Archive for the ‘works’ Category

カーボンナノチューブでできた世界で最も「黒い」物質

火曜日, 5月 19th, 2009
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cnt_blackbody.jpg科学分野で使われる用語に「黒体」(こくたい)がある。黒体というのは、あらゆる光を完全に吸収するという物体。ブラックホールは近似的に黒体と見なせる物体はあるが、現実には存在しない。
ところが、産総研は「カーボンナノチューブ黒体」を開発したのだという。
実際に見せてもらった「黒体」は名前の通り、とにかく黒い! ストロボを焚いてもまったく反射しない。しかも、赤外線から可視光、紫外線まであらゆる波長の光を99%も吸収するというのだから、驚きだ。このカーボンナノチューブ黒体、作ろうと思って作ったわけではなかったそうだ。
詳しくは、以下の記事で。

カーボンナノチューブでできた世界で最も「黒い」物質 | WIRED VISION

アルファブロガー小飼弾は、どう『決弾』してきたのか?

月曜日, 3月 23rd, 2009
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決弾 最適解を見つける思考の技術ブログ上で悩める人たちの唱える魔法の言葉「教えて!ダンコーガイ」。すると、小飼弾氏が現れて、悩みを一刀両断……。
前著『弾言』を作っていく過程で印象的だったのが、小飼氏の言い切る力、決断力でした。どうすれば、ああいう風に決断できるのか。その方法論を本にしたのが『決弾 最適解を見つける思考の技術』です。
今回は、仕事や学習、友だち付き合い、それに恋愛(!)や育児(!!)についてまで、小飼節が炸裂。人生相談Q&Aとして楽しめるように構成しました。
さらに付録として、『弾言』刊行記念の「小飼弾×勝間和代トークショー」を収録しています。トークショーのテーマは「知的生産のサバイバル術」ですが、これも「決断する力」に大きく関わってきます。
『決弾 最適解を見つける思考の技術』は、アスペクトより発売中です(税込1,500円)。ご一読のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

(2009年3月23日追記)
勝間和代氏のブログ「私的なことがらを記録しよう!!」で始まったビデオブログ(!)で、『決弾』が紹介されました。それにしても、思いついたらすぐやってみる行動力がすごいですね……。

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これからの世界でどう生き残るか?『小飼弾の「仕組み」進化論』

木曜日, 3月 19th, 2009
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小飼弾の 「仕組み」進化論アルファブロガー、小飼弾氏の新刊『小飼弾の「仕組み」進化論』で、ちょっとお手伝いをさせていただきました。

○目次
・Part0 仕組み作りが仕事になる
・Part1 仕組みの仕組み 仕組みを作る前に知っておきたいこと
・Part2 仕組みを作り直す 目の前の仕事を20%の力でこなす仕組み
・Part3 仕組みを使う 仕組みのコストとテストを考える
・Part4 仕組みを合わせる チームで仕組み合うために
・Part5 仕組みと生物 「新しい仕組み」を作るヒント
・Part6 仕組みの未来
・あとがき 本書ができあがるまでの仕組み

最初に話を聞いた時は、効率を上げるための仕事術/ライフハック本かと思ったのですが、やはりダンコーガイ、それで収まるわけがありません。
まず、プログラマーならではの思考方法を応用して、目の前の仕事をさっさと処理。このメソッド自体も非常に使えるものですが、本書の凄みはその先にあります。
世界同時バブル崩壊の影響はあらゆるところに及びましたが、それは何故に起こったのか。そして、大きく変わってしまった世界で、我々はどうすれば生き残ることができるのか。
おそらく1年前であれば、この本に書かれていることを真剣に受け止める人は少数派だったでしょう。しかし、今や、「仕組みの仕組み」を理解し、自分が生き残るための仕組みを作り上げることは、あらゆる個人、会社にとって最優先事項となりました。
現在の社会情勢に危機感を持っている方は、ぜひご一読いただければと思います。3月19日、日本実業出版社から1,575円で発売です。

