ようやくSecure iVDRのライセンスが開始される

11月 29th, 2005
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以前から注目しているリムーバブルHDD規格「iVDR」。デジタル放送録画にも対応した「Secure iVDR」のライセンスが開始されたそうで、来年こそは製品が登場してほしいもの(一昨年から同じことを言っているが)。今まではなかった3.5インチのSecure iVDRも規格化されたので、テレビ録画機能付きパソコンも作りやすくなるかもしれない。
それにしても気になるのは著作権管理の仕組みだ。ライセンス業務を担当するSAFIAのページにある資料を見てみると、Secure “move and delete” functionとどーんと書いてあって不安。D-VHSなどでムーブする場合、機器間での転送中にエラーが起こると番組データが消えてしまうこともあるわけだが、Secure iVDRではどうなるのだろう。あと、録画データをiPodなどの携帯ビデオプレイヤー用に変換して利用する(なおかつオリジナルのデータが消えない)仕組みは用意されているのだろうか。

データ同期技術が盛り上がってきているような

11月 24th, 2005
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MicrosoftがRSSの拡張「SSE」(Simple Sharing Extensions)を進めているというニュース(ITmediaエンタープライズ)。
データの同期技術は、需要はものすごくあるにもかかわらずイマイチ盛り上がっていなかったが、ようやく盛り上がってきたか。
同期のための標準規格としては「SyncML」が2000年に制定されたが、それほど普及していなかった(少なくとも日本国内では)。こちらも携帯電話の普及とともに少しずつ広まってきているようだ(ケータイWatch)。来年には新バージョンも発表されるという。
現時点でSSEの詳細は不明だが、差分を取り出して同期するSyncMLに対して、SSEでは1つ1つのデータをフィードとして公開するようなイメージになるのだろうか。このあたりどうもわからないところが多いのだが、用途によってはSyncMLとSSEが競合するシーンが多くなるかも。またしてもMS対その他という構図になるのは勘弁してもらいたいものだ。
話は変わるが、今のところ個人的に熱望しているのは、Windows←→Mac間の手軽な同期ソリューション。Missing Sync for Windows Mobileが日本語に対応してくれれば、あとはW-ZERO3などのWindows Mobileを経由して手軽に同期できるかもしれないと期待している(Palmや携帯電話経由でOutlookのデータをMacと同期するのは諦めてしまった)。

アップルを怒らせた『iCon』の邦訳が発売される

11月 6th, 2005
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スティーブ・ジョブズ-偶像復活スティーブ・ジョブズの伝記『iCon』は、米国での発売前から話題を呼んでいた。アップル社は同書のタイトル変更を求めたが出版元は拒否。アップルは直営小売店の棚から版元の書籍をすべて引き上げたという(HotWired)。
この書籍の邦訳『スティーブ・ジョブズ-偶像復活』東洋経済新報社から発売された。Mac関連の書籍を出しているところはいろいろしがらみがあったのかなあと思ったり思わなかったり。

噛み合わないネットとテレビ

11月 5th, 2005
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第2回「テレビとネットの近未来カンファレンス」に参加してきた。今回のテーマは「CMスキップとビデオポッドキャストがもたらすTVへの影響?」。メタキャストテレビブログによってCMが貴重な情報として活用できる可能性が示唆され、広告代理店によるCM視聴行動分析ではHDDレコーダーがCMを見ないことには必ずしもつながらないことが示されるなど、興味深い内容であった。
しかし、一番面白かったのは、ネット側の人間とテレビ側の人間の話がまるで噛み合っていないこと。元々はメディアの特性に起因するのだろうが、それぞれの業界人がユーザーをどう捉えているのかがよくわかる。
ネット側の人間は、魅力的なビデオキャスティング(Vodcasting)のコンテンツが続々と登場していることを挙げて、映像視聴のあり方が根本的に変わるかもしれないと興奮する。そして、CMを検索できるようにすれば、新しいニーズを掘り出せるという。
テレビ側の人間は、モノを次々に買わせることで経済がなりたっているという冷徹な現実を指摘する(友人によれば、ネット側の人間を意識的に挑発していたのだろうとのこと)。ネット側の地に足についていない様子をテレビ側がたしなめているようにも見えた。
両者が想定するユーザー像と規模がまったく違うのだな。最近読んだ『しのびよるネオ階級社会』(林 信吾、平凡社新書)や『下流社会』(三浦 展、光文社新書)といった階級分化論が思い浮かんできた。

Web辞書を使いやすくするDictJuggler

11月 1st, 2005
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DictJuggler_small.png私はさまざまな電子辞書をパソコンのハードディスクに入れて使っている。最近はWeb上の辞書も充実してきたが、いちいち辞書サイトに行って検索語を入力するのが何ともタルいと思っていた。
しかし、DictJugglerを使ってみて、Web辞書を見直した。DictJugglerでは独自のブラウザウインドウにWebページやテキストファイルを表示させ、単語をクリックするだけで辞書引きができる。Safariで表示中のページを取り込んだり、その逆もできるのがいい。かなりおすすめ。あとは、Jammingなどの辞書ソフトとも連携できるようになるとよいなあ。

