Windows VistaからMac OS Xのファイルにアクセス

6月 11th, 2007
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

自分用のメモ。
WindowsマシンをVista搭載のものに新調した。最近はNASを使うようになっていたので、WindowsからMac OS Xに直接アクセスすることはなかったのだが、久しぶりにやってみるとどうしても接続できない。
調べてみると、Vistaではパスワード認証が変更されたことが原因らしい。Vistaの初期状態ではNTLMv2という形式でパスワードを送信するのだが、受け手のOSやNASに実装されているSambaのバージョンが古いと対応できないようなのだ。そういう場合は、Vista側の設定を変更することになる。

Windows Vistaスマートチューニング「(9) Vista移行でパスワード認証されなくなったファイルサーバへの対応」

上記記事ではレジストリエディタを使っているが、Ultimate Editionでは管理ツールで簡単に変更できた。「管理ツール」の「ローカルセキュリティ ポリシー」→「セキュリティオプション」の「ネットワークセキュリティ: LAN Manager 認証レベル」を、「NTLMv2 応答のみ送信する」から「NTLM 応答のみ送信する」に変えればよいようだ。当然こうするとセキュリティレベルは下がるわけだが(個人ユースではまず問題にならないレベルだとは思うが)、背に腹は代えられない。
それにしても、こういう大事なことは、アップルもマイクロソフトももっと大々的に告知すべきではなかろうか。

MediaFLOはただの携帯電話向け放送サービスじゃないらしい

6月 8th, 2007
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

携帯電話向けのテレビ放送として注目を集め始めているMediaFLO。しかし、MediaFLO Conference 2007での話を聞いているうちに、だいぶイメージと違うことがわかってきた。もちろん、テレビ放送的なサービスがMediaFLOの目玉になるのは間違いないのだろうが、もっと汎用的なインフラになる可能性があるようだ。
流すデータは動画だけでなく、静止画や音声、テキストでもいい。ストリーミングだけでなく、蓄積型のクリップキャスティングの形態もあるから、疑似VOD(ビデオ・オン・デマンド)的にも使える。携帯電話網とは別の、大容量データを配信するためのインフラということか。携帯電話会社は、MediaFLOを使うことで、大量のデータを安価に配信でき、新しい課金ビジネスを作り出せる(かもしれない)ということなのだな。
ちょっと興味深いのは、クアルコムのビジネスモデル。クアルコムは、チップセットメーカーに対してMediaFLOを無償でライセンスする。また日本でのMediaFLOビジネスも自らが手がけるわけではない。
MediaFLOなどを利用した魅力的なサービスが出てくることで端末の買い替え需要が増し、結果的にクアルコムのチップセットが売れるという図式らしい。あとは、MediaFLOサービスを手がける企業(クアルコムはメディアフロージャパンの株主)からのキャピタルゲインなど(きっとそれだけではないんだろうけど)。担当者によれば「風が吹けば桶屋が儲かるモデルです(笑)」とのこと。

バーチャルワールド成功の鍵は、既存SNSとの連携にあり?

