日本Ruby会議2008のメモ(1)

6月 21st, 2008
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日本Ruby会