Archive for the ‘book’ Category

『ウェブログ☆スタート!』発売

金曜日, 11月 7th, 2003
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「ブログって何?」「どこがすごいの?」「どうやって作るの?」
そんな疑問にすべてお答えするのが、『ウェブログ☆スタート!』です。Amazonでの予約も好調で本当に感謝しております。
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さて、この『ウェブログ☆スタート!』ですが、いよいよ一般の書店でも発売です。今日神保町をうろうろしていたら、書泉グランデに置いてありました。ここはちょっとほかより早いかもしれませんけど、都内であれば8日(土曜日)くらいから、遅くても来週頭には並び始めると思います。
ブログというキーワードが気になっている方、ぜひ書店で手に取ってパラパラと見てやってください。サポートブログも充実させていきたいと思っております。本についてのご意見などありましたら、サポートブログまでどうぞ。

コンピュータの名著まとめ買い

木曜日, 11月 6th, 2003
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インプレスの『コンピュータの名著・古典100冊』が売れているようだ。私も買ってきてつらつらと見ていたのだが、紀伊國屋書店新宿南口店でこれに合わせたブックフェアをやっており、思わずまとめ買いしてしまった。もちろん、Amazonなどでも買えるからわざわざ重い本を買い込んでくることもないのだけど、きちんと流行を逃さずにフェアをやる書店の心意気を感じたのだ。

購入したのは、『カッコウはコンピュータに卵を産む〈上〉』『同〈下〉』『誰のためのデザイン?―認知科学者のデザイン原論』。『コンピュータの名著・古典100冊』には含まれていないが、『ソースコードの反逆―Linux開発の軌跡とオープンソース革命』もいっしょに買った。

(さらに…)

Amazonの全文検索で本の作り方も変わったりして

木曜日, 10月 30th, 2003
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Amazon.comで書籍内の全文検索ができるようになったことは、各方面でものすごい話題を呼んでいる。梅田望夫・英語で読むITトレンド「アマゾンの全文検索で本の売上は落ち込むか」といった議論もますます盛んに行われるだろう。
私も遅ればせながら手持ちの本で試してみた。前述の梅田望夫氏の記事でも書かれているように、(新サービスへの参加を見送った)オライリーの『Google Hacks』Amazon.co.jp)は検索に引っかからず。ニコラス・ネグロポンテの『BEING DIGITAL』Amazon.co.jp)、ダグラス・アダムスの『The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy』Amazon.co.jp)は驚くほど正確に検索できた。“Quidditch”(ハリー・ポッターシリーズに出てくる球技)は、関連書籍のみが結果として表示された。あと、『ATLAS OF CYBERSPACE』Amazon.co.jp)、『Future is Wild』Amazon.co.jp)も出てこなかった。
それにしても、本当にこれはすごい。検索できる書籍はまだまだ少ないけれど、自分が所有している本も電子的に検索できてしまう。ま、オライリーのように、リファレンスや辞書・事典は当分参加しないだろうが。
電子書籍が普及する可能性も「検索」にあるのではないかと以前から思っていた。Amazonの全文検索のようなサービスと電子書籍がうまく組み合わされば、Webでも手元でもシームレスに情報を取り出せるわけで、本を読むスタイル自体が大きく変わるかもしれない。松下電器産業のΣ Bookなんかだと、書籍データを画像として扱うため検索がまったくできないそうだけど(試用レポートはeblogに詳しい)、今さらこんなことをやっている場合ではないよな、と思うのであった。同じくeblogのΣBookについて考えたことのメモに対するPal Mac氏のコメントに、私も同感。
それにしても、本の全文検索ができると、紙の本の作り方自体も変わってきたりするかもしれない。サーチエンジン対策みたいに、検索にひっかかりそうなフレーズをあちこちに埋め込んだりして。

