10月 16th, 2014
就活の大変さがハンパないです。
何十社と応募しても内定が出なくて鬱になる。何とか内定を取ったと思ったら、ブラック企業で死ぬほど働かされてやっぱり鬱になる……。
なんでこんなおかしな状況になってしまったのでしょう? はたして対策はあるのでしょうか?
こんな状況に対して、岡田斗司夫の出した答えが、『僕たちは就職しなくてもいいのかもしれない』(PHP新書)。
大企業で働いていても公務員になっても安心できなくなった現代で「そもそも就職は無理なんじゃないの?」、そう彼は指摘します。
そんな世界で生き残るために必要なのは、「コンテンツ(能力)」、「コミュニティ(人間関係)」、「キャラクター(人柄)」という「3つのC」です。3つのCを活かして、「就職」ではなく「お手伝い」をするのが、これからの働き方なのだと。
就活に悩んでいる学生さん、就活中のお子さんがいる親御さん、そして今の自分の働き方に疑問を感じているすべての社会人の方へ。新しい働き方を今日から目指してみませんか?
■目次
第1章:もう就職できないかもしれない
第2章:でも、そんなにお金は必要なのか?
第3章:お金は動かなくても経済はまわる
第4章:「お手伝い」という働き方
第5章:最後は「いい人」が生き残る
終 章:あらためて就職を考えよう
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9月 27th, 2014
最近、疲れた時にはぼんやり『世界の文字と記号の大図鑑 ー Unicode 6.0の全グリフ』を眺めたりする。現在のほとんどのコンピュータは文字コードの体系としてUnicodeを利用しているが、そこに含まれる約10万文字を書籍化したもの……という興味がない人にとってはなんじゃこりゃという代物だ。
「片仮名拡張」の領域を見ていると、アイヌ語仮名があった。アイヌ語をできるだけ正確に表記するために、「ㇰ」(小さな「ク」)とか、「ト゚」(「ト」に半濁点「゜」)といった仮名が使われるのだ。かなり早い段階から(今調べたら2002年のUnicode3.2から)Unicodeにアイヌ語仮名が含まれていることは知っていたのだが、懐かしかったのは「ㇽ」(小さい「ル」)。
Windows3.1が発売される前、某社でCD-ROM電子事典制作のバイトをやったことがあるのだけど、作業の1つに「ㇽ」を削除するというものがあった。その当時はまだUnicodeも検討段階で、日本語の文字コードとしてはShiftJISが一般的。「ㇽ」は外字でないと表現できず、(細かい経緯はよく知らないけど)結局取ってしまおうということになったらしい。「ボッティチェㇽリ」とあったら「ボッティチェリ」と直すわけだ。来る日も来る日も、元の事典のコピーから「ㇽ」を探して、赤字を入れる日々……。
Unicodeの辞典を眺めて、ちょっとノスタルジーな気分になった(あんまりそういう奴はいないw)。
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9月 17th, 2014
『日本の地価が3分の1になる! 2020年 東京オリンピック後の危機』(三浦展/麗澤大学 清水千弘研究室、光文社)の制作をお手伝いしました。
「現役世代負担率」(20~64歳に対する65歳以上の割合)は、ある地域の経済活動を左右し、地価というわかりやすい指標に大きな影響を与えることが明らかになってきました。ショッキングなタイトルなんですけど、こうなることはもう薄々みんな気づいているんじゃないですかね。
それならば、75歳まで働く社会にすればどうなるか? 移民をどのくらい入れれば、地価は維持できるのか? 将来の東京で浮上する街、停滞する街は?
本書では、どうすれば都市の活力を高めることができるかを考えていきます。
山路は、特別座談会(三浦展、清水千弘、島原万丈)の構成を担当しました。
【目次】
・第一章 超高齢社会における地価の下落
・第二章 人口と地価の理論
・第三章 生産年齢人口の減少を埋めるのは外国人か高齢者か?
・第四章 東京主要駅周辺の現状と未来
・特別座談会 不動産価格下落を防ぐ処方箋 島原万丈×清水千弘×三浦展
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8月 24th, 2014
以前から電子工作には興味があるのだけど、なかなか手を出せずにいる。そりゃあ『ハルロック』みたいなことができれば楽しいだろうけど、ArduinoやRapsberry Piで回路を組み立てて、プログラミングまで書くとなると、一から学ぶには相当に敷居が高い。要は、苦労とそれに見合った成果物のバランスが取れないから、モティベーションが上がらないのだ。
それなら、あまり苦労せずに、そこそこのモノができるとしたらどうか?
ブロックを組み合わせるだけで電子工作ができる「littleBits」
なら、何とかなるかもしれないと思って、試しに買ってみた。
littleBitsでは電源パートと、センサーなどのインプット、モーターなどのアウトプットをつなぐだけだから、簡単な電子回路なら、それこそサルでも数分でできてしまうほど。音センサーとモーターを組み合わせれば、手を叩いてオン・オフを切り替えられるファンなんてモノも作れるわけだ。
確かによくできていて、一通りの部品を組み合わせていると、しばらく遊べる。しかし、やっぱり作りたいモノが思い浮かばない。だって、今やManyThingsみたいなアプリを入れたら、スマフォが遠隔監視のできるカメラになる時代なんですよ?
