Googleが絵文字の世界共通化に取り組む
11月 28th, 2008日本の携帯電話で使われている絵文字。Googleは、この絵文字を世界共通化しようとしているそうな(Google Japan Blog: 絵文字のユニコード符号化: 符号化提案用のオープンソースデータ)。文字体系Unicodeのコードを割り当てて全世界のコンピュータで扱えるようにすることを目指すということで、これまた大きな話だ。
携帯電話の絵文字は、各キャリアが自社のメールサービスを差別化しようとして発達してきたものだったような記憶がある。その後、どのキャリアも絵文字を採用したのだけど、結局文字コードの共通化はされなかった。今でも、他キャリア宛の携帯メールで絵文字を使う際は、キャリアのサーバーが絵文字の相互変換を行っているような有様。
日本発の文化なんだから日本のキャリア間で共通化の取り組みをしておけばよかっただろうに、絵文字が差別化ポイントになると本気で思っていたか、Unicode非対応の古い機種でのやり取りに問題が出ることを恐れたか。あ、でも、携帯メールについてはキャリアのサーバーで適当な変換処理を行えばいいから、端末自体がUnicodeに対応していなくても問題はなさそう。
絵文字一つ取っても、日本のキャリアのとほほ感が見えて、非常に悲しい……。自分たちで音頭を取って、海外に絵文字文化を広げればよかったのにね。