一番やさしいblog入門書『ウェブログ☆スタート!』

火曜日, 10月 21st, 2003
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昨年あたりから来るといわれていたblogブーム。非IT系のメディアでも取り上げられる機会が増えてきて、やっぱりこれは本物じゃなかろうか。Webページを作る気になれなかった私も、blogを立ち上げてけっこう続いているわけだし。もしかしたら、第2次(?)Webページブームになるのでは!
ということで、調子に乗って作ったのが『ウェブログ☆スタート!』アスペクト刊)です。
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「ブログって何よ?」「ブログの何がすごいのか面白いのか」、そして「ブログの始め方」まで親切解説だから、コンピュータに詳しくなくても大丈夫。すでにWebページを持っている人もいない人も、blogムーブメントに参加してみませんか?
詳しい内容はこちらのサポートブログをご覧ください(まだ作りたてですが、これから内容も充実させていきます)。

1億年後の地球に住む生物たち

火曜日, 10月 7th, 2003
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CATVでディスカバリーチャンネルを見ることが多い。このチャンネルは、おもに海外で作られた自然科学関係のドキュメンタリーを流しているチャンネルで、番組のクオリティはなかなか高いと思う。ぼへーっとしながら見ていても、ちょっと賢くなったような気がするので、地上波のバラエティよりずっといい。
最近見た番組では『フューチャー・イズ・ワイルド』(ダイジェスト版)が実によかった。これは、人類が地球を離れたあと、どのような生物が地球上で栄えているかをシミュレートしたもの。500万年後、1億年後、2億年後、環境が激変したパリやニューヨーク、アマゾンの様子がCGで描かれている。生物進化や気候変動をかなり真面目に考察しているらしく、出てくる生物はキテレツだがリアリティーがある。知恵を持ち樹上生活をするイカ、家畜としてクモに飼われる最後の哺乳類、空中を自在に飛び回る魚、などなど。

(さらに…)

DTP関係者必見のAcrobat解説書

火曜日, 9月 23rd, 2003
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DTP業界ではPDFの利用が急速に拡大しています。校正はもちろん最終的な印刷用データもPDFになっていくのはまず間違いないところでしょう。ところが、ちゃんとした問題のないPDFの作り方というのは、これがなかなか難しい。
というわけで、『Acrobat 6.0+PDF パワー・クリエイターズ・ガイド』Amazon)です。フォントの埋め込みやらカラーマネージメント、そして最近話題のPDF/X等々、DTPで重要なポイントをきっちり押さえており、DTP関係の方々にはぜひご覧いただきたいところ。発売は9月26日(金)です。
私も、編集協力として制作に参加しています。個人的には、カラーマネージメントとPDF/Xの説明が勉強になりましたね。かなり実践的な本に仕上がっていると思います。

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Babylon-Proで洋書を読む

水曜日, 9月 10th, 2003
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以前、銀河ヒッチハイク・ガイドについて語った時、PDF版はテキストのコピーが不可になっていると書いた。テキストをコピーできないんじゃ電子辞書を引けないと思っていたのだが、いい手があることに気付いた。
それは、情報収集ソフト「Babylon-Pro」を使うというもの。Babylon-Proは、マウスクリックだけで(ドラッグで選択する必要もない)単語や熟語を翻訳できるソフトだ。以前は翻訳ソフトと銘打っていたが、データベースから情報を引っ張ってくる用途なら何にでも使えることから、情報収集ソフトというようになったらしい。
Babylon-Proのユニークな点は、単語を認識するのにOCR技術を使っていること。つまり、テキストデータではなく、画像データに書かれた単語でも読み取れる。テキストのコピーを許可していないPDFであっても、Babylon-Proなら翻訳できるわけだ。読み取るソースは、別にPDFでなくても画像なら何でもいい。Quicktionaryといい、イスラエルの技術ってすごい……(やはり軍事技術と関係があるのだろうか)。
原書をスキャナで読み込み、OCRソフトでテキスト化すれば電子辞書が使えて便利だろうなと思ったことがあるが、テキストデータ化の面倒くささに挫折(で、QuicktionaryIIの世話になる)。ところが、Babylon-Proなら、スキャンして画像データにするところまででいい(それでも面倒くさいのは間違いないけど)。
今度、洋書を読む時はこの方法を試してみるか(→試してみたが、認識率が実用的ではなかった……)。

(2004年6月10日追記)
文書内容のコピーを不許可にしたPDFを作り、Babylon-Proで単語を引こうとしたところ、「この文書は Acrobat Reader により保護されており、Babylonの読み取りができないようになっています。」というメッセージが……。がっかり。

