9月 5th, 2010
しばらく前からMacの「辞書.app」でWikipediaが正常に表示されなくなっていた。1画面分しか描画されず、スクロールできなかったのだ。
どこかのシステムファイルが壊れたのかと思い、そのうち何とかしようと放ったらかしにしていたのだけど、原因はWikipedia側にあったようだ。Wikipediaが新しいUIを導入したのだが、それに辞書.appが対応していないのが原因らしい。下記ブログを参考に、Wikipediaのアカウントを作り、新UIをオフにしたら、ちゃんと表示されるようになりました。多謝!
・Wikipediaが辞書.appで使えない場合の処置 | terad.org
やっぱり辞書.appは便利だと、改めて実感。
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9月 5th, 2010
数カ月前、今までで一番「重い」献本をいただいた。伊藤康祐氏の『個独のブログ―ある法律学徒の英語と読書な日々』だ。
「重い」といったのは、すでに著者がこの世にいないから。2009年3月29日、伊藤康祐氏は21歳4ヶ月という若さでなくなられており、『個独のブログ』は彼のブログ記事をご両親がまとめて書籍化したものなのだ。
ブログ記事を抜粋したものであるから、普通の本のようにきちんと構成されているわけではない。しかし、1つ1つの記事は旺盛な知的好奇心に満ちており、それがまた胸に迫る。この書籍にも収録されている「知らないと損する英語の速読方法」は私もブックマークしていた(結局やらずじまいだったのが申し訳ないけど)。
『弾言』(小飼弾)(Amazon、AppStore)で述べられているベーシック・インカム支持に対して、法的な視点から検討を加えているのも実に興味深い。よい書き手になったであろうに、それがとても残念。
言葉、あるいはミームは、その人が生きた証そのものなのだなと、改めて感じ入る。本の出版に限らず、ブログやTwitterで発言することも、自分の生きた証を刻んでいく行為なのだ……。
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8月 27th, 2010
WIRED VISIONの「エコ技術研究者に訊く」では、環境やエネルギーといった問題の解決につながる研究を取り上げているのだけど、今回のテーマは22億年前の話。
地球の全土が氷に覆われる「全球凍結」をこれまでに何度も繰り替してきたというのは、最近になって科学界の定説になってきた。
東京大学大学院の田近英一博士は、どうやってこの全球凍結が終結したのか、あるいは生物進化にどのような影響を与えたのかを研究しているのだ。
地道な分析から驚くようなシナリオを導き出されていく過程は、実にエキサイティング。詳しくは下記の記事で。
・22億年前の「超温暖化」は地球に何をもたらしたのか? | WIRED VISION
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8月 17th, 2010
(2010年8月17日追記)
おかげさまで、『新書がベスト』3刷です! お買い上げいただいた皆様、どうもありがとうございました!
月に数百冊の本を読み、ブログ「404 Blog Not Found」に膨大な量の書評を書き続けるアルファーブロガー、小飼弾。
6月9日にベスト新書から発売される小飼弾の新刊『新書がベスト』の執筆作業をちょっとお手伝いしました。
「読むのは新書だけでいい!」、「ハードカバーは滅びろ!」そう弾言するのを聞いた時には「ほんまかいな」と思いましたが……いや、なるほど確かにその通りかも。新書で十分、じゃなくて、新書でないとダメですわ。
あまり本を読まない人も、毎日のように本を読んでいる人も、ぜひご一読を。オススメブックガイドも読み応えありますよ。
速読術よりも実践的な、これからの世の中をサバイバルするための読書術『新書がベスト』、6月9日、ベスト新書より発売です。
目次
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8月 14th, 2010
東工大 矢部孝教授による「マグネシウムエネルギーサイクル」。これは、海水からマグネシウム化合物を取りだし(海水中のマグネシウムは1800兆トンで、石油なら10万年分!)、太陽光から発信されるレーザーで金属マグネシウムに製錬。金属マグネシウムを、自動車用の金属燃料電池や発電所の燃料として利用するという壮大な研究です。生成される酸化マグネシウムは太陽光励起レーザーで再度金属マグネシウムに戻されます。
研究内容をまとめた『マグネシウム文明論』(PHP新書)(詳しい内容はこちら)はおかげさまで好評をいただいていますが、今回iPhone版アプリとしても発売されることになりました。
・マグネシウム文明論 – PHP Institute,Inc
また、Googleブックスでは一部内容をご覧いただくこともできます。ご一読いただけると幸いです。
「マグネシウムエネルギーサイクル」に関する詳しい情報は、公式サイトの“The Magnesium Civilization”をご参照ください。
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8月 11th, 2010
8月10日、大分県のハイパーネットワーク社会研究所が主催するフォーラムで、電子書籍について講演させていただきました。
