Archive for the ‘book’ Category
木曜日, 8月 25th, 2005
ムサシ ソリューションフェア2005において、Kirtasのブックスキャナ「APT BookScan1200」が展示されるというので行ってみた(日本での販売元はプロダクトテクノロジー)。これは本のページを自動でめくり、スキャンしてくれるというシロモノ。話には聞いていたが、実物の動きはかなりインパクトがあるものだった(下のムービーはQuickTimeで作成したMPEG-4形式)。
APT BookScan1200では、真空を使うことで本にダメージを与えることなくページをめくっていけるとのこと。3枚の鏡を使うことで見開きページを別々に撮影している。読み込み速度は1時間あたり1200枚の画像だそうで、本を裁断していないことを考えるとかなりのスピードではないか。金とスペースがあったらぜひ買いたい製品ではある(1台2000万円以上はするようだ)。
Googleが進めている図書館蔵書のデジタル化プロジェクトもこうしたブックスキャナを利用しているのだと思われる(GoogleがAPT BookScan1200を導入しているかどうかは不明)。
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火曜日, 8月 23rd, 2005
どんな分野の仕事でも、ツールの使い方を覚えるだけでは十分といえない。特に、映像制作のように数多くのスタッフが関わる仕事の場合、全体像や現場のワークフローがわかっていないとスムーズに作業をこなすことはできないだろう。
アスペクトの『クリエイターのための実践スタジオワーク DTV編』(目次はこちら)では、現役ディレクターとして活躍している千崎達也氏が、撮影プランの立て方から、カットの作り方、システム構築、編集ワークフロー、演出面から見た編集テクニック、そして納品までを解説。これから映像制作の世界に入っていく人、あるいは映像制作はベテランでもDTVはこれからという人にとって、かなり役に立つ内容が詰まっていると思う。この本1冊読んでおけば、仕事をする上での安心感がだいぶ違うはず。私もこの本の編集作業を担当したおかげで、映像制作についていっぱしの口がきけそうな気がしている今日この頃である。
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月曜日, 8月 22nd, 2005
PC雑誌『PCJapan』の毎年恒例付録がPCJapan用語辞典。2005年版は432ページの大ボリュームなのである。
これをパソコン上で使えるようにしたのが「PCJapan用語辞典2005デジタル版」で、このソフトを含む「PCJapan Special CD-ROM2005」がPCJapanの年間定期購読者にはもれなくプレゼントされる(市販もあり(価格は税込み2,000円))。
私は紙版の編集と、デジタル版の制作作業を担当している。自分で作っておいていうのも何だが、このPCJapan用語辞典2005デジタル版はなかなか重宝する。ローカルのパソコン上で使うものだから動作も軽快だし、Windows標準のHTML Help形式なので余計なソフトもインストールされない。さらに、説明文内の用語にはリンクが貼ってあるため、用語間を1クリックでジャンプできてこれがとても快適なのだ。
PCJapan Special CD-ROM2005には、PCJapan全目次データもHTML Help形式で収録されている。PC関連のマニアックな情報に興味がある人はぜひ使っていただきたい。
(さらに…)
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土曜日, 8月 13th, 2005
今週、国内サービスが立て続けにGoogle Maps APIへの対応を発表した。
・地図からのブログ検索サービス「maplog(マップログ)」
・地図から求人情報が検索可能な「Find Job!」
・映画館情報サービス「映画生活」
海外では、サンフランシスコ地域情報サービスのCraigslistと地図を結びつけたHousingMapsがすでに大人気らしい。米Yahoo!も「Yahoo! Maps Web Services」を開始したし、今後は生活情報サービスのほとんどがこうした地図に対応してくるだろう。サービス同士がスピーディにつながっていく、この様がまさにWeb2.0(伊藤直也の「アルファギークのブックマーク」)なのかと感心する。
上に挙げたのは地図の活用だが、それ以外でも検索エンジンは生活の隅々にまで入り込み、情報をランク付けしてユーザーに提示する。もはや検索エンジンなしでWebの情報にアクセスすることはできない。しかし、検索エンジンは広告収入によって収益を上げており、果たしてどこまで中立性を保っていられるのか? 特定の思想・信条に肩入れするということはないのか?
