オンライン申請で会社を設立すると45,000円もオトク!……だけどトラップ多し(その2)
6月 15th, 2009その1からの続き。
○PDFに電子署名できない!
書籍やネットの情報を参考にしながら、定款を作成。近くの公証役場に連絡を取り、FAXをやり取りして、内容に問題がないかどうかを確認してもらう。作成した定款をAcrobatを使ってPDFに変換、これに電子署名をするのだが、ここでまずハマった。Acrobatで電子署名しようとしても、「ロード情報定義ファイルがオープンできません」というエラーメッセージが出てしまうのだ。
さんざん調べてみると、住民基本台帳カードを使って電子署名する場合は、公的個人認証サービス ポータルサイトから「利用者クライアントソフト」をダウンロードしてインストールしないといけないらしい。それってオンライン申請システムの事前準備に書いておかないといけないことでは?
○「ICカードの暗証番号が間違っています」
何とか電子署名をすまし、オンライン申請システムにアクセス。メインメニュー画面で[申請・届出]、<申請・届出メニュー>画面の[新規作成]、電子公証関係手続]をクリックする(このあたりは、日本公証人連合会の電子公証制度のご案内、「7 嘱託・請求の手順」を参考のこと)。オンライン申請システムでの操作は、法務省のページに詳しく書いてあるから迷わない……はずなんだが、またしても思いっきりハマってしまった。申請する際には、オンライン申請システム上で「デジタル署名の付与(ICカードの場合)」を行う必要があるのだが電子証明書の暗証番号を入れても、「暗証番号が間違っている」と言われてしまうのだ。もちろん、ICカードリーダーが正常に動作しているのは確認したし、暗証番号も間違いない。何度も入力し直すとロックがかかる可能性もあるから、頭を抱えてしまった。
あれこれ考えて、「手続様式の保存」を行うフォルダが問題ではないかと思い至った。以前、何かのJavaアプリを使っていた時、フォルダ名やファイル名に日本語が含まれているとうまく動かないことがあったのだ。ハードディスクのルートに半角英数字だけのフォルダを作り(c:?teikan?など)、これを「手続様式の保存」フォルダに指定した。すると、オンライン申請システム上でのデジタル署名も問題なく完了。てゆーか、フォルダ名の問題なのに、何で「暗証番号が間違っている」というメッセージを出すんだ?!
ともかく、これで定款を公証役場に送ることができた。あとは、公証役場に出向いて定款を受け取ってくればいい。
次はいよいよ、登記申請だ。(その3に続く)