思わず膝を打つ時間論『時間はどこで生まれるのか』

12月 9th, 2008
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時間はどこで生まれるのか (集英社新書)私は子どもの頃から、宇宙は1枚の絵みたいなもんじゃないかなと思っていた。スクリーンに映し出された映画は動いているけど、元のフィルムを全部張り出せば、それは止め絵じゃないかと(相対論の考え方では、ミンコフスキー空間ということになる?)。ただ、そうだとしたら何で時間は未来に進んでいて、過去には逆行しないのかがわからなかった。それにこういうことなんて、考えても答えが出るものじゃないだろうと諦めていたということもある。

ところが、『時間はどこで生まれるのか』(橋元淳一郎、集英社新書)を読んで、思わず膝を打ちたくなった。そういう考え方があったか! ネタバレになってしまうので詳しくは書かないが、『生物と無生物のあいだ』(福岡伸一、講談社現代新書)を面白いと思った人なら、こちらも楽しめるはず。まあ、筆者の仮説は検証できるという類のものではないが、とりあえず胸のつかえが取れるというか。なるほど、相対性理論や生命エントロピー論からこういう風に思考を展開することもできるのだな。

One Response to “思わず膝を打つ時間論『時間はどこで生まれるのか』”

  1. ちぇこ Says:

    初めまして!

    自分のブログではモロネタばれしてます(笑)

    『生物と無生物のあいだ』ですか♪
    興味があるので是非読んでみますね☆

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