Archive for the ‘Mac’ Category

Mac OS Xでは、テキスト入力時に黒い背景だとマウスポインタが見えなくなる

日曜日, 7月 2nd, 2006
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DOS時代からテキストエディタに親しんでいることもあって、私はテキストエディタの背景を黒、文字を白にして使っている。Windows XPでは、背景が黒の場合、当たり前のようにマウスポインタ(Iビーム)が白くなる(白の背景と黒の背景の境目に置くと、マウスポインタは部分的に白くなる)。ところが、Mac OS Xでは、Iビーム形状のマウスポインタについてこういう処理が行われない。要するに、テキストエディタで背景を黒にすると、マウスポインタが見えなくなってしまうわけだ。以前、Mac用テキストエディタの開発者にうかがったところ、どうもこれはMac OS Xの仕様らしく、改善の要望は出しているもののまだ反映されていないということ。
Parallels Desktop for Mac上のWindows XPでも同じ問題が起こる。Parallels Desktop for MacにWindows XPを入れた直後は、マウスポインタをWindows側が制御しているため、黒の背景でIビームはきちんと白くなる。ところが、Parallels Toolsという付属ツールをインストールすると、マウスポインタの制御をMac OS Xが行うようになるためか、Iビームの挙動もMac OS Xと同じになってしまうのだ。
たぶん、マウスポインタカスタマイズツールのMighty MouseがインテルMacに対応すれば、このあたりは解決すると思うのだが。
Mac OS XとWindows XPの仕様についてのニッチな話でした。

(2007年7月28日)
久しぶりにMacのテキストエディタをいじってみたところ、背景色が黒の時でもちゃんとIビームが見える。OSのアップデートで修正されたのかな? ただし、Parallels上のWindowsアプリに関してはIビームの挙動は相変わらずで、背景色が黒だと見えなくなってしまう。

Mac OS X上のWindows XPでテキスト入力

土曜日, 7月 1st, 2006
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Macを使い始めて5年以上は経つが、未だに長文のテキスト入力はWindows上で行っている。Mac OS X用にもJedit Xなどのテキストエディタはいろいろ出ているのだが、どうも手になじまない。
ところがMacBook上で最近話題のParallels Desktop for Macを使うと、このあたりがいい感じで解決できそう。Parallels Desktop for Mac上のWindows XPはなかなかの動作速度だし、7月1日に発表されたばかりのAppleK for Parallelsを使うと、Mac用キーボード特有の「かな」「英数」等のキーもWindows上できちんと動作する。
しかも、Parallels Desktop for Macでは、ゲストOSとホストOS間で共有フォルダを持てるようになっている。Mac OS Xの通常のフォルダに作成したファイルを、Windows用のテキストエディタでそのまま編集できるわけだ。WindowsとMac OS Xの両方で(同じバージョンの)ATOKを使っている場合、ATOK Syncでユーザー辞書を同期できるのもいい。
テキストエディタのためだけに、大量のメモリを使ってWindows XPを動かすっていうのも変な話なんだけど、やっぱり快適なんだよなあ。

アップル本の決定版『アップル・コンフィデンシャル2.5J』本日発売

木曜日, 4月 27th, 2006
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アップル・コンフィデンシャル2.5J(上)―世界一スタイリッシュでクレージーなコンピュータ企業の30年企業30年周期説なんてものがあったりするが、アップルほどドラマに満ちた30年を経た企業はほかに類を見ない。1976年4月に創設されたアップル(法人化されたのは1977年)は30年の間に、アップルII、Macintoshという革命的なパソコンを送り出し、DTPやグラフィックの市場を作り出し、創業者をほっぽり出し、ダメダメになって、そうしたら創業者が復帰して息を吹き返し、iPodを大ヒットさせ……etc。
このドラマチックなアップルの30年を余すところなく描いたのが、オーウェン・リンツメイヤー氏と林信行氏による『アップル・コンフィデンシャル2.5J』(上)(アスペクト刊、各巻税込2100円)だ。リンツメイヤー氏の原著『Apple Confidential 2.0』に、ITジャーナリスト林信行氏の書き下ろし原稿を大幅追加(全体の1/3が日本版オリジナル!)。iPodやMac OS X誕生の物語、日の目を見なかった最先端技術、流通や販売戦略の大改革など、長年のMacファンにも知られていないエピソードがたっぷり詰まっている。
『アップル・コンフィデンシャル2.5J』(上)、いよいよ本日発売です。

