現場で役立つDTVの入門書

8月 23rd, 2005
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どんな分野の仕事でも、ツールの使い方を覚えるだけでは十分といえない。特に、映像制作のように数多くのスタッフが関わる仕事の場合、全体像や現場のワークフローがわかっていないとスムーズに作業をこなすことはできないだろう。
アスペクト『クリエイターのための実践スタジオワーク DTV編』(目次はこちら)では、現役ディレクターとして活躍している千崎達也氏が、撮影プランの立て方から、カットの作り方、システム構築、編集ワークフロー、演出面から見た編集テクニック、そして納品までを解説。これから映像制作の世界に入っていく人、あるいは映像制作はベテランでもDTVはこれからという人にとって、かなり役に立つ内容が詰まっていると思う。この本1冊読んでおけば、仕事をする上での安心感がだいぶ違うはず。私もこの本の編集作業を担当したおかげで、映像制作についていっぱしの口がきけそうな気がしている今日この頃である。

PCJapan用語辞典2005デジタル版

8月 22nd, 2005
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PC雑誌『PCJapan』の毎年恒例付録がPCJapan用語辞典。2005年版は432ページの大ボリュームなのである。
これをパソコン上で使えるようにしたのが「PCJapan用語辞典2005デジタル版」で、このソフトを含む「PCJapan Special CD-ROM2005」がPCJapanの年間定期購読者にはもれなくプレゼントされる(市販もあり(価格は税込み2,000円))。
私は紙版の編集と、デジタル版の制作作業を担当している。自分で作っておいていうのも何だが、このPCJapan用語辞典2005デジタル版はなかなか重宝する。ローカルのパソコン上で使うものだから動作も軽快だし、Windows標準のHTML Help形式なので余計なソフトもインストールされない。さらに、説明文内の用語にはリンクが貼ってあるため、用語間を1クリックでジャンプできてこれがとても快適なのだ。
PCJapan Special CD-ROM2005には、PCJapan全目次データもHTML Help形式で収録されている。PC関連のマニアックな情報に興味がある人はぜひ使っていただきたい。

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CCCDを名乗らない東芝のセキュアCD

8月 20th, 2005
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SMEがCCCDで発売していた曲を通常の音楽CDとして再出荷したりするようになってきたので、レコード会社もいろいろ反省したのかと思いきや、今度は東芝がセキュアCDとやらを発売するとのこと。パソコンには専用ソフトを使ってWMAデータをコピーできるが、iTunesやSonicStageなどには非対応。にもかかわらず、CCCDロゴを使わないらしい。今のところ、HDDやフラッシュメモリのプレイヤーとしては、iPodがトップシェアなのだから、こういうことをするとまたユーザーからのクレーム対応に追われるんじゃないかと思うんだけどねえ……(WMAプレイヤーの伸びに賭けている?)。
複雑なコピープロテクションはコストアップにもつながるだろうし、顧客を絞り込んでしまう。それよりはアルバムの価格を半額にしてお得感を出すとか音楽配信を安価に行うなどして、より多くの人に買ってもらう方がいいんじゃないのかなあ。日本の場合、レンタルCDの存在もあるから一筋縄ではいかないのだろうが、レコード会社は結果的に音楽市場の縮小に結びつく行動ばかりしているようにも見える。

ジェノグラフィック・プロジェクト研究者のブログが公開予定

8月 19th, 2005
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「ジェノグラフィック・プロジェクト」(Genographic Project)は、DNAから祖先の足跡を辿ろうという試みだ。
CNET Japanによれば、IBMがジェノグラフィック・プロジェクトにノートPCやソフトウェアを寄贈したとのこと。寄贈されたソフトウェアを使うことで、秋には研究者が自分のブログをジェノグラフィック・プロジェクトのサイトで公開することも可能になるらしい。
私もキットを購入して、このプロジェクトに参加している(私のご先祖様についてはこちら)。遺伝子の道のりが地図上に表示されるのはとても面白いのだけど、地道な研究の積み重ねだから、そんなに情報が更新されるわけでもない。今のままだとサイトへのアクセスやキット購入者数が伸びていかないと判断したのかな(キット購入者数は現在6万2000人)。
遺伝子の研究者がどこでどういう調査をしたり、どんなことを考えているのか。地味だけど、興味深いブログコンテンツになりそうなので期待している。

雷雨の撮影、失敗

8月 17th, 2005
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一昨日の雷雨はものすごかった。ひっきりなしに雷がゴロゴロといってテレビの音声も聞き取れず、地面は波立っている。BSの番組はノイズ(データ欠落で起こる奴)出まくり、CSの番組はほとんど映らない(うちはCATV経由で視聴)。放送設備などにもかなりの障害が出ていたようだ。
PENTAX Optio WP マウブラック 防水デジタルカメラせっかくのOptio WP過去記事)をこういう時に使わなくてどうする、というわけでベランダから写真を撮ってみた。どうせ濡れるし夜だからと半裸状態。びしょ濡れになってカメラを構えている様子は、人に見つかったら変態扱いされること必至だ。
thunderstorm_small.jpgOptio WPを夜間モードにして撮ったのが左の写真だが、うーん、雷雨のすごい感じが全然出ていない。夜間モードはシャッタースピードを遅くしているのだから、当たり前といえば当たり前なんだけど。シャッタースピードを速くして、マニュアルフォーカスで近くにピントを合わせてフラッシュを焚くとかしたほうがよかったのかな(このあたりの知識にどうも疎い)。夜のどしゃぶりの雨を迫力あるように撮るノウハウって、どうなんだろう……。

AppleとGoogleがiTMSで提携?