6月 8th, 2007
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

賛否両論のセカンドライフを今さらながらぶらぶらしてみて感じたこと。以前、ITmedia「Second Life“不”人気、7つの理由」という記事が大きな話題を呼んだが、正直いって(まだまだやりこんでいない)私もかなり近い印象を受けた。
ITmediaの記事に付け加えていうならば、セカンドライフはリアルタイム性が高すぎることが問題ではないかな。インターネットメールがこれだけ普及した理由の1つは、「迅速」かつ「非リアルタイム」にあったのではないかと思う。mixiもしかり。セカンドライフでイベントやコミュニケーションを本当に楽しもうと思ったら、「その時その場所」にいることが必要になるから、どうしてもユーザーの時間的制約が大きくなってしまう。しかも、セカンドライフ内で仲間を作ってコミュニケーションしたとして、その楽しみがmixiなどを大きく上回るかといえば、ちと微妙かな。
ただし、セカンドライフを始めとするバーチャルワールドを否定するつもりはまったくない。3DCGを活用した多人数イベントなど、バーチャルワールドでなければ実現できない要素も多い。問題は、バーチャルワールドを「主」のサービスにしようとすることにあるのではなかろうか。これだけケータイでのコミュニケーションも一般的になっている時代に、みんなが集まる時間帯を狙ってパソコンを立ち上げ、バーチャルワールドに没頭する人がそれほど増えるとは思えない。
むしろ、バーチャルワールドは「従」として、既存SNSとの連携を緊密にしていった方が盛り上がりそうだ。例えば、バーチャルワールド側がAPIを公開し、SNSからバーチャルワールドでのログイン状況を把握できるようにする。そして、仲間が集まっているとわかったら、バーチャルワールド側へジャンプして、コミュニケーションを楽しむ。SNSに3Dチャットや貸し会議室の機能を追加するようなイメージ。そうはいっても、バーチャルワールドは莫大な投資がかかるから、こういうビジネスモデルでは難しいのかもしれないが。

ポケット図解 グーグルを仕事で活用する本

5月 30th, 2007
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

秀和システムの『 ポケット図解 グーグルを仕事で活用する本』MAKOTO3さんと共同で執筆しました。メールサービスの「Gmail」やワープロ・表計算の「Google Doc&Spreadsheet」をはじめ、Google提供のWebアプリケーションの使い方を丁寧に解説しています(目次はこちら)。
それにしても、最近は自分でも「まずいなあ」と危機感を感じるくらい、GoogleのWebアプリケーションを利用するようになってます。パソコンがトラブルで動かなくなるより、Googleにアクセスできなくなる方が怖いという……。複数人での共同作業には、Google Doc&SpreadsheetやGoogleノートブックがもはや欠かせなくなってきました。
現在のGoogleのサービスは、マイクロソフトのOffice製品をそのまま置き換えられるものではありませんが、使ってみると仕事のスタイルが大きく変わることに感動すると思いますよ。

ネットのストレージサービスは違法!?

5月 27th, 2007
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

「ええっ」という判決が出たらしい。
「音楽保存サービス:ストレージ利用は著作権侵害 東京地裁」(MSN毎日インタラクティブ)
特定ユーザーにしか保存・ダウンロードできないサービスでもダメということになったら、世の中のストレージサービスはすべて違法ということになるのかな? となると、アップルの.Macもダメだし、ジャストシステムのインターネットディスクもダメ。宅ふぁいる便もダメということに?
さらにさらに、これだと自宅のパソコン内のデータに、外出先からアクセスすることだってダメということになってしまうのではなかろうか? 例えば、FolderShareとかどうなんだろう?
ストレージサービスを運営している各社が週明けからどう反応するか、注意しておきたい。

DS/Wiiの人気はゲーム開発力の低下を招くかも?

5月 17th, 2007
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

WiiやニンテンドーDSが爆発的に売れているのは、今さらいうまでもないこと。私自身もWiiで久しぶりにゲームの楽しさを思い出した。ゲームに興味がない知人が家に来た場合でもいっしょに盛り上がれるというのは、これまでのゲーム機になかったすごい点なのは間違いないだろう。
ただ、WiiやDSが人気だからといって、日本のソフトメーカーがみんなそっちにシフトして大丈夫なのかね? セガも主力をDSに移す(デジタルARENA)そうだし。
もちろん、技術力がいかに優れていても面白いゲームになるとは限らない。WiiやDSの単純なゲームは、確かにゲームというものの本質を突いている。しかし、技術力(ここでいう技術力はチップの性能を最大限に引き出すノウハウ)がなければ実現できない面白いゲームが存在するのも事実だろう。例えば、リアルなレーシングゲームとか。
ソフトメーカーが開発のリソースをWiiやDSに回しすぎると、3Dエンジンの開発とか基礎技術の部分で相当に遅れを取ることになりそう(その意味で、カプコンのロスト プラネットは大きな意味があるのでは)。今の世代のゲーム機では問題にならなくても、次世代、次々世代のゲーム機が登場した時に開発ノウハウがたまっていないということにならなければよいが。PLAYSTATION3の市場がちゃんと立ち上がって、Wiiと市場を二分するようになればベストなんだろうけど、今の体たらくではねえ。

