CMをカットするのは著作権法違反?

11月 13th, 2004
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2004年11月13日の朝日新聞朝刊経済面記事より。

日枝久・日本民間放送連盟会長(フジテレビジョン会長)は12日の記者会見で、DVD録画再生機を使ってCMや見たくな場面を飛ばして番組を録画・再生することが、「著作権法に違反する可能性もある」と述べた。電機メーカーなどに何らかの対応を求められないかを検討するため、民放連で研究部会を設けた。……(中略)……「放送は1時間すべてが著作物と考える学者もいる。いろんな問題を含んでいる」と語った。

ああ、またか……。CMカットさせないようにするのではなく、CMを見せるための放送というモデルが破綻しはじめていることを認識すべきなのでは?
CMカットの話ではないがデジタル放送の録画について、先月のITmedia記事でAV評論家の麻倉怜士氏が嘆いていた。

「コピーワンスは、もしかしてエアチェックする気をなくさせるのが目的ですか?との質問に対して、在京キー局の人は『まさしくその通り』と答えて非常に驚いた。こういうことをいっているのだから、ハイビジョン時代になっても放送局の体質は全然変わっていない」

いったん既得権益を握ってしまうと、新技術によるライフスタイルの変化に追従しようとしないのだなあ。

(2004年11月19日追記)
海外でも、CMスキップは論議を呼んでいる模様。
TiVo、「CMスキップしても広告を表示」機能を導入へ

(2004年11月23日追記)
小寺信良氏は、テレビコマーシャル時代の終焉という記事の中で、これから放送で行なう広告は、インフォマーシャルに変質すべきだ。と提言している。

(2004年12月18日追記)
民放連会長の発言は各所で批判されている模様。
CMカットは著作権法違反の可能性? 民放連会長がDVDレコーダーに注文 ? 専門家は「問題ない」と反論(asahi.com)

野心的な学習リモコンARS-3000「リモスタイル」

11月 12th, 2004
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学習リモコンの麻薬性は、権力に似ている。指先1つであらゆる機器を操れる悦び。そこに人は魅せられてしまうのではないだろうか……。
などとどうでもいいことを考えつつ、ここのところアルテアインクの「ARS-3000」という学習リモコンをいじくっている。これは大型の液晶タッチパネルを備えており、そこにボタンを表示して操作するタイプ。手探りで操作するのは難しいが、その分ボタンカスタマイズの自由度が高いのが魅力だ。
ITmediaの記事で興味を持ち、メーカー直販サイトから購入した。

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AirMac Express用のリモコンが登場

11月 12th, 2004
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AirMac ExpressAirTunes機能がリモコンで操作できたらなあ」と誰もが夢見ていたわけだが、ITmediaの記事によれば、AirTunes対応のリモコンが登場したとのこと(すでに発売済みの製品をAirTunesに対応させたものらしい)。
面白げだし、価格も59ドルと手頃。iTunes以外のアプリケーションも操作できるようだ。ただ、リモコンに液晶ディスプレイは付いていないみたいだから、自由自在にアプリケーションをコントロールするというのはちょっと難しそうな気もするけど(プレイリストの並びなどもある程度覚えておく必要がある?)。このあたりの使い勝手はどうなんだろう。

(2004年11月23日追記)
MYCOM PC WEBOS X ハッキング!では、Webブラウザ経由でiTunesを遠隔操作できるbrowserTunesというソフトが紹介されている。無線LAN対応のPDA(例えば、CLIE PEG-TH55とか)があれば、まさにリモコン感覚。AirMac Express、いいかも……。

衝撃のメモリカードお買い得情報

11月 10th, 2004
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PC Watch「元麻布春男の週刊PCホットライン」によれば、米国の販売店では2GBのメモリースティックPROが300ドル以下で販売されているという。これは衝撃的! 何でそんなに値段差があるのか。
私もCLIE PEG-TH55を使っているが、メモリースティックの容量が足らなくて困っている。PEG-TH55でMP3データは聞かないが、EPWINGの電子辞書をWordSeekerで広辞苑や世界百科事典を利用。英辞郎の辞書データもWDICで見ている。
インタビューの録音には、サンヨーのICレコーダーICR-S290RMを使っているが、念のためPEG-TH55でも同時に録音している。
以前はPDAでのビデオ視聴に魅力を感じなかったが、最近はちょっと考えが変わってきた。とあるIT関係のセミナー資料(英語)をQuickTime形式で大量に入手して、これがなかなか英語の勉強になりそうなのだ。また、Pocket-DVD Studio for PalmMMPlayerを使えば、市販DVDまでCLIE上で見られるようになった。
とにかくメモリはいくらあっても多すぎるということがない。4GBのメモリースティックPROもそろそろ出回りそうだし、米国から買っちゃうかも。正直いうと、ほとんどソニー製品でしか使えないメモリースティックからは離れたいのだけど。

ビデオデッキレンタルに乗り出す「ロクラク」

11月 9th, 2004
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3年前、まだHDDビデオレコーダーが物珍しかった頃、日本デジタル家電というメーカーがロクラクという製品を発売した。当時としては価格の割に性能もよく、私も1台買い、さらにロクラクIIへのアップグレードサービスも受けた。その後、大手メーカーがあっという間にこのジャンルに乗り出してきて、ロクラクの名前を聞くことも少なくなっていた。
ところが、最近日本デジタル家電はロクラクを使ったビデオレンタルビジネスに乗り出したようだ。日本国内にロクラクIIを1台置いておき、海外のロクラクIIからインターネット経由で日本のテレビ番組を録画・再生するというもの。海外に住んでいる日本人にとっては相当魅力的なサービスだろう。

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KonfabulatorのWindows版登場

11月 9th, 2004
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ついにKonfabulatorのWindows版が登場した。Konfabulatorというのは、デスクトップアクセサリを動かすためのソフトで、Mac上ではけっこう人気がある(と思う)。Konfabulator用のアクセサリ(Widgetという)はJavaScript+XMLで記述されており、プログラムは比較的簡単という話。Windows版でもMac OS X版でも同じWidgetが走る。半透明機能を活かしたWidgetは、どれもなかなかお洒落。
Mac OS X v10.4″Tiger”には、Konfabulatorとよく似たDashboardという機能が搭載されるのだが、Konfabulatorとの間に互換性はない。Konfabulatorの作者は、かなりDashboardに腹を立てていたようだが、独自路線を貫くと決めたようだ。となると、今後はWindows版の方に、より力を入れるようになってくるのかな?

かなり使える、FMトランスミッター

11月 8th, 2004
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iPodに入れている曲をリビングのステレオで聞きたいと思うことが時々ある。そういう用途のためにアップルはAirMac Expressを売り出しており、私も発表当時かなり物欲に駆られた。しかし、AirMac Expressを使う場合、曲の選択はiTunesから行うわけで、つまりMacなりWindowsなりノートパソコンが必要になる(無線LAN搭載のiPodを出してくれればいいのに)。ちょっと音楽を聞くためだけに、ノートパソコンをいちいち持ち歩くのも面倒くさそうで、けっきょくAirMac Expressは買わなかった。
じゃあFMトランスミッターにするかとも考えたが、何というかローテクな感じがイマイチというか。
ところがひょんなことでサン電子CXTM-701を入手。実際に使ってみると、なかなかよいのだ、これが。

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学習リモコンで挑戦するベンチャー企業

11月 4th, 2004
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ITmediaの記事で知ったARS-3000″リモスタイル”という学習リモコン。
ボタンはすべて液晶ディスプレイに表示されるタイプだ。国内外主要メーカ200社の各社AV機器リモコン信号を記憶済で、各ボタンごとに表示・非表示を設定できるという気合いの入った仕様。
このアルテアインクという会社、昨年7月に設立されたばかりで、このARS-3000が第1号製品となるようだ。学習リモコン一本で勝負するというのが潔いじゃないか。発売は11月7日だそうだけど、販売店の情報が掲載されていないので現在問い合わせ中。
久々に学習リモコンでビビっと来た!

(追記)
販売店情報は追って掲載される模様。11月7日には、サイト上で直販が開始されるそうだ。

(2004年11月9日)
ARS-3000到着! これから少しずつカスタマイズしていくつもり。とりあえず本体の質感やホールド感はよさげ。

(2004年11月12日)
簡単な使用レポートをこちらに掲載。

LIBRIe上でWebページやパソコン用文書を閲覧

11月 2nd, 2004
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LIBRIe(リブリエ)上で、Webページやパソコンの文書を読めるようにするソフトが公開された。ΣBookのように、カードごとにビューワの実行権を買う必要があるなどという凶悪なことはないから、一安心。
LIBRIe用の電子ブックはすべてレンタルなので興味はないけれど(積ん読できないから)、パソコンの文書を電子インクで見たい気はする。Web上で公開されている著作権フリーのコンテンツは読めるわけだし。

(追記)
LIBRIe用にしてもΣBook用にしても、パソコン側のコンバーターソフトはプリンタ形式。つまり、文書はテキストデータではなく、画像として書き出されることになる。だから、電子ブックリーダー上で文字を検索したりコピー&ペーストすることもできない。コンバーターを手軽に使えるようにするという意味では、この判断も一概に悪いとはいえない。
ただし、テキストデータを保持するか否かは、電子ブックの普及に大きく影響してくるのではないか。テキストデータであれば検索機能が使えるから、ページ数の多いリファレンスものを調べる時に重宝するだろう。洋書中のわからない単語を辞書で引くということも可能になる。
電子ブックに飛びつくのは新しもの好きが多いわけで、そういう層にアピールするためにも、電子ブックならではの長所をもっと打ち出していくことが必要ではないかと思う。

カードごとに実行権が必要なビューワっていったい……

10月 30th, 2004
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電子ブックリーダー「ΣBook」上でWord文書やPDFを閲覧できるドキュメントビューワが発売されたというケータイ Watchの記事
このビューワは、

パソコンにドキュメントビューワをインストールし、閲覧したいファイルをプリントアウトする要領でSDカードにコピーして使用する。

ふむふむ。Word文書やPDFをそのまま閲覧するのではなく、パソコン上でΣBook用ビューワ専用形式に変換するというわけか。

SDカードにコピーされたデータをΣBookで閲覧する際には、専用Webサイトにて販売されている「ドキュメントビューワ実行権」の購入が必要。

え、パソコン用のアプリとは別に買う必要があるの?

「ドキュメントビューワ実行権」は閲覧したいデータと同じSDカードに記録されている必要があるほか、複製できない仕様のため、複数のSDカードを使用する場合は枚数分の「ドキュメントビューワ実行権」の購入が必要となる。

SDカードごとに実行権7,875円って、誰が払うのだろう……? このあたりのビジネスセンスを見るに、メーカーが本気で電子ブックリーダーや電子ブック文化を広めたいと思っているのかどうにも疑わしくなってくる。