、おもちゃの人型ロボットよりも人間に似たロボットを気味悪く感じるが、それを通り越した人間と見分けが付かないロボットなら気味悪さは感じようがないとしている。
記事の中で、大阪大の石黒浩教授は、

人が、無意識のうちに人間と思ってしまうようなレベルのロボットをつくるのが目標。そこまですれば、社会に受け入れられるでしょう

と語っている。
うーん、そうかなあ。今でも人間は世界中で、肌の色の違いどころではなく、外見的にほとんど同じ種族でも何らかの差異を探し出して差別しようとしている。大多数の人間が親和感を持てるロボットの開発ってありえるのかな。日本人に受け入れられるロボットは、別の国の人につまはじきにされたりして。
記事では、こうした研究に対して論評はせず、

人間は、見かけがよりリアルなものに対して、「違和」への感受性が敏感になる、という特性を持っている可能性がありそうだ。

とまとめている。

こういう記事を読むと、アイザック・アシモフの「ロボットもの」(最初の作品は何と1940年!)がいかに鋭い洞察力に富んだ作品であったか、今さらながら驚かされる(というか、現実の科学者が彼の著作に影響を受けてきたという面も大きい。先述の森政弘氏もアシモフの作品を読んでいたのではないかな)。
われはロボット 〔決定版〕 アシモフのロボット傑作集『われはロボット』(公開中の映画『アイ,ロボット』の原案)や『ロボットの時代』では、まだロボットのほとんどは完全な人型ではないが、人間とロボットが共存する社会が築かれつつあった。しかし、その後数百年を経た『鋼鉄都市』『はだかの太陽』(これらの作品はミステリ)の時代では、人間に似すぎたロボットは人間に反感を持たれ、地球上からは姿を消す。その後、「銀河帝国もの」へ向かう中でロボットは歴史の裏側に身を潜めていく……(『ファウンデーションの彼方へ』(上)(下)でロボットものと銀河帝国ものがつながってくる)
はじめて『鋼鉄都市』を読んだ小学生の時には、人間側のあまりに過剰な「反」ロボット意識にとまどったが、その後これはかなりリアルな近未来描写、そして人間批評ではないかと思うようになった。
アシモフのロボットもの、銀河帝国もの、そしてファウンデーションものは、読まずに死ぬと人生を3割は損したことになるので、早めに読んでおいた方がいい。
そうそう、ロボットものの集大成『コンプリート・ロボット』がいつの間にかソニーマガジンズからひっそりと(私が気付かなかっただけですが)発売されていた。『われはロボット』『ロボットの時代』の作品はすべてこれにも含まれている。アンドリューNDR114日本では創元SF文庫の『聖者の行進』にしか収録されていなかった「バイセンテニアル・マン」(映画『アンドリューNDR114』原案)や単行本未収録作品も含まれており、これからロボットものをまとめて読むならこれがオススメだ。

IT著名人のスピーチを聞きまくれ

9月 18th, 2004
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

CNET Japan Blog – 梅田望夫・英語で読むITトレンド:ビジョナリー・Tim O’Reillyの仕事術では、Tim O’Reilly氏のスピーチを紹介している。
これを掲載しているITConversationsでは、上記スピーチだけでなくIT著名人インタビューのオーディオデータを無料で入手できる(テキストデータ付き!)。オーディオデータについては、iPodiTunesで聞くのに便利な再生位置を記憶するAAC(m4b)形式まで用意されていて、何とも至れり尽くせり。
ITに関するこういう実践的な教材が聞きたかった!

音楽業界にも変化のきざし?

9月 17th, 2004
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

エイベックスは、本年9月22日に発売するCDより、コピーコントロール機能を施すか否かについて商品ごとに弾力的に決定したとのこと。iPodに代表される携帯プレイヤーの影響が大きかったことをプレスリリースでも認めている。
また、今後は(著作権管理の仕組みを最初から備えた)スーパーオーディオCD(SACD)やDVDオーディオを積極採用していくという。これまで今ひとつ普及していなかったこれらの新音楽メディアも、音楽業界の変化を受けて一挙に普及してくるかも。しかし、SACDはパソコンでの読み取りや光端子デジタル端子への出力もできないらしいし(ARTIFACT)、DVDオーディオも不正コピーをいかに防止するかをアピールしていたりする(AV Watch)。これらのメディアでは、本体のオーディオデータ以外に、パソコンでも利用できる低音質のデータを入れることになるのだろうか(レーベルゲートCDみたいに)。
このままSACDやらDVDオーディオが出てきても、ユーザーにとってのメリットは少なそうな気が……。そろそろ音楽業界もコンピュータ業界も、本腰を入れて業界・ユーザー双方が納得できるDRMの落としどころを見つけないとヤバい。

(2004年9月18日追記)
MSN-Mainichi INTERACTIVEによれば、

ソニーミュージックでも「レーベルゲートCDをやめる方向で検討しており、いったんコピーコントロールなしの音楽CDにもどすつもり」であることを明らかにした。

とのこと。

今、LDを集めておくべきか?