8月 14th, 2005
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Appleに対してGoogleが、iTunes Music Storeに関する提携を持ちかけているとの噂があるらしい(MACお宝鑑定団より)。すでに米Yahoo!は、オーディオ検索サービスのYahoo! Audio Searchのベータ版をスタートさせているから、こういう噂が出てくるのも当然といえば当然。ちなみにYahoo! Audio SearchではiTMSも検索対象になっている。
Googleが音楽検索サービスをやるなら、「70年代に発売されたがお下劣すぎて即発売中止になった曲」といった、オーディオデータ自体のメタデータには含まれていない情報からも検索できるといいなあ。

iTMSで音楽の買い方が変わってきた

8月 13th, 2005
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日本のiTunes Music Storeは開始から4日で100万曲を超える販売達成したそうだが、私もこの10日ほどの間にちょこちょこ曲を買っている。iTMSの発表当日に買った3曲に加え、RCサクセション「トランジスタ・ラジオ」globe「Feel Like Dance」同「Departures」H2O「想い出がいっぱい」Def Techのアルバム「1 x 2 (Limited Edition)」忌野清志郎「Jump」を購入。今までレゲエなんてまったく聞きもしなかったが、iTMSのトップアルバムに名を連ねていたDef Tech「1 x 2」を試聴して気に入ってしまった。

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生活のすみずみにまで入り込む検索エンジン

8月 13th, 2005
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今週、国内サービスが立て続けにGoogle Maps APIへの対応を発表した。
・地図からのブログ検索サービス「maplog(マップログ)」
・地図から求人情報が検索可能な「Find Job!」
・映画館情報サービス「映画生活」
海外では、サンフランシスコ地域情報サービスのCraigslistと地図を結びつけたHousingMapsがすでに大人気らしい。米Yahoo!も「Yahoo! Maps Web Services」を開始したし、今後は生活情報サービスのほとんどがこうした地図に対応してくるだろう。サービス同士がスピーディにつながっていく、この様がまさにWeb2.0(伊藤直也の「アルファギークのブックマーク」)なのかと感心する。

上に挙げたのは地図の活用だが、それ以外でも検索エンジンは生活の隅々にまで入り込み、情報をランク付けしてユーザーに提示する。もはや検索エンジンなしでWebの情報にアクセスすることはできない。しかし、検索エンジンは広告収入によって収益を上げており、果たしてどこまで中立性を保っていられるのか? 特定の思想・信条に肩入れするということはないのか?
検索エンジン戦争こういうことを考える際、『検索エンジン戦争』が参考になるだろう。これは、ジェフ・ルート氏と佐々木俊尚氏の連載「そこが知りたい!検索エンジンの裏側」INTERNET Watch)などの原稿を元にした書き下ろし。検索エンジンの歴史から現在の三国志(Google vs Yahoo! vs MSN)、広告と検索エンジンの関係などが要領よくまとめてあり、今の検索エンジンの世界を一望できる。企業としてのGoogleの特異性や、SEOビジネス(著者の一人ジェフ・ルート氏はSEOの専門家でもある)の解説も読み応えあり。
今では、検索エンジンは空気のようになっている。なくてはならず、なおかつその存在を意識されないものになっており、既存の大手マスメディアよりもさらに強大な権力となっていく可能性も高い。こうした危機感に駆られた人々はオープンソースの検索エンジン「Nutch」を開発している。もしかしたら、将来的には検索エンジンのアルゴリズムをチェックする第三者組織も必要になってくるのかもしれない。

これはヤバすぎ、iTMS

8月 5th, 2005
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SteveJobs_iTMSJapan.jpg今日のIT業界、音楽業界はiTunes Music Storeの話題一色。国際フォーラムの会場でデモを行ったのは何とスティーブ・ジョブズ自身で、アップルの力の入れようが伝わってくる。
家に帰って、さっそくiTMSにアクセスしてみる。100万曲の品揃えとはいってもまだまだ欲しい楽曲は少ないが、インターフェイスがよくできているのでブラウズしているだけでも楽しい。試しに買ってみたのは、Diana Ross「Endless Love」荒井由実「天気雨」U2「Vertigo」(iPodのCMでかかっていた曲)の3曲。購入手順が簡単すぎて、これはヤバい。クセになりそうだ。
iTunes Music Storeはこれから日々充実させていくそうだが、どういう曲が追加されたのかを知りたければ、「iTunes Music Store RSS Feed Generator」を使うといい。このページで国や曲のジャンル、フィードのタイプ(追加された曲、新譜、売れているアルバムなど)を指定すれば、RSSフィードが生成される。これをRSSリーダーに登録しておけばいつでもチェックできる。

SMEが、CCCDの楽曲をCDで再販

8月 1st, 2005
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昨年、いくつかのレコード会社がCCCDからの撤退を発表した。CDJournal.comによれば、SMEはCCCDで発売していた作品を通常のCDで再出荷しているそうだ。ラインナップを見てみると、BEAN BAG「豆と希望」が含まれている! CATVで流れていたこのバンドのPVを見てCDを買おうと思ったのだが、CCCDだったので買わずにいたのだ(私の音楽環境はiTunesとiPodだけ)。Amazonでは、まだCCCDの方しか取り扱っていないようだけど(8月1日現在)。
それにしても、レコード会社はつくづく馬鹿なことをやったものだ。CDを買わずにコピーする層はCCCDになったところで正規盤を買ったりしないのではないかな。で、CDをきちんと買っていた層が買わなくなって売上が下がると。だいたい、今は娯楽に満ちあふれているのだから、使い勝手の悪い商品を買うくらいならみんな別の娯楽にお金を回してしまうだろう。iPodをはじめとした携帯オーディオプレイヤーの普及状況も含め、まともな分析もできなかった奴らは、今でもそれなりのポストに就いていたりするんだろうか。