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安価なナノチューブで二酸化炭素をしっかりキャッチ

日曜日, 3月 15th, 2009
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発電所などから大量に排出される二酸化炭素(CO?)。こうしたCO?を回収しようということはずいぶん前から言われてきたことだが、実際の動きは鈍い。大きな理由は、CO?の回収コストが排出権取引の相場よりもはるかに高いことにある。
こうした中、(独)産業技術総合研究所 地圏資源環境研究部門の鈴木正哉博士の開発した新材料は、CO?回収コストを大幅に低減させる可能性があるというので、詳しい話をお聞きした。
その新材料は、天然に存在するナノチューブ構造「イモゴライト」を安価に再現したもの。新材料を使った回収法のアイデアもさることながら、火山灰層土壌でなぜ作物が育ちにくいかを研究していくうちにイモゴライトが発見されたという経緯も興味深い。
詳しくは、下記の記事で。

安価なナノチューブで二酸化炭素をしっかりキャッチ | WIRED VISION

ジェットコースターが街中を走る?! 省エネ交通機関「エコライド」

金曜日, 1月 30th, 2009
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ecoride.jpg遊園地のジェットコースターは、物体の位置エネルギーを運動エネルギーに変換して移動している。要は、上に引っ張り上げては落とす、引っ張り上げては落とすという繰り返しなワケだ。
このジェットコースターを、公共交通機関に応用しようという何とも楽しげな研究が、東京大学生産技術研究所泉陽興業などによって進められている。車両側に動力が不要で、インフラ全体の消費エネルギーやコストを低く抑えられるらしい。
ということで、千葉実験所で実験している様子を見せていただいた。まだ実験段階なので車両などは簡易的なものだが、コスト面などけっこうスジのよさそうな研究だと感じた。近距離の足を低コストで提供できれば、コンパクトシティ化にも弾みが付くかもしれない。

詳しくは、下記の記事で。

ジェットコースターが街中を走る?! 省エネ交通機関「エコライド」 | WIRED VISION

それにしても、こういう交通機関の研究を成功させるには、技術面だけでなく、政治面での腕力も必要なんでしょうなあ……。

日本は、豊かな「都市鉱山」を擁する資源大国だ

月曜日, 12月 29th, 2008
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urban_mining.jpg高度な電子機器には金などの貴金属やレアメタルが欠かせず、日本はこうした金属資源の多くを海外に頼っている。「日本には資源がない」ことを私たちは当然のことだと受け止めてきた。
ところが、使用済みの電子機器からこれらの金属を取り出せたらどうなるか? 日本は、巨大な「都市鉱山」を持つ資源大国となりえるのだ。これまでも可能性としては語られてきた都市鉱山。たんなる可能性から実用化への道を開く手法を物質・材料研究機構 材料ラボ ラボ長の原田幸明博士が発表したことで、状況は大きく変化しつつある。
発想の転換で生まれたこの手法は実にシンプルだが、資源リサイクルの形を根本的に変えるかもしれない。
詳しくは、以下の記事で。

・「都市鉱山」に至る道が見えてきた | WIRED VISION

灼熱のアフリカを潤す「植物スプリンクラー」

木曜日, 12月 4th, 2008
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veg_sprinkler.jpg食糧不足に苦しむ途上国はアフリカなどの乾燥地域にあることが多いが、お金がないため高度な灌漑設備を導入することも難しい。
これを解決するために、名古屋大学の矢野勝也助教と関谷信人氏が開発したのが「植物スプリンクラー」という手法だ。
実は、植物にはこれまであまり知られていなかった面白い性質があって、これを灌漑に利用したのだという。
低価格で低環境負荷。一見地味だけど、これからの展開がとても楽しみな研究なのであった。詳しくは、下記のページで。