世界一スタイリッシュでクレージーなコンピュータ企業の30年

金曜日, 4月 14th, 2006
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アップル・コンフィデンシャル2.5J(上)―世界一スタイリッシュでクレージーなコンピュータ企業の30年私がMacにハマったのは2001年にiBookを買ってからだが、ここ数年だけを見ても、アップルを取り巻く状況の変化には驚かされる。Mac OS Xへの移行、iPodの大ヒット、インテルCPUへの移行等々……。
というわけで、『アップル・コンフィデンシャル2.5J』(上)(アスペクト刊、各巻税込2100円)である。Owen Linzmayer氏によるオリジナルの『Apple Confidential 2.0』は、アップルのインサイドストーリーの決定版として、米国でベストセラーとなった。ここには、アップルの創立と栄光、転落、そして復活までが見事に描かれている。2.5Jはただの翻訳ではなく、何と本文の1/3が、長年アップルについて取材してきたITジャーナリスト、林信行氏の新規書き起こしだ。オリジナルの2.0にはなかった、iPod・Mac OS X誕生の物語や、アップルの販売・流通戦略など、アップルの歴史書としてもビジネス書としても読み応えのある内容に仕上がっている。林氏による、他では読めない貴重なエピソード満載だ。個人的には、アップルの先端技術研究所(ATG)の研究についての章が気に入っている。いいものを作っているのにそれをいっこうに商品化できなかったのだ、以前のアップルは。そして、行き詰まっていたアップルがスティーブ・ジョブズの復帰と共に力を取り戻していく様子には、すばらしいカタルシスがある。
また、こういうビジネス書的な体裁の書籍としては珍しく、図版や年表、関係者の証言が豊富に盛り込まれていて、読んでいるとその時代の空気感が実によく伝わってくる。Macに興味がある人にとって、貴重な資料になるだろう。
ブックデザインを手がけたのは、装丁家の鈴木成一氏。Webページ上だとえらくシンプルに見えるのだが、実はMacにぴったりマッチするデザインになっていたりするのだ。これは実際に見てのお楽しみ。『アップル・コンフィデンシャル2.5J』(上)は4月27日、全国の書店で発売予定。

Volume Logicで音が「立つ」!

金曜日, 4月 14th, 2006
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VolumeLogic.jpgここのところ、BOSE「M3」の音に感動して、あれこれと曲を聞きまくっている。ただ、曲によってはM3でもイマイチ臨場感が出ないことがある。エンコードする際のビットレートを上げたり、コーデック(MP3をAACにするとか)を変えたりしても、「ちょっとよくなったような気がする」という程度でそれほど劇的な効果はないようだ。特に原盤の録音が古いものはどうしようもないかなと思っていた。しかし、こういうのを改善するプラグインってあったような気がして検索したら、すぐに見つかった。Octivの「Volume Logic」というiTunes用のプラグインだ(Windows版とMac OS X版がある。現在のところ、Intel Macには未対応)。そういや、以前にデモ版を試したことがあった。その時は、確かに音が厚くなるなあと感じたけど、購入には至らず。
改めてVolume Logicを導入してみると、その効果に驚いた。録音年が古い曲とか、何か音がはっきりしないと思っていた曲の音が「立つ」という感じ。放送局などで使われているデジタルリマスタリング技術を使っているそうだが、とにかく不思議。単純に音量が上がるのではなく、個々の楽器の音がくっきりとしてくる(いろいろ聞いてみると、曲によっては、Volume Logicをオフにしたほうが迫力が出ることもあるようだ。特に最近録音されたポップスなど)。
知らないうちに、音に関するハードウェアやソフトウェアがものすごいことになっているな。

メールのMessage-Idを一覧表示

火曜日, 3月 7th, 2006
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メールのMessage-Idを一覧表示させる必要ができたので、そのメモ。
OutlookのVBAにはMessage-Idを直接取得するためのプロパティが用意されていない。何やらCDOを使ってMAPIを呼び出すとか、Redemptionというツールを使う必要があるらしい。Outlook TipsというサイトにMAPIを利用したサンプルが掲載されていた(動作は未確認)。
これに比べて、Mac OS XのMail.appはすごく簡単。Message-IdをAppleScriptから直接取得できる。以下は、Mac OS Xに収録されていたMail.app用サンプルスクリプトをちょこっといじったもの。Mail.app上でメールを選択しスクリプトを実行すると、ダイアログにMessage-Idのリストが表示される(利用は自己責任で)。

(さらに…)

HDDを変えたら、液晶ディスプレイも直った?

金曜日, 3月 3rd, 2006
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iBookのロジックボードを修理したら、すぐに液晶ディスプレイのバックライトが不調になって落ち込む。さらに、今度は内蔵HDDまでいかれて、OSが起動しなくなってしまった。iBookの方にはそれほど重要なデータを入れていなかったので大したショックではないが、このHDDは以前に自分で入れ替えたモノだから、交換は自分で行わなければならずうんざりする。近いうちに出先でノートパソコンを使う用事があるのだが、これがどうしてもMacでないといけない事情があるから、もうMacBook Proを買うか!と思ったら、納期が3〜4週間後。ユニバーサルバイナリ(PowerPCでもインテルCPUでも動くプログラム形式)のソフトが出そろっていない状態でMacBook Proを買ってもイマイチうれしくないし、30万円も出せないし、そのうち新製品に置き換わるであろうiBook G4を買うのもなんだかなあ。
そういうわけで、手持ちの外付けHDD(FireWire)をつないで、こちらにOSをインストールし、急場をしのぐことにする。
不思議なことに、起動ディスクを外付けに変えたら、液晶ディスプレイの不調がぴたりと収まった。OSのシステムファイルがおかしくなったせいで、液晶ディスプレイのバックライトが消えたりすることってあるのかな。まあ、CPUが壊れたせいで変な斑点が出たこともあるくらいだから、こういうこともあるのかもしれないが。
とりあえず、iBookの後継製品が出るまで、この状態でしのごう。

