クルクル巻けるディスプレイ
金曜日, 1月 13th, 2006International CESのPhillipsブースで展示されていた電子ペーパー(クリックでムービー再生。iPod用)。表示されていたのは、Windows Mobileの画面のようだ。巻き取って小さくできる和風PDAなんて製品も実現できるかもしれない。
International CESのPhillipsブースで展示されていた電子ペーパー(クリックでムービー再生。iPod用)。表示されていたのは、Windows Mobileの画面のようだ。巻き取って小さくできる和風PDAなんて製品も実現できるかもしれない。
ビデオ再生機能付きiPodでやりたかったことの1つが、DVDビデオの視聴。もちろんDVDビデオがそのままiPodで使えるわけではなくて、変換ソフトを利用する。
Windows用PQ DVD to iPod Video Converterで90分くらいの映画タイトルを変換してみたが、いつまで経っても変換処理が終わらない。30分ずつ分割してみると変換できたが、再生するとパソコン上でもiPodでも動きがガタついてしまう。これは使っているマシン(Celeron/1GHz、メモリ1GB)のCPUパワーが足りないからのようだ。
Mac mini(PowerPC G4/1.42GHz、メモリ1GB)の方がマシかなと考えたところ、HandBrakeというMac OS X用のフリーソフトウェアがあることをVod reportさんからのトラックバックで教えてもらった。無料で使えるにも関わらず、操作も簡単だし、ちゃんと字幕や音声の選択もできたりする。ただ、こちらでも90分のDVDビデオの一括変換処理が完了しなかったので適当な時間で分割して処理を行った。(再度試したら分割しなくても問題なく変換できた) 変換結果は良好で動きもスムーズ。変換時間は再生時間の2倍強かかるから、寝ている間に処理を行っておくのがいい(HandBrakeの現バージョンでは「H.264」の設定で書き出すとiPodで再生できないようだ。「MPEG-4 Video」の方を選択しよう)。
iPodの画面は小さいが、字幕は意外なほどはっきり読める。洋画で英語の勉強することも十分できそうだ。あと、DVDの特典ディスクは見ないままになることが多いのだが、これをiPodで見るのもなかなか楽しい。
(2005年11月6日追記)
HandBrakeの0.7.0では、iPod用のH.264エンコードに対応。「x264(Baseline profile)」を選択すること。
ようやく第5世代iPod(黒の60GB)が到着した。ムービーの表示品質は思った以上で、満足できる出来である。解像度が320×240ピクセルと低いが、画面が小さいため意外とシャープに見える。ムービー再生が始まるまでに一瞬待たされたりとか細かな不満はあるけれど、まあ許容範囲内だ。
さっそくあれこれビデオキャスティング(Vodcasting)を表示してみる。きっちりと作り込んでいて面白い番組もあるが(CNET Japanでも紹介されていたSuicide GirlsはHでお洒落な感じがいい)、個人のブログでやっているようなちょっとしたムービーはほとんど視聴の対象にならないのではないか。テキストと違って音声やムービーは記憶装置の容量を食うし、ざっと流し読みしていくようなことができない。
そこで、プレイリスト型ポッドキャスティングを行うサービスというのはどうだろう? 以前ストリーミングで動画が流れ始めた頃、あちこちのストリーミングをかき集めてきて、それらを1つの番組として流すサービスがあれば面白いのではないかと考えた。サービスで公開するのはプレイリストのみで、実際にあちこちのストリーミングサーバーにアクセスするのはユーザーのパソコンというわけだ。このアイデアはポッドキャスティングでも使えるのではないだろうか。すでにYahoo! Video Searchのようにキーワードに合致するムービーのRSSを配信するサービスは始まっているが、これは雑多なネタの塊だから見ていてかなり疲れる(キッチュで面白いことは面白いけど)。
そうではなくて、ソーシャルブックマークで人気の高いムービーなどを収集し、編集者が1つの番組として構成。実際のデータを流すのではなく、あくまでムービーの再生順を記述したプレイリストを流すようにする(ムービー間に入れるテロップなどはサービス側が作り込む)。プレイリストを受け取ったユーザーのパソコンは、それにしたがってムービーをダウンロードし再生するのである。SMILなどの技術を使えば実現できそうな気がする。
(補足)
Vodcastingの問題点はCNET Japan「携帯ビデオがパッとしない7つの理由」で言及され、それへの解決策がPOLAR BEAR BLOG「「携帯ビデオがパッとしない7つの理由」を解決する」やnobilog2「携帯ビデオをパッとさせる、video iPodのポテンシャル」で述べられている。
産業交流展2005で見かけたRES Q-PAC(レスキューパック)というリュックサック(クリックでムービーを表示)。製造・発売元は東京都荒川区の忠信企画。ストラップを引くと、防災フードにガスが充填されて頭部をガードする。ガスが充填された状態だと、フードはかなり硬くなる。それにしても、インパクトのあるデザインだ……。
東京ビッグサイトで開催中のWPC EXPO 2005についての覚え書き。
人だかりができていたのがウィルコムのブース。WX310シリーズやWX300Kの人気はもちろんだが、W-ZERO3の注目度がすごくて製品に触るまでかなり待たされた。よくできた製品だと発表時に思ったが、こんなにPDAが注目されるとは正直意外だ。これを契機にPDAが再び盛り上がる可能性もある?
