『デジタルガンダム RX-78編』(Amazon)では、「ガンダムイボルブ」の増尾隆幸監督のインタビューを掲載している。
ガンダムイボルブは、かなりコアなファンでないと知らないかもしれない。CGを最大限に活用した、ショートムービー(約5?6分)のシリーズだ。プラモデルの特典などとして配布されており、一般には流通していないのでなかなか見る機会がないという、幻の作品群である(実は私も5作目以外は見たことがない)。
『デジタルガンダム』のインタビュー時は、5作目(EVOLVE5:逆襲のシャア編)が完成した直後で、監督の解説を聞きながら、鑑賞させていただいた。富野由悠季氏が書き下ろした『逆襲のシャア』オリジナルストーリー(映画のストーリーにぴったり収まるわけではない)で、モビルスーツの戦闘シーンはすべて3DCGで描かれている。これがかなりインパクトのある映像だった。いわゆるCG、CGしたものではなく、セルアニメの雰囲気を持った映像に仕上がっているのだ。トゥーンシェーダーで3DCGをセルアニメ調にすることは、現在TVのアニメでも広く行われているが、それをもう一歩進めたといおうか。職人が恐ろしく細部まで緻密に描き込んだようなアニメーションが、気味が悪いくらいにスムーズに動くのだ。
この5作目のほか、1作目から4作目も合わせて収録した『ガンダムイボルブPLUS』DVDの予約がローソンで始まった(ローソンでの販売のみ。9月26日以降受取)。インタビューしたのが2002年の11月だから、発売までえらく時間がかかったものだ。いろいろ大人の事情という奴があったのか。とりあえず、近くのローソンで予約してみた。