未来に続くプログラミングツール「Squeak」の絵本

木曜日, 8月 7th, 2003
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現代のコンピュータに大きな貢献をした人物として、アラン・ケイ氏は外せない。個人向けコンピュータのコンセプト「Dynabook(ダイナブック)」(東芝のノートパソコンとは違う)、GUIを搭載した「Alto(アルト)」(これらは30年以上も前に発表された!)等々、彼のアイデアは現在のコンピュータに大きな影響を与えている。どうでもいいことだが、私は昔(何だったか忘れたが)講演会を取材した際、彼と肩を組み写真を撮らせてもらったことがある。引っ越しの際になくしてしまったのが残念だけど……。
さて、SmallTalkも彼が開発したプログラミング環境だ。これをベースにオープンな開発環境として生まれたのがSqueak。このあたりの説明は、Squeak Introduction Page!に詳しい。
いろいろとユニークな特長を備えたSqueakだが、特に教育用のツールとして注目を集めている。Squeakを知りたいっ!でサンプルが紹介されているように、車の絵を描いてそれをコースに沿って走らせるプログラムを作る、なんてことが子供にも簡単にできてしまう! まったく、小中学校でワープロや表計算の操作法なんてつまらないことを教えている場合じゃない。
『スクイークであそぼう』Amazon)は、Squeakの世界を解説した「絵本」だ。
これには編集者として「やられた」と思った。コンピュータの解説書らしからぬデザイン、キャラクタを使ったわかりやすい説明等々、細部に至るまで丁寧な作りで、大変な手間をかけているのがよくわかる。こういうのが読みたかったのだ。
実は、以前洋書のSqueak解説書を取り寄せて読んでみたのだけど、コードだらけの本だったのであっさり挫折。しかし、もう一度Squeakに挑戦しようという気になってきた。

モノの使いやすさとは?

火曜日, 7月 15th, 2003
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使いやすいモノを作るのは本当に難しい。機能を盛り込みすぎるとどの機能がどこにあるのかさっぱりわからなくなるし、見た目の美しさを追求しすぎると使い勝手が悪くなることも多い。今の携帯電話なんかは、使いやすさという観点から見るとかなり厳しいのではないか。
「使いやすさ日記」では、電子機器だけでなく、身の回りにあるモノの使いやすさを評価している。ソフトウェアからエレベーターまで、なかなか鋭い切り口で読み応えがある。
使いやすさについて論じたものとしては、(3年前とちょっと古いが)『コンピュータは、むずかしすぎて使えない!』もおすすめ。著者は、VisualBasicを開発したアラン・クーパーだ。

銀河ヒッチハイク・ガイド(その3)

日曜日, 7月 13th, 2003
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(前回からの続き)
liff.pngDouglas Adamsは、『銀河ヒッチハイク・ガイド』以外にもいろいろ妙な本を記している。その1つが、“THE DEEPER MEANING OF LIFF”(John Lloydとの共著)。”A dictionary of things that there aren’t any words for yet”なんてキャッチが付いているが、これは日常生活で適当な言葉がない物事に、てきとーな言葉を当てた辞典だ。
例えば、”Yetman”という単語が載っているので、意味を見てみると……

A Yesman waiting to see who it would be most advantageous to agree with.

「誰に賛成するのが一番有利かタイミングを計っているイエスマン」とでも訳せばいいのか。ま、確かにそんなことを一語で表す言葉はないわな。こんな言葉がぎっしり詰まっている。あと、所々に語の意味を説明するイラストが挿入されているのだけど、どうでもいいようなことを百科事典のような真面目さで解説しているのがたまらなくおかしい。
『銀河ヒッチハイク・ガイド』シリーズでも、変な意味を割り当てられる言葉というのがいっぱい出てくる(というか、変な言葉しか出てこない)。例えば、主要キャラクターの1人、Fordの少年時代のあだ名は”Ix”(イックス)というのだが、これはベテルギウス第5惑星語で”boy who is not able satisfactorily to explain what a Hrung is, nor why it should choose to collapse on Betelgeuse Seven.”「フラングがいかなるものかちゃんと説明できないし、フラングがなぜベテルギウス第7惑星を衝突相手に選んだのかもわからない少年」(風見 潤訳)という意味だそうな。