ガンバル日本の研究者『日本発!世界を変えるエコ技術』、7/19発売です
7月 19th, 2011
3.11後、エネルギーや環境関連技術への関心がかつてなく高まっています。
被災地を復興させるにはどうすればいいのか? エネルギーを得るためのオルタナティブな方法はないのか? 資源の多くを海外からの輸入に頼っている日本が生き残れる産業分野は何か? 環境に負荷をかけずに幸福な社会を作るにはどうすればよいのか?
こうした問題に応えられるかもしれない研究が、さまざまな研究機関で進められています。自然再生可能エネルギーというと、太陽光発電や風力発電が思い浮かぶでしょうが、実はそれだけではありません。アンモニアが次世代エネルギーになる可能性だってあるのです。
『日本発!世界を変えるエコ技術』(ポット出版、7/19発売、1,890円)では、「電気抵抗ゼロの超伝導『直流』送電」、「オイルを作る藻」、「熱を音に変えて冷却」、「アンモニア循環社会の可能性」、「板バネを使った新しいコンピュータ」、「マグロを生むサバ」などなど、今後の世界を左右するかもしれない奇想天外な技術を取り上げています。
本書はウェブマガジン「WIRED VISION」(http://wiredvision.jp/)の連載「エコ技術研究者に訊く」をベースにしています。今回の書籍化にあたり、解説も充実させましたので、専門知識なしでも最先端の研究を楽しんでいただけるのではないかと思います。
「未来にはけっこう希望もあるんじゃないの」
本書を読んで、そう思っていただければ幸いです。
■目次
- Chapter 01 電池を制する者が世界を制する
- ポスト・リチウムイオン電池の開発が始まっている
- 注目され始めたマグネシウム電池
- 砂糖水でおもちゃを動かせるバイオ電池
- Chapter 02 バイオエネルギー新時代
- バイオ燃料は環境に負荷をかけない?
- オイルを作る藻が世界を救う?
- 炭化水素を産生するオーランチオキトリウム
- 田んぼから電気を取り出す
- Chapter 03 電気を使わず、モノを冷やす
- 太陽熱で部屋を涼しく
- 熱を音に変えて、モノを冷やす
- Chapter 04 電力を使わないITデバイス
- 電力を消費しないハードディスクを実現する
- 「板バネ」を使った、ナノサイズの演算素子
- 電池不要の「紙」端末が作るセンサーネットワーク
- Chapter 05 生物進化を操る
- 重イオンビームが生物進化を加速させる
- コケが重金属廃水を浄化する
- マグロを産むサバが、次世代の漁業を作る
- 生物学は、「見る」から「作る」へ
- Chapter 06 環境に優しい謎の物質たち
- 98%が水でできたスーパー「こんにゃく」
- 鉄より強いクモの糸を合成する
- 光を当てれば回り出す、光プラスチックモーター
- Chapter 07 エコな交通機関
- 街中をジェットコースターが駆け抜ける
- 物流をプログラミングせよ
- Chapter 08 次世代エネルギー
- なぜ私たちは石炭や石油を使うのか?
- 世界の国同士で電力を融通し合う超伝導直流送電網
- 太陽のエネルギーを媒体に充填して運搬する
- アンモニア社会の可能性
- マグネシウム循環社会の可能性
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on 火曜日, 7月 19th, 2011 at 08:00 and is filed under book, works.
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