9月 16th, 2004
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOXこれから発売されるDVDビデオのビッグタイトルといえば、間違いなく『スター・ウォーズ トリロジー DVD-BOX』だろう。私がエピソードIV「新たなる希望」を見たのは小学生の時。その夜は、デス・スターのトレンチ(溝)をX-WINGで飛んだものだ(夢の中で)。DVD-BOXでは、エピソードVI「ジェダイの帰還」(公開当時は「ジェダイの復讐」)のエンディングも一部変更されているそうで、多少の不安を感じつつも楽しみにしている。

ヒドゥン ENTERTAINMENT COLLECTION SILVER『スター・ウォーズ』の影に隠れて、というか、知っている人はかなり少ないが、もう1本、超絶的に面白いSF映画もDVD化される。それは、『ヒドゥン』だ。ストーリー、アクション、演出、どれをとってもトップレベル。主演はカイル・マクラクラン。なぜ今までDVDが出ていなかったのか謎だ。文句なしにオススメ。

上記の作品は、両方ともLDで持っていて何度も見ている。DVD版を手に入れたら、かさばるLDソフトとプレイヤーを売り払おう!……と思っていたが、考え直す。
LDをハードディスクレコーダーに取り込んでおけばいいじゃないか。DVDに焼いてもいいのだろうけど、ハードディスク容量に余裕があればそのまま全部突っ込んでおいて映画専用サーバーにだってできる。子供のいる家庭ならよく見るアニメをエンドレスで流せるし、既存の映画のシーンを切り貼りして遊ぶこともできるだろう。最近DVD化されたものの方が画質も音質もよかったりするし、LDをダビングしたらかなり劣化するだろうけど。
これからBlu-rayやらHD DVDが出てくるから家庭で見られる映画はどんどん高画質になる。その反面、ユーザーが自由に映像を活用できる幅は、どんどん狭くなるだろう。今のうちに叩き売りのLDソフトを収集して、ハードディスクに読み込んでおくのはいい手かもしれない。

(追記)
最近はほとんど使っていないロクラクIIで、手持ちのLDソフトを2枚ほどダビングしてみた。ちなみに、LDをダビングする際は、S端子ではなくコンポジット端子を使った方がよいらしい。
で、結果だが、保存状態がよくなかったせいか、LDソフトの再生自体がまともにできない!(同じシーンを何度も繰り返し、無限ループになってしまう) 気力が激しく低下。やっぱりもうLDはいらないかな……。

SpotlightやWinFSでメモをすっきり整理(できるといいな)

9月 15th, 2004
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

(前回から)
いろんなメモソフトを使って情報が分散している状況は、次世代のOS、Mac OS X v10.4 TigerやLonghornで改善されるかもしれない。
例えば、TigerではSpotlightで、コンピュータ内の情報(ファイルだけでなく、メールなどについても)を瞬時に絞り込める。よく使う検索条件は、スマートフォルダとしていつでも呼び出せる。iTunesのスマートプレイリストやOutlook2003の検索フォルダをさらに汎用的にしたようなイメージか(Outlook2003の検索フォルダはメールにしか対応していないのが何とも残念。メモや予定表の項目も検索フォルダでまとめられるといいのに。このあたりの詰めがマイクロソフトは甘い)。
ここまで来ると、従来の検索とは意味がまったく変わってくる。どのアプリでデータを作るか、どのフォルダにデータを置くかといったことをユーザーが意識しなくても、情報を一元的に管理できるのではないか。パソコン上の「超」整理法がようやく実用的になるかな。ま、検索の概念が浸透するまで、従来通りのフォルダ管理が主流なのは間違いないだろうし、関連ファイルの多いプロジェクトは従来型管理の方が便利かもしれないけど。
そういうわけで、TigerのSpotlightの出来次第では、Macをメインマシンにしてもいいかなと思っている。Macは(も?)、メモ系の定番ソフトが充実しており(TidBITS#745:よく使い込んだ NoteBook)、Spotlight対応もけっこう早く進みそうな気がする。OneNoteのMac版は出ないのかな。
Windowsについては、Longhornの最初のリリースでWinFSが搭載されないということで、がっかり。WinFSは登場しないかもしれないという観測まで出てきた。これから2年も待って、これでは……(それでもデスクトップ検索機能は強化されるらしいが)。