(2005年11月30日追記)
バージョン1.1には待望の辞書ソフト連携機能が搭載された。

日経バイトが年内休刊

11月 1st, 2005
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f/xによれば、日経BP社の「日経バイト」等が年内休刊とのこと。愛読していただけに非常にショックなニュースだ。
一時期はネットワーク専門誌を目指したりと編集方針が揺らいでいたが、最近は先端テクノロジーというテーマで読み応えがある記事を載せていたのに残念。『混沌の館にて』も読めなくなるなあ。
日経バイトには固定ファンも多いと思うのだけど、利益が上がっていなかった? より利益率の高い媒体にスタッフを振り向けるということか。
いいものを作ってればいいという作り手の傲慢が出版産業の衰退を招いた一因であるのは間違いないけど、こういう硬派で固定ファンのいる雑誌が消えていくというのはどうなんだろう。売れるだけではない、出版の意義というものもあるとは思っているのだけど。

iPodでDVDビデオを楽しむ

10月 29th, 2005
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ビデオ再生機能付きiPodでやりたかったことの1つが、DVDビデオの視聴。もちろんDVDビデオがそのままiPodで使えるわけではなくて、変換ソフトを利用する。
Windows用PQ DVD to iPod Video Converterで90分くらいの映画タイトルを変換してみたが、いつまで経っても変換処理が終わらない。30分ずつ分割してみると変換できたが、再生するとパソコン上でもiPodでも動きがガタついてしまう。これは使っているマシン(Celeron/1GHz、メモリ1GB)のCPUパワーが足りないからのようだ。
Mac mini(PowerPC G4/1.42GHz、メモリ1GB)の方がマシかなと考えたところ、HandBrakeというMac OS X用のフリーソフトウェアがあることをVod reportさんからのトラックバックで教えてもらった。無料で使えるにも関わらず、操作も簡単だし、ちゃんと字幕や音声の選択もできたりする。ただ、こちらでも90分のDVDビデオの一括変換処理が完了しなかったので適当な時間で分割して処理を行った。(再度試したら分割しなくても問題なく変換できた) 変換結果は良好で動きもスムーズ。変換時間は再生時間の2倍強かかるから、寝ている間に処理を行っておくのがいい(HandBrakeの現バージョンでは「H.264」の設定で書き出すとiPodで再生できないようだ。「MPEG-4 Video」の方を選択しよう)。
iPodの画面は小さいが、字幕は意外なほどはっきり読める。洋画で英語の勉強することも十分できそうだ。あと、DVDの特典ディスクは見ないままになることが多いのだが、これをiPodで見るのもなかなか楽しい。

(2005年11月6日追記)
HandBrakeの0.7.0では、iPod用のH.264エンコードに対応。「x264(Baseline profile)」を選択すること。

プレイリスト型ポッドキャスティングというのはどうだろう

10月 29th, 2005
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ようやく第5世代iPod(黒の60GB)が到着した。ムービーの表示品質は思った以上で、満足できる出来である。解像度が320×240ピクセルと低いが、画面が小さいため意外とシャープに見える。ムービー再生が始まるまでに一瞬待たされたりとか細かな不満はあるけれど、まあ許容範囲内だ。
さっそくあれこれビデオキャスティング(Vodcasting)を表示してみる。きっちりと作り込んでいて面白い番組もあるが(CNET Japanでも紹介されていたSuicide GirlsはHでお洒落な感じがいい)、個人のブログでやっているようなちょっとしたムービーはほとんど視聴の対象にならないのではないか。テキストと違って音声やムービーは記憶装置の容量を食うし、ざっと流し読みしていくようなことができない。
そこで、プレイリスト型ポッドキャスティングを行うサービスというのはどうだろう? 以前ストリーミングで動画が流れ始めた頃、あちこちのストリーミングをかき集めてきて、それらを1つの番組として流すサービスがあれば面白いのではないかと考えた。サービスで公開するのはプレイリストのみで、実際にあちこちのストリーミングサーバーにアクセスするのはユーザーのパソコンというわけだ。このアイデアはポッドキャスティングでも使えるのではないだろうか。すでにYahoo! Video Searchのようにキーワードに合致するムービーのRSSを配信するサービスは始まっているが、これは雑多なネタの塊だから見ていてかなり疲れる(キッチュで面白いことは面白いけど)。
そうではなくて、ソーシャルブックマークで人気の高いムービーなどを収集し、編集者が1つの番組として構成。実際のデータを流すのではなく、あくまでムービーの再生順を記述したプレイリストを流すようにする(ムービー間に入れるテロップなどはサービス側が作り込む)。プレイリストを受け取ったユーザーのパソコンは、それにしたがってムービーをダウンロードし再生するのである。SMILなどの技術を使えば実現できそうな気がする。

(補足)
Vodcastingの問題点はCNET Japan「携帯ビデオがパッとしない7つの理由」で言及され、それへの解決策がPOLAR BEAR BLOG「「携帯ビデオがパッとしない7つの理由」を解決する」やnobilog2「携帯ビデオをパッとさせる、video iPodのポテンシャル」で述べられている。

飛び出す防災ずきん

10月 26th, 2005
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RESQ-PAC.jpg産業交流展2005で見かけたRES Q-PAC(レスキューパック)というリュックサック(クリックでムービーを表示)。製造・発売元は東京都荒川区の忠信企画。ストラップを引くと、防災フードにガスが充填されて頭部をガードする。ガスが充填された状態だと、フードはかなり硬くなる。それにしても、インパクトのあるデザインだ……。

WPC EXPO 2005のメモ

10月 26th, 2005
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東京ビッグサイトで開催中のWPC EXPO 2005についての覚え書き。
人だかりができていたのがウィルコムのブース。WX310シリーズやWX300Kの人気はもちろんだが、W-ZERO3の注目度がすごくて製品に触るまでかなり待たされた。よくできた製品だと発表時に思ったが、こんなにPDAが注目されるとは正直意外だ。これを契機にPDAが再び盛り上がる可能性もある?
flybook1_small.jpgflybook2_small.jpg
ノートパソコンで注目なのが、台湾製のA5サイズノート「FlyBook」だ。タブレットPCではないが、回転するタッチパネルディスプレイ(感圧式)を備え、無線LANやBluetoothも標準装備している。手書き文字認識にはオリジナルソフトウェアを使うが、この認識率もまずまず。今秋発売予定とのこと。

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