ノートパソコンで注目なのが、台湾製のA5サイズノート「FlyBook」だ。タブレットPCではないが、回転するタッチパネルディスプレイ(感圧式)を備え、無線LANやBluetoothも標準装備している。手書き文字認識にはオリジナルソフトウェアを使うが、この認識率もまずまず。今秋発売予定とのこと。
以前撮影したムービーをm4v形式でエンコードし直して、iPod用ビデオキャスティングのテスト。
沖縄、瀬底島の海で見つけたウミヘビだ。QuickTimeの元データからm4vに書き出すと、コピーライト以外の注釈がなくなってしまうのだけど、これはm4vの仕様なんだろうか。
また、RSS内にエントリーの概要(excerpt)ではなく、本文(body)や追記(more)を書き出すようにしていると、iTunesにうまく登録されないようだ。iTunesでは、説明文が長すぎるRSSフィードをはじくようになっているのかな。RSSフィードに本文を埋め込んでいる人も多いと思うが、その場合はiTunes用フィードを別途用意しないといけないかも。
第5世代iPod注文記念ということで、iPod向けビデオキャスティング(Vodcasting)を始めてみる。Movable Typeでポッドキャスティングを始めるために必要なのは、Brandon Fuller氏のプラグイン「MT-Enclosures」。この「Enclosure.pl」のソースリスト中、ファイルの拡張子を判断している箇所(バージョン1.4.4.1の場合、186行〜216行あたり)の最後に「m4v」形式のための記述を追加する(たぶん今後のバージョンではm4vも標準でサポートされると思うが)。
elsif ( $url =~ /^.*\.m4v$/i )
{
$mime = ‘video/x-m4v’;
}
Enclosures.plはMovable Typeのプラグインディレクトリにアップロードしておく。
サーバーによっては、「.htaccess」ファイルに「AddType video/x-m4v .m4v」の記述を追加しておく必要があるかもしれない。
次に、Movable Typeの管理画面で、RSS2.0のテンプレートに
<$MTEntryEnclosures mime_include=”audio”$>
<$MTEntryEnclosures mime_include=”video”$>
という記述を追加する(</item>の直前)。
ここまでできたら、準備は完了。あとはエントリーにムービーファイルやオーディオファイルへのリンクが含まれていれば、ポッドキャストが行われるようになる。
このbinWord/blogだと、index.xmlがポッドキャスティング対応のフィードになる。このフィードをiTunesに登録しておけば、iTunesにビデオやオーディオが配信される。
DVDビデオを第5世代iPod(いわゆるiPod with Video)用に変換する「PQ-DVD for iPod Video」が発売された。このソフトはWindows用なので、Macユーザーは注意。私はiPodをMacにつないで使っているが、変換処理だけWindowsマシンで行い、データをMacに転送して使うつもり。
……つまり結局、第5世代iPodを注文してしまったわけだったり。
アップルがビデオ再生機能付きiPodとビデオコンテンツの販売を開始した。アップルとしては確信犯的にユーザーサイドからの盛り上がりを刺激しようとしているのだろうな。
初代iPodの時は「Rip-Mix-Burn」というキャッチコピーで音楽CDからの取り込みを煽り、それがユーザーに熱狂的に受け入れられた。その結果、レコード会社とのパワーバランスも大きく変わり、iTunes Music Storeの成功につながっている。今回のiPod with VideoもQuickTime Proを使えば一般ユーザーが簡単にビデオデータを作成できる。QuickTime Proがなくとも、QuickTimeを利用したソフトからデータを書き出せばiTunesを経由してiPodへすぐに転送できる。数ヶ月以内にはほぼ間違いなく、iPod with Video対応のテレビ録画機器が各社から登場するはず。ビデオポッドキャスティングというのもそれなりに話題にはなるだろうが、映像を作るのはかなりの手間がかかる。影響が大きいのは、やはりテレビ録画だろう。それがムーブメントになれば、音楽で起こったのと同じようにビデオコンテンツを所有する会社とのパワーバランスが変わり、強い立場でコンテンツ配信ビジネスに乗り出せるという読みがあるのでは。
個人的にはiPod nanoにとても満足していることと、iPod with Videoにはリモコンがない点などが気になるので、すぐにはiPod with Videoを購入しないとは思う。しかし、Pocket DVD StudioがiPodに対応したら買っちゃうかも。出先でビデオなんか見ねえやと思っていたが、最近は新幹線や飛行機に乗る機会が増えてきて、あればあったで楽しいかなと。