こういうことを考える際、『検索エンジン戦争』が参考になるだろう。これは、ジェフ・ルート氏と佐々木俊尚氏の連載「そこが知りたい!検索エンジンの裏側」(INTERNET Watch)などの原稿を元にした書き下ろし。検索エンジンの歴史から現在の三国志(Google vs Yahoo! vs MSN)、広告と検索エンジンの関係などが要領よくまとめてあり、今の検索エンジンの世界を一望できる。企業としてのGoogleの特異性や、SEOビジネス(著者の一人ジェフ・ルート氏はSEOの専門家でもある)の解説も読み応えあり。
今では、検索エンジンは空気のようになっている。なくてはならず、なおかつその存在を意識されないものになっており、既存の大手マスメディアよりもさらに強大な権力となっていく可能性も高い。こうした危機感に駆られた人々はオープンソースの検索エンジン「Nutch」を開発している。もしかしたら、将来的には検索エンジンのアルゴリズムをチェックする第三者組織も必要になってくるのかもしれない。
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月曜日, 6月 20th, 2005
3月に発売した『ウェブログのアイデア!』ですが、おかげさまで増刷です。前作『ウェブログ☆スタート!』よりちょっと速いペース。このbinWord/blogからお買いあげいただいた方も多く、本当に感謝しております。
この1年、ブログはものすごい勢いで普及しましたね。何やら、総務省は小中高校生のだれもがブログを書くような環境をづくりをめざす方針を決めたそうだし(笑)。『ウェブログのアイデア!』でも教育での活用を提案していたりしますが、お上から「IT社会で日本が優位に立つからやれ」といわれると子供たちのやる気をそぐような気がして心配ではあります……。
ともあれ、教育からビジネス、ホビーまで、様々な分野におけるブログのアイデアと活用Tipsが詰まった『ウェブログのアイデア!』、この機会にぜひどうぞ(目次はこちらから)。
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木曜日, 6月 16th, 2005
日本図書コード管理センターによれば、Web上のデジタルコンテンツにもISBNを付与することが可能になるとのこと(Webサイトや掲示板、ブログなどは対象外)。ISBNというのは出版物を識別するための国際標準図書番号で、書籍の裏表紙に書かれている(ちなみに、雑誌はISBNではなく雑誌コードで管理されている)。
これですぐに何かが大きく変わるというわけではないだろうが、出版社にしてみれば電子書籍を流通させやすくなり、読者からすれば(対応サービスがあれば)電子書籍を検索しやすくなるということか。
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土曜日, 6月 11th, 2005
ソフトバンク パブリッシングの『PCJapan』が6月13日に発売される7月号で(前身のPC Computingから数えて)通巻100号を迎えるとのこと。途中休刊騒ぎもあって大変だったが、無事100号達成できたのは何ともめでたい。
記念号だけに付録などもてんこ盛り。CD-ROM起動できるWindows XPベースのOSを作るツール「PE Builder」のパーフェクトガイド、ATOK2005特別版、プレゼント企画等々、けっこう大盤振る舞いの模様だ。
先着1万名プレゼントのオリジナルモバイルポーチにこっそり応募しようかと思ったが、やっぱり関係者が応募するのは人として許されないよなあ……。
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水曜日, 5月 11th, 2005
IT業界では、Mac OS X v10.4 “Tiger”が大きな話題を呼んでいる。数値の上では、コンマ1桁のバージョンアップだが、その中身はというと、コンピュータの使い方を根本的に変えるかもしれない新技術が盛り込まれている。それは「Spotlight」だ。パソコン内のあらゆるデータを検索する技術であり、すでにいろいろなメディアでも取り上げられているが、実際に使ってみると誰でも衝撃を受けるはず。私はこれまでWindowsマシンをメインで使ってきたが、データの大部分をMacに移している最中だ。メール、アドレス帳、これまで書いたり編集してきたさまざまなデータ、スキャナから取り込んだ書籍や雑誌、そうしたデータを一瞬で呼び出せる快感は、自分で使ってみないとわからない。
そういうわけで、『Mac OS Xビュンビュンテクニック v10.4 Tiger完全対応版』(アスペクト刊・1449円・Amazon)である。Tigerの基本操作から、便利な使い方まできっちり解説。WindowsとMacを併用するユーザーに役立つ、「WindowsとMac OS Xの連携」にも多くのページを費やしている。このムックのおかげで私のGWは完全につぶれてしまったが、後悔はない……(とほー)。Macユーザーの方も、そうでない方も、一度書店で手にとっていただきたい。
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水曜日, 3月 23rd, 2005
ちょっと前までは、ソーシャルネットワークって何だか近寄りがたいものだと思っていた。暮らしの細かなことを日記に書くというのは何だか気恥ずかしいし。ところが、mixiを使い始めてみるとこれがハマるハマる。このbinWord/blogで書かない、日常のユルーいことを書いてそれにコメントをもらったりするのが妙に楽しい。近頃は、仕事で出会った、ネットに興味がありそうな人はとりあえずmixiに誘っていたりもする。この縁で仕事の幅も広がったから、ほんとmixi様々だ。
mixi盛り上がっているよなあと思っていたら、よくいっしょに仕事させてもらっているNobiさん、のだいくこさんが『mixiの本』を出されたそうで(目次はこちら)。
さっそく読ませていただいたが、まず表紙がいい! ほのぼの系のお洒落なエッセイ本の趣きがある。本文も、mixiを使うとどういう風に毎日が楽しくなったり、仕事に役立ったりするかということが具体的に伝わってきて、mixiをすでにやっている人もやっていない人も面白く読めるようになっていますな。オススメの1冊。
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木曜日, 3月 10th, 2005
いろいろあって休刊してしまったが、何とか昨年10月に復活を果たした『PCJapan』。用語辞典の編集を担当している私も、正直なところかなりホッとした……。
さて、4月号恒例の用語辞典は、何と432ページ! 書店や取次(書籍の卸)にイヤがられそうな分厚さだ。昨年までは「ハッカー用語辞典」だったのだが、今年からは大人の事情により「PCJapan用語辞典」に改名と相成った。
「ハッカー」本来の意味は「コンピュータやネットワークに関して並はずれた知識と技量を持つ人のこと」(RFC 1983)だが、世間的には、犯罪行為をはたらく「クラッカー」(RFC 1983)と混同されているから、まあしょうがない。
名前は変わっても、濃いめの解説はもちろん継続。「本当に使える」ということを目指して、用語選択、解説にもこだわっているのがウリなのだ。
『PCJapan』2005年4月号の発売は、3月11日。980円で、432ページの用語辞典が付いてくるのはけっこうお得だと思います。
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