光を当てれば回り出す「光プラスチックモーター」の驚異

11月 14th, 2008
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opt_plasticmotor.jpg最先端の研究は、素人にはいったいどんな原理で動いているのか見当も付かない不思議なモノを生み出す。東京工業大学の池田研究室で開発された「光プラスチックモーター」がまさにそれ。
大小2つの滑車に薄いフィルムが巻いてある。ここに可視光と紫外光を当てると、滑車が回転を始めるのだ。電気的なモーターもなければ、太陽電池のように光を電気に変換する仕組みもない。光刺激を受けたフィルムが変形することで滑車を回転させているという。普通の可視光や紫外光だけで、実際にモノを動かせるということに驚かされる。
開発した池田富樹教授に、このフィルムの正体をお聞きした。詳しくは、下記の記事で。

光を当てれば回り出す「光プラスチックモーター」の驚異 | WIRED VISION

ニンテンドーDSiのセキュリティってどうよ?!

11月 13th, 2008
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ニンテンドーDSi ブラック無線LAN(Wi-Fi)で使われている暗号方式のWEPは一瞬で解読できる方法がすでに提案されていることもあり、より強力なWPAを使うのが今の趨勢になっている。
しかし、ニンテンドーDSおよびDS Liteでは、WEPにしか対応していない。新型のニンテンドーDSiはWPAにも対応していると聞いていた。任天堂のページにも、ニンテンドーDSiでは、セキュリティ面なども向上し、より安心して楽しむことができます。と書いてある。しかし、実際に使ってみて愕然!

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トヨタ奥田氏発言で感じたのは、タダより高いものはないということ

11月 13th, 2008
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テレビの厚労省に関する批判報道について、トヨタ自動車の奥田碩取締役相談役が発言した内容が波紋を呼んでいる(asahi.com:トヨタ奥田氏「厚労省たたきは異常。マスコミに報復も」)。

「あれだけ厚労省がたたかれるのは、ちょっと異常な話。正直言って、私はマスコミに対して報復でもしてやろうかと(思う)。スポンサー引くとか」

(中略)

他の委員から「けなしたらスポンサーを降りるというのは言い過ぎ」と指摘されたが、奥田氏は「現実にそれは起こっている」と応じた。

下卑た発言と切って捨てるのは簡単だけど、私が感じたのは「タダより高いものはないな」ということ。広告モデルによって私たちはテレビ番組をタダで見られていると思っているが、そのコストをこういうところで払っているわけだ。そのことを多くの人に再認識させてくれたという意味で、奥田発言は実に意義深い。

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カラスヤサトシが作った「自分が勝てるゲーム」

11月 9th, 2008
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good (グッド) ! アフタヌーン 2008年 12月号 [雑誌]『弾言』刊行記念トークショーのあと、家人が「小飼さんが言っていた『自分のゲームを作る』って、具体的にどういうことなの?」と聞いてきた。ここで「俺を見ろ!」と言うとかっこいいのだが、どうも説得力に欠ける。
何かいい例がないかと思ったら、トークショーと同じ日に創刊された『good! アフタヌーン 2008年 12月号』に面白い記事が載っていた。
「喪男(もだん)の社会学」というこの記事は、漫画家のカラスヤサトシ氏と社会学者の千田有紀氏の対談+コミック。カラスヤサトシ氏は、自分の生活をネタにした自虐ギャグが持ち味で、私もファン。月刊『アフタヌーン』も彼のコーナーから読むことが多かったりする。

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『弾言』トークショーにご来場いただき、ありがとうございました

11月 8th, 2008
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11月7日(金)、丸善丸の内本店で「『弾言』刊行記念、小飼弾×勝間和代トークショー&サイン会」が開催されました。整理券はあっという間に配布が終了してしまったとのことなので、入手できなかった方には本当に申し訳なく思います。ご来場いただいた方、本当にありがとうございました。
当日の司会は私がまかされたのですが、こういうトークショーの司会なんてまったく初めて。事前に細かく段取りを決めておこうとしたのですが、小飼氏に「予定調和になるのもつまらないから、細かいことは決めずにそのまま行きましょう」と言われ、完全アドリブに!
ぶっ飛びがちな小飼氏のトークを、読者目線に引き戻すことを心がけて、話題を振るようにしました。聴講していた家人によると、私の話題の振り方が一カ所えらく唐突だったらしい(だいたいどこか見当は付きますが)。それにしても、対談相手を勝間和代氏に務めていただいて本当によかった……。拡散しがちな話をシャープにまとめてもらい、大いに助かりました。
家人は楽しんだようだけど、私は頭バクバクでそれどころじゃない。もうちょい場数をこなさないといけませんな。
トークショーの要約を書かなきゃなーと思ったのですが、すでにアップしている方がいる! というわけで、【SP018】『弾言 刊行記念 小飼弾さん×勝間和代さんトークショー』に行ってきた@丸善丸の内:悩める25歳平凡会社員の「多読」成功術へのリンクで手抜きさせていただきます。
トークショーの詳しい内容については、そのうち何らかの媒体で発表される予定です。