iBookのロジックボードを交換修理

日曜日, 1月 22nd, 2006
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International CESの取材中、愛用しているiBookの調子がおかしくなってしまった。バッテリが認識されず、ACアダプタを差していないと使えない。MacBook Proに買い替えようかとも思ったのだが、インテルチップの性能を活かせるユニバーサルバイナリのソフトウェアがまだ揃っていないから、今買うのは得策でないかなと悩む。
修理費用を調べてみると、iBookなら最高で45,150円。修理の見積もりもかからないようだ。ただ、私の場合、以前に自分でハードディスクを交換してしまっている。そこで対面修理を行っている正規の代理店に持ち込んで相談。チェックしてもらうとロジックボード(マザーボード)がおかしくなっているようだが、古いiBookのロジックボードは代理店には回されないのだそうだ。
今度はアップルストア銀座のジーニアスバーへ(事前にこちらで予約してから行くのが吉)。症状を確認し、引き取ってもらうことに。ハードディスクを自分で交換したことを告げると、購入時の状態に戻さないと修理は受け付けられないといわれてしまう。外した元のドライブってどこにやったけ……。焦っていたら、別のスタッフが「トラブルの原因がハードディスクでないなら修理を受け付けてもらえることもありますから、ダメ元で出してみましょう。ただ、受け付けてくれずに戻ってくることもありますが」といってくれた。融通が利くなあ。
iBookを預けたら、3日後には修理が完了して戻ってきた。HDD交換時に私が間違って配線を切ってしまったために鳴らなくなっていた本体内蔵スピーカーもきちんと鳴る。修理代金は45,150円。
これで、次の新型ノートが出るくらいまでは十分持ちこたえられそうだ。

(2006年1月26日追記)
……と思ったら、今度は液晶ディスプレイのバックライトが点いたり点かなかったり。壊れる時はまとめて壊れてくれたらいいのに……。

ネットストレージ戦略を根底から覆すFolderShareの衝撃

火曜日, 1月 17th, 2006
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複数台のパソコンを使っていると、別のパソコンにあるデータを参照する必要がどうしても出てくる。会社内、企業内であればLAN上の共有フォルダを使うのが一般的。出先でも使いたいのであれば、.MacのiDiskなどのストレージサービスを使うことになる。最近は、iDiskの容量も増えて快適になったなあと喜んでいたのだが、時代はもっと進んでいた。
ネット上で話題になっているFolderShare(マイクロソフトが最近買収した)というP2Pのファイル共有サービスを使ってみた。すごいすごいと騒がれていたのだが、本当にものすごい。
必要な操作は、共有したいパソコン上にFolderShareのクライアントソフトをインストールし、アカウントを作成するだけ。しかもタダ。これだけでパソコン内のファイルをインターネット経由でどこからでもアクセスできるようになる。指定したフォルダを友人と共有することもできる。あまりにも操作が簡単だから、他人がパスワードを知ったりしたらと思うと恐ろしくなる。
このFolderShareは、ネット上のストレージ戦略を根本から変えそうだ。少なくとも、数GB程度のオンラインストレージを提供するサービスの需要はがくんと落ちるだろう。現在、容量を競い合っている各種のネットワークサービスも根本的な戦略の見直しを迫られるに違いない。本当にネットの進化は予測できないものだな。それにしても、この技術に目を付けたマイクロソフトはさすが。

StickyBrainが大幅に高速化!

日曜日, 12月 18th, 2005
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メモソフトとしてStickyBrainを愛用していたのだが(以前の記事)、メモの数が増えてくると検索にやたら時間がかかるようになってしまっていた。乗り換えも考えたのだが開発元が高速化を約束していたので辛抱していたところ、ようやく新バージョンのStickyBrain4が登場した(3以前からのバージョンアップは有料)。
4ではインターフェイスが改良されて、外見はMail.appそっくりになった。Mailを立ち上げていると時々間違えてしまうくらいだ。
肝心のスピードだが、確かにストレスのない速度で検索ができるようになっている。Spotlightからの検索にも対応したし、PDFやムービーも張り込めるようになった(PDF内の文字列もちゃんと検索できる)。
私は使っていないが、Palmとの同期機能も強化されたようだ。日本語などの2バイト系文字もきちんと同期できるようになったらしい。