SpaceNavigatorがMac OS X版Google Earthに対応

5月 13th, 2007
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

3Dconnexion 3Dマウス SpaceNavigator PE (Personal Edition) SNPESpaceNavigatorというのは3次元のデータ入力ができる3Dマウスだ。普通のマウスがXY軸方向の2次元座標しか指定できないのに対し、高さとか傾きなども同時に指定できるという代物。こういう3Dマウスは昔からあったのだが、CADとかCG制作といった限られた分野でしか使われておらず、値段もけっこう高かった。
しかし、Google Earthの登場以来、ふつーの人が3次元空間を飛び回るようになってきており、SpaceNavigatorもGoogle Earth対応を前面に出している。私は変な入力デバイスが大好きで、PowerMateNuLOOQも真っ先に買ったりしている(ちなみにNuLOOQは日本語版環境では機能を生かせず、結局使っていない……)。SpaceNavigatorもすぐに買うつもりだったが、Mac OS X版のGoogle Earthに当初対応していなかったため購入を見合わせていた。今年1月のMacWorld ExpoではちゃんとGoogle Earthを使ったデモも行っていたのですぐに出るかと思っていたのだが、なかなか出ず。やきもきしていたのだが、ようやく5月にMac OS X用の新ドライバが3Dconnexionのページで公開された。
さっそく注文してGoogle Earth上で使ってみたのだが、大勢の人が書いているとおり、これは相当に気持ちがいい! XY軸方向の動きと、Z軸(高度)、傾きを同時に調整すると、本当に(という言い方も変だけど)バーチャル地球儀を手で転がしている感覚が味わえる。地球の全景からある地点にズームイン、少し上昇して辺りの地形を確かめながら、別の地点へ再度ダイブ。こういうことがマウスカーソルを移動させることなしに片手でできてしまう。
セカンドライフでもSpaceNavigatorを使えたら便利そう。今のところWindows版のセカンドライフクライアントはSpaceNavigatorに対応していないが、Mac OS Xの場合はControllerMateというユーティリティで対応させることができるらしい(ただ、私の場合、セカンドライフはWindowsマシンの方でやっているんだよなあ……)。

携帯電話の仕組みとトレンドをサクっと理解できる『進化するケータイの科学』

4月 15th, 2007
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

進化するケータイの科学 つながる仕組みから最新トレンドまでケータイを丸ごと理解する今更いうまでもありませんが、携帯電話はものすごい勢いで多機能化しており、「電話」もワン・オブ・ゼムな機能になっているという状態。携帯電話会社も機能てんこ盛りな端末をバンバン発表しており、ものすごく高度な技術を生かしたサービスを誰もが手軽に利用できるというのは、つい20年前にはまったく考えられなかったことではあります。
仕組みなんざ知らなくても携帯電話は使えるわけですが、わかっていればより賢く楽しく使えるんじゃないのということで、携帯電話の仕組みやトレンドをわかりやすく解説したのがサイエンス・アイ新書『進化するケータイの科学』(ソフトバンク クリエイティブ)。タイトルは固いですが、小難しい専門用語を使わず、仕組みやトレンドを大づかみでサッと理解してもらえるように心がけました。ここに書かれている内容を押さえておくと、携帯電話関連のニュースもこれまで以上に面白く見聞きできるんじゃないかと思います。携帯電話をバリバリ使っている中高生や、今時の携帯電話がどうなってるのかさっぱりわからんという中高年の方にもぜひということで。目次はこちらをご覧ください。