灼熱のアフリカを潤す「植物スプリンクラー」 | WIRED VISION

光を当てれば回り出す「光プラスチックモーター」の驚異

金曜日, 11月 14th, 2008
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opt_plasticmotor.jpg最先端の研究は、素人にはいったいどんな原理で動いているのか見当も付かない不思議なモノを生み出す。東京工業大学の池田研究室で開発された「光プラスチックモーター」がまさにそれ。
大小2つの滑車に薄いフィルムが巻いてある。ここに可視光と紫外光を当てると、滑車が回転を始めるのだ。電気的なモーターもなければ、太陽電池のように光を電気に変換する仕組みもない。光刺激を受けたフィルムが変形することで滑車を回転させているという。普通の可視光や紫外光だけで、実際にモノを動かせるということに驚かされる。
開発した池田富樹教授に、このフィルムの正体をお聞きした。詳しくは、下記の記事で。

光を当てれば回り出す「光プラスチックモーター」の驚異 | WIRED VISION

『弾言』トークショーにご来場いただき、ありがとうございました

土曜日, 11月 8th, 2008
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11月7日(金)、丸善丸の内本店で「『弾言』刊行記念、小飼弾×勝間和代トークショー&サイン会」が開催されました。整理券はあっという間に配布が終了してしまったとのことなので、入手できなかった方には本当に申し訳なく思います。ご来場いただいた方、本当にありがとうございました。
当日の司会は私がまかされたのですが、こういうトークショーの司会なんてまったく初めて。事前に細かく段取りを決めておこうとしたのですが、小飼氏に「予定調和になるのもつまらないから、細かいことは決めずにそのまま行きましょう」と言われ、完全アドリブに!
ぶっ飛びがちな小飼氏のトークを、読者目線に引き戻すことを心がけて、話題を振るようにしました。聴講していた家人によると、私の話題の振り方が一カ所えらく唐突だったらしい(だいたいどこか見当は付きますが)。それにしても、対談相手を勝間和代氏に務めていただいて本当によかった……。拡散しがちな話をシャープにまとめてもらい、大いに助かりました。
家人は楽しんだようだけど、私は頭バクバクでそれどころじゃない。もうちょい場数をこなさないといけませんな。
トークショーの要約を書かなきゃなーと思ったのですが、すでにアップしている方がいる! というわけで、【SP018】『弾言 刊行記念 小飼弾さん×勝間和代さんトークショー』に行ってきた@丸善丸の内:悩める25歳平凡会社員の「多読」成功術へのリンクで手抜きさせていただきます。
トークショーの詳しい内容については、そのうち何らかの媒体で発表される予定です。

(追記)下記のURLでもトークショーについて言及されています。
独立自尊なビジネスリーダーへの道 小飼弾×勝間和代 トークショー
体作りマイスターの日々是好日!!! 「弾言 刊行記念 小飼弾さん×勝間和代さんトクーショー」 @丸善丸の内本店
そろそろ本気になって勉強してみようか。: 【講演会】小飼弾さん×勝間和代さん@丸善丸の内本店

弾言 成功する人生とバランスシートの使い方
詳しい内容と書評リストは、こちら

(2009年3月15日追記)
トークショーの内容が、『決弾 最適解を見つける思考の技術』の付録として収録されました。詳しくはこちら

発電する窓ガラスも夢じゃない「窒化ホウ素太陽電池」

金曜日, 9月 26th, 2008
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窒化ホウ素という物質をご存じだろうか? 常圧で作られた窒化ホウ素は、白くて柔らかい物質で潤滑剤として使われたりする。
しかし、特殊な条件で作られた窒化ホウ素は、ダイアモンド並みに硬くて、透明、熱にも強い(ダイアモンドは燃えてしまう)というすごい物質になる。物質・材料研究機構はこの窒化ホウ素を使って太陽電池を作ることに成功。将来的には、発電する窓ガラスなんかも実現できてしまうらしい。これはすごいということで、研究グループリーダーの小松正二郎博士にお話しをうかがってきた。

発電する窓ガラスも夢じゃない「窒化ホウ素太陽電池」 | WIRED VISION