(追記)下記のURLでもトークショーについて言及されています。
独立自尊なビジネスリーダーへの道 小飼弾×勝間和代 トークショー
体作りマイスターの日々是好日!!! 「弾言 刊行記念 小飼弾さん×勝間和代さんトクーショー」 @丸善丸の内本店
そろそろ本気になって勉強してみようか。: 【講演会】小飼弾さん×勝間和代さん@丸善丸の内本店

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
詳しい内容と書評リストは、こちら

(2009年3月15日追記)
トークショーの内容が、『決弾 最適解を見つける思考の技術』の付録として収録されました。詳しくはこちら

自分が勝てるゲームを作るための指南書『Eric Sink on the Business of Software』

11月 6th, 2008
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Eric Sink on the Business of Software 革新的ソフトウェア企業の作り方404 Blog Not Foundの書評を見て購入。
読み終わって最初の感想は、小飼氏と同様、とにかく残念の一言に尽きる。内容じゃなくて、体裁と値付けがね。

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水と生命の不思議な関係『水とはなにか』

10月 30th, 2008
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水とはなにか―ミクロに見たそのふるまい (ブルーバックス 335)30年以上前に出版されたブルーバックスの『水とは何か』は、現在も版を重ねていて私が購入したのは第51刷。
分子レベルから水と生命の関係を解き明かすという本書は、私のような門外漢にもかなりの感動を与えてくれた(化学知識がなくてよくわからず、スルーしてしまったところも多いのだけど)。
中でも、印象に残ったのが、分離圧と温度変化の関係。水の中で2枚のガラス板をぴったり合わせると、板を引き離すために相当の力(分離圧)が必要になる。この分離圧は温度によって変化するのだが、これが単純に温度に比例するわけではないそうなのだ。分離圧は、15、30、45、60℃で最大を示す。
当然、生物の体内は多くの水を含むのだけど、生体内の隙間に入り込んだ水は、2枚のガラスに挟み込まれた水と同じような性質を示すのではないかというわけ。
研究によれば、生物の生存最適温度は、みな15、30、45、60℃を避けた範囲にあるらしい。ふーむ、こういう研究結果が、生物学や農業、歴史研究なんかを支えているのだなあと、改めて感心したのであった。

Web2.0を裏側から見た『クラウド化する世界』

10月 19th, 2008
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クラウド化する世界『クラウド化する世界』は、『ITにお金を使うのは、もうおやめなさい』の著者ニコラス・G・カー氏による、コンピューティングに関する中長期的な予測。
かつて、企業は個別に発電装置を所有していたが、全国的規模の電力会社の登場でそうしたモデルは崩れた。本書の前半において、ITも同じ運命を辿っているということを、電力会社との対比でビビッドに描き出す。ITに詳しくない人にとって、これほどわかりやすいクラウドコンピューティングの解説はないかも。
後半は、ネット上の情報を付き合わせることで、プライバシーがいとも簡単に浸食されることなど、「クラウド化した世界」のマイナス面を指摘。

生産手段は大衆の手に渡しておきながら、その共同作業の産物に対する所有権を大衆に与えないことで、ワールドワイドコンピュータは多くの人々の労働の経済的な価値を獲得して、それを少数の人々の手に集約するための極めて効率的なメカニズムを提供しているのである。(p.171)

コンピュータシステムは一般的に、そしてインターネットは特に多大な力を個人に与えるが、その個人をコントロールしている企業、国家、その他の機関にはもっと大きな力を与えているのである。(p.228)

うわあ、辛辣だ……。しかし、かなりの説得力があるのも事実。梅田望夫氏の『ウェブ進化論』を始めとする楽観論と合わせて読んでおきたい。

どこでも無線LANアクセスを可能にする通信デバイスがウィルコムから登場

10月 9th, 2008
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以前の記事で「無線LANで接続できるデータ通信端末が欲しい」と書いたが、まさにそういう製品が2009年春ウィルコムから登場する(プレスリリース)。
バッファローのAOSSで簡単設定、eneloop採用と、携帯ゲーム機での使用を強く意識した「よくわかってらっしゃる」仕様になっている。発表も東京ゲームショウ2008だし。
通信速度が最大で204kbpsなのは厳しいけれど、これは次世代PHSのWILLCOM COREに期待というところか(W-SIMなのであとからCORE対応モジュールに入れ替えられる)。
私はイー・モバイルのEMONSTER(S11HT)にWMWifiRouterというソフトウェアを入れて、無線LANルーター(という言い方でいいのかな?)として使っている。このおかげでパソコンでの通信環境はものすごく快適になったが、S11HTだとバッテリがあまり持たないし、端末の値段もそれなりにする。PHS(次世代PHSがどうなるかはわからないが)ならバッテリの持ちもよさそう。
ニンテンドーDSやPSPで無線LANの利用も一般的になってきたし、今後無線LANルーターは台風の目になってくるかもしれない。既存携帯電話会社のビジネスモデルはますます厳しくなりそうだなあ。

今時のビジネス書に見る、ゆとりが知的生産を増やすという考え方

10月 5th, 2008
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最近は、企画のためと個人的な興味から、ビジネス書、中でも知的生産関連の書籍をよく読むようになった。人気の書籍に共通するのは、知的生産向上の目的はゆとりを増やすためであり、ゆとりを増やすことでいっそうの知的生産向上を図るという考え方だろう。

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