いっしょに講演したのは、ITジャーナリストの西田宗千佳さん。西田さんが電子書籍ビジネスについて俯瞰し、私が地べたから(笑)の電子書籍について語る、という構成です。
この講演ではスライド資料を表示するのに初めてiPadを使いました。
iPadは、「iPad Dock Connector – VGAアダプタ」でプロジェクタにつなぐことができるんだけど、こいつがちょっと曲者。iPadそのままの画面が表示されるわけではなくて、対応アプリが必要になるんです。標準アプリだと「写真」アプリのスライドショーが対応しているけど、Safariの画面を見せたりはできません。
最近話題になっているプレゼンアプリが、「2Screens – Presentation Expert」。これはPDFやオフィスファイル、それにWebページを外部モニターに出力でき、さらに、ペンツールで画面に書き込みができるので、こりゃいいやと、講演のスライド表示に使ってみました。
画面に書き込みできるのはとても便利。ただ、まだ動作が安定しておらず、講演途中でアプリが落ちてしまいました……(スライドが40MB近くあったせいだと思います)。結局、アップル純正のiPad用「Keynote」にバトンタッチ。iPad用Keynoteも、通知のポップアップが表示されるたびにスライド表示がオフになったりして、もっと事前準備をしっかりやっておくのでした……。というかそもそも時間配分が甘かったせいで、後半ものすごく駆け足になってしまいました。
電子書籍に関して興味がある人は、下記ページで講演の模様が公開されていますので、ご覧ください(私のは講演2)。
・第63回ハイパーフォーラム – 電子書籍が拓く未来 –
関係者の方々との打ち上げもとても楽しく、大分の海の幸、山の幸を堪能させていただきました(感謝&ご苦労様でした!>関係者のみなさん)。今度はプライベートの旅行で別府にも行ってみたいですね。
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7月 29th, 2010
生物の全遺伝情報(ゲノム)が解読され、遺伝子組み換えも当たり前になった現代。はたして、生命を扱う研究はどこまで進歩するのだろうか。
慶應義塾大学の先端生命科学研究所では、新しい機能を持った微生物を生み出す研究に取り組んでいる。生命の探求は、いったいどこへ向かうのか? 最先端の「合成生物学」が目指す先を、板谷光泰教授、中東憲治准教授にお聞きした。詳しくは、下記の記事で。
合成生物学で、生物学は「見る」から「作る」へ | WIRED VISION
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7月 24th, 2010
7月26日、”オタキング”岡田斗司夫×”アルファブロガー”小飼弾の対談本『未来改造のススメ – 脱「お金」時代の幸福論』がアスペクトより発売されます(司会・構成を山路が担当しました)。
非モテから不況まで、とにかく今の日本人は不安で不安でしょうがありません。そんな日本人の不安や問題を一刀両断するのは、「オタクの王」岡田斗司夫と、「ブログの王」小飼弾。
「理屈民族」な彼らは、タブーも慣習も空気もお構いなしに極論をぶちかまします。
- もはや、カネ持ちはかっこ悪い!
- コンテンツはタダだ!
- 大学なんていらない!
- 働くことは、バカの免罪符だ!
- 非モテな悩みは、これで解決できる!
- 北海道と沖縄を独立国にしてしまえ!
『未来改造のススメ – 脱「お金」時代の幸福論』は、2人の異能者によるガチンコ対談本。知の限りを尽くした究極の「ロジカルエンターテインメント」をぜひご賞味ください。
- 発売日:2010年7月26日(月)
- 発行:株式会社アスペクト
- 定価:1,470円(税込)
- 判型:四六判/208ページ
- ISBN978-4-7572-1795-9
■立ち読み版の電子書籍を公開
一部を抜粋した立ち読み用電子書籍を、こちらで公開しています。ぜひお読みください。
■目次
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7月 1st, 2010
頼りなげに見えるクモの糸だが、その強度、しなやかさにはどんな合成繊維も及ばない。このクモの糸を合成して量産化しようとさまざまな研究機関や企業がチャレンジしてきたが、いまだ成功したところはない。だが、慶應義塾大学発のベンチャー、スパイバー社は独自の生産手法を開発し、量産化への道筋を付けつつある。
詳しくは、下記の記事で。
・クモの糸が紡ぐ、繊維の新時代 | WIRED VISION
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6月 25th, 2010
ベスト新書から発売中の小飼弾『新書がベスト』ですが、現在あおい書店町田店様のご好意により、フェア展開中です。
30冊限定で、『新書がベスト』の著者サイン本も平積み!
他の小飼本とともに、紹介しているおススメ新書をずらっと並べています。『新書がベスト』で気になった新書を確かめてお買い求めいただけます
さらに、オリジナルフリーペーパーをただいま製作中。出来上がり次第、『新書がベスト』の特典として配布予定です(今はまだ店頭にありません)。
ぜひ、足をお運びください。
・あおい書店
・町田店地図
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