高齢者にも優しいCDラジカセを探す

4月 13th, 2007
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

SONY CFD-A100TV NC CFD (ゴールド)実家の両親にCDラジカセをプレゼントしようと思い立つ。とにかくうちの親は機械オンチなので、操作に迷わない製品がほしい。母親はたぶん自分でCDをかけたこともないはず。同居していれば、曲をiPodに全部突っ込んで渡し、手取り足取り教えることもできるかもしれないが、離れて住んでいるから電話で確実に操作が伝えられるようにしたい。
そういう視点から見ると、高齢者にやさしいAV機器がいかに少ないか気づかされる。ボリューム調整はやっぱりダイヤルで回すのが直感的だろうし、CD/テープ/ラジオのモード切替がややこしいのもNG。実際にCDを挿入する箇所と操作パネルが離れているのもわかりにくそう。音質はよいに超したことはないが、それほどこだわらない。
あれこれ探して見つけたのがソニーの「CFD-A100TV」カタログページ)。そうそう、4年くらい前に見て面白いなと思ったのだが、自分にはまったく関係ない製品だったのですっかり忘れていた。
CFD-A100TV最大の特徴は、地域ごとに用意されたラジオ局のプリセット用カード。局名の書かれたカードを差し込むと、周波数も自動調整され、局名を選択するだけでラジオが聞けるようになる。カードの端っこにパンチ穴が穿たれていて、それに応じたパターンのセッティングがされるという単純な仕組みなのだけど、なかなかよいアイデアだ。
また、随所に実に細かい気配りがなされている。CDプレイヤーの蓋は、角を押して開けるタイプだが、再生・停止などの操作ボタンもその近くに配置されていて、何(CDかテープかラジオか?)を操作しているのかがわかりやすい。もちろん、表記はすべて日本語。再生・停止ボタンは大きく、1曲早送り・巻き戻しは小さくと、メリハリのついたレイアウトがなされている。乾電池駆動も可能で、電源コードを巻き付けておくホルダーやイヤホンを収納できるポケットがあるため、入院しなければならない時にも便利そうだ。
全体のデザインは渋めだけど、レトロなお洒落さがあるのもいい。金と銀の2色が用意されているが、よりレトロっぽい金の方を購入した。

購入してあれこれいじってみると、AM/FMともラジオの感度がかなりいい感じで、音質も期待以上ではある。ラジオ局のプリセットカードだけは私があらかじめ差し込み、実家に送付。電話で使い方を説明したところ、超機械オンチの母親も「こんなに簡単なん!」と感動していた。
よい買い物をしたと思うが、機能的に近い製品に比べてCFD-A100TVは倍の値段がついている。十分にそれだけの価値はあるのだけど、こういう気配りってもっと当たり前にしてもらいたいなあ。ともあれ、こういうローエンド向けの製品もきっちり出していることで、ちょいとソニーを見直した。

見出し総数3000語以上のデジタル版用語辞典がついたPCJapan5月号

4月 12th, 2007
[`evernote` not found]
Facebook にシェア

PC Japan (ジャパン) 2007年 05月号 [雑誌]毎春恒例のPCJapan特別付録「PCJapan用語辞典」。今年もどーんと見出しを追加して、総項目数3000以上のボリュームでお届けします(いつもは4月号ですが、今年は5月号)。あまりの付録の分厚さに関係各所が音を上げたため(嘘)、今年はCD-ROM収録のデジタル版です。Windows標準のHTML Help形式なので、専用アプリケーションをインストールする必要はないし、AND/OR条件を指定しての全文検索も可能。見かけはシンプルですが、使い勝手はかなりいいんじゃないかと思います(私は、監修・編集、デジタル版制作を担当しました)。
もちろん付録だけではなく、本誌記事も充実。特集ではXP/Vista対応の定番ツールをどどんと132本紹介。第2特集のDVDビデオバックアップ&管理術も必見です。4月13日(金)、980円(税込み)で発売、Amazonからも購入できます。