……と思っていたのだけど、ピキーンと来た。
仕事に集中したい時、私は部屋のドアを閉めて、ノイズキャンセリングヘッドフォン(BOSE QuietComfort20i
)でBGM(というか自然音のことが多いけど)を大音量で流している。しかし、そうしていると、インターフォンが鳴っているのに気づかないことがよくある。宅配便が来ても気づかなくて、不在連絡票が残されているなんてことがけっこうあるのだ。
そういうわけで、この問題を解決する回路をlittleBitsで組んでみた。
・ある程度の大きさの音に音声センサーが反応
・センサーに反応があると、無線トランスミッターが信号を発信
・無線トランシーバーで信号を受信して、ブザーを鳴らす&LEDを光らせる
単純な回路だけど、これでインターフォンが鳴っているのを聞き逃すことがなくなった。これがニーズという奴か! まあ、家人がいる時はやたらブザーが鳴りまくるから、ふだんは電源を外しているけど。
しかし、littleBitsのDeluxe Kitに、無線モジュールやUSB電源モジュールなんかも買ったから、えらく高くついている。ほかのニーズも探さないと。ネット上のクラウドサービスと連携できるCloudBit
も気になっているんだよなあ。
Tags: gadget
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8月 15th, 2014
人気者になって何千万円も稼ぐスター、活躍の場をネットに移してブレークした芸人、従来とは異なる販路を開拓した中小企業……。YouTubeによって新たな生き方、ビジネスが誕生しました。
光文社新書
『YouTubeで食べていく』
では、動画サービスの黎明期から最前線を走り続けてきたビデオブロガー、ジェット☆ダイスケが、動画投稿ビジネスを熱く語ります。
私も編集でお手伝いさせていただきました。
■目次
第1章 どうやって動画でお金を稼ぐのか?
第2章 ユーチューバーとは何者か?
第3章 私とクリエイティブとネット動画
第4章 「動画の置き場」から「人」主体のメディアへ
第5章 動画サイトがビジネスのプラットフォームになる
第6章 まったり発信から始めよう
<インタビュー>
・HIKAKIN――日本で一番の人気者
・シバター――炎上狙いのヒールキャラ
・劇団スカッシュ――新しいドラマの形を生み出した演劇集団
・MEGWIN――YouTubeに可能性を見出した芸人
・アリケイタ――インターネット上のフレッシュな情報を紹介
・AppBank――YouTubeで新たな販路を開拓
・飯塚敦――「カレー」キュレーターとしてまったり発信
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5月 30th, 2014
ホリエモンこと堀江貴文さんと、オタキングこと岡田斗司夫による対談『ホリエモンとオタキングが、カネに執着するおまえの生き方を変えてやる!』が、徳間書店より5/30(金)に発売されます(山路が構成を担当しました)。
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3月 25th, 2014
さよならデータサイエンティスト!
ベストセラー『統計学は最強の学問である』の著者、統計家 西内啓による「最強」の課題解決フレームワークがこの1冊に。Excelを使うだけで、誰でも「価値ある答え」にたどり着くことができる、明日の仕事にすぐ役立つ、Excelを使ったデータ解析実践書です。サンプルデータを使い、手を動かしながらデータ分析を学べます。
山路が構成、編集を担当しました。
■目次
○第1章:統計解析で課題を解決するためのフレームワーク
– 解析の正しい進め方―――価値ある分析を行うための3つのポイント
– 利益に直結するものを決める―――アウトカム
– 着目すべき分析対象を決める―――解析単位
– 違いを生み出す「特徴」を洗い出す―――説明変数
– 解析手法は自動的に決まる―――質的なデータと量的なデータ
○第2章:仕事で使う統計解析 初級編
– 和食レストランチェーンの売上を増やすには?
・分析1:顧客の性別や家族構成は、売上に影響するか?
・分析2:来店回数と利用金額の間にはどんな関係があるか?
・分析3:売上に影響を与えている、複数の要因を洗い出す
・報告:売上を向上させるために、どんな手を打つべきか?
○第3章:仕事で使う統計解析 実践編
– 事務機器販売の営業戦略を立てる[営業部門]
・分析1:受注単位になっている売上記録を、スタッフ単位に集計し直す
・分析2:売上、採用時試験、ストレスチェックのデータを結合する
・分析3:売上に影響する、スタッフごとの特徴を明らかにする
・報告:成果を上げているのは、どんなスタッフか?
– 情シスの手助けなしで、サイト訪問者の分析を行う[マーケティング・EC部門]
・分析:ページ種別ごとのアクセス回数を、重回帰分析にかける
・報告:どんな行動を取るユーザーの売上が大きいのか?
– 画像処理機器の販売台数を予測する[調達部門]
・分析1:月ごとの特徴と過去の出荷台数を説明変数にする
・分析2:月ごとのダミー変数と出荷台数で重回帰分析を行う
・分析3:将来の出荷台数を予測する
・報告:どのくらいの在庫バッファを用意すれば、機会損失のリスクを抑えられるか?
○第4章:上級編進化したExcel 環境を活用して解析を効率化・高度化する
– 進化した活用術 1:データ結合を効率化する
– 進化した活用術 2:データマイニング機能を使った重回帰分析
– 進化した活用術 3:質的なアウトカムの分析を行うナイーブベイズ分類
– 進化した活用術 4:アウトカムに影響を与えているパターンを分析する
– 進化した活用術 5:時系列分析をスピーディに行う
– 進化した活用術 6:分析結果のビジュアライゼーション
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12月 10th, 2013
iPhone/iPadなどのiOSデバイスには、英和辞典や和英辞典、国語辞典などが内蔵されています。Safariでもメモ帳でも、テキストを選択できるアプリならたいてい辞書を呼び出せるので、とても便利です。
さて、このアプリがすごい No.003 Dictionary.appender ? reliphoneから教えていただいたのですが、iOSの内蔵辞書は自分で自由に追加できるとのこと!
やり方は簡単で、Dictionary.appenderというアプリをiPhone/iPadにインストールして、辞書を指定するだけ。
Dictionary.appenderが対応しているのは、Mac(OS X)の標準辞書アプリで使われている辞書形式です。私もこれまで、郵便番号とか英辞郎をOS Xの辞書アプリで使えるようにしてきたので、これがもしiOSで使えるならすばらしいに違いない。
Dictionary.appenderを試したところ、Wikitionaryが最初から選べるようになっていて、これはつかいでがありそう。
自分で変換した英辞郎や和英辞郎については認識されず。残念……。おそらく英辞郎や和英辞郎は辞書サイズが大きいから認識されないんでしょう。郵便番号辞書はOKでした。一応住所から番号も引けるので、何かの役には立つかも。
ネットで公開されているIT系の辞書などは、そのまま使えるのが多いみたいですね。
あと、iPhone/iPadでどんな辞書が使えると便利かなあ。
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11月 15th, 2013
「これは、美しいものを追ってしまう人間の、『罪』を描いた映画です」
宮崎駿監督の最新作にして、最後の長編作品となる『風立ちぬ』。興行収入が100億円を突破する一方で、作品内容については賛否が分かれます。
「二人の愛に感動した!」「あっけなくて何だかよくわからない……」「みんなタバコ吸い過ぎ!」
はたして宮崎駿監督は、この作品で何を描こうとしたのか?
光文社新書『『風立ちぬ』を語る 宮崎駿とスタジオジブリ、その軌跡と未来』では、岡田斗司夫が作品、人物の両面から『風立ちぬ』を読み解き、宮崎駿とジブリの実像に迫ります。
さらに、『カリオストロの城』を題材にした技法解説、宮崎駿・吾朗親子の確執、『借りぐらしのアリエッティ』に込められたジブリスタッフの意図、引退騒動の真相分析も必読です。
『『風立ちぬ』を語る 宮崎駿とスタジオジブリ、その軌跡と未来』は、11月15日、光文社新書より発売です。Kindle版の電子書籍も同時に発売されます。
【目次】
・プロローグ 人間・宮崎駿に迫る
・第一章 『風立ちぬ』を語る
・第二章 アニメ作家・宮崎駿のすごみ
・第三章 父と息子
・第四章 ジブリはどこに向かうのか
・第五章 『風たちぬ』への疑問に答える
・エピローグ 『風立ちぬ』と『火垂るの墓』、宮崎駿と高畑勲
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11月 14th, 2013
首都大学東京の渡邉英徳准教授から、新著『データを紡いで社会につなぐ デジタルアーカイブのつくり方』(講談社現代新書)をいただきました。
昨今、ビッグデータをビジネスや研究に利用しようという動きが進んでいます。渡邉先生が取り組んでいる「デジタルアーカイブ」というのは、膨大なデータをITによって誰にでもわかりやすい形にして表現すること。例えば、代表作である「ヒロシマ・アーカイブ」は、被災者の体験談や写真などの資料をGoogle Earthにマッピングした作品です。空中の火球や全焼地域と、体験談が重ね合わさることで、「その時」に何が起こったのかを疑似体験することができます。テキストだけでも映像だけでも実現できない、まったく新しい表現手法です。
東日本大震災におけるIT活用について取材した拙著『Googleの72時間 東日本大震災と情報、インターネット(林信行氏との共著)では、渡邉先生の「マスメディア・カバレッジ・マップ」を取り上げさせていただきました。これは、NHKニュース報道の書き起こしデータからTV報道された場所/されなかった場所を抽出し地図上にマッピングするというもの。Twitterのツイートと重ね合わせることで、「報道の空白域」が可視化されました。
データがわかりやすく可視化されることで、専門家でない人も世界のとらえ方が変わってくる。そんな興奮が味わえる好著です。
デジタル教科書をめぐる議論が盛んになってきていますが、こういう人の世界観を変えうるコンテンツがもっと教育現場にも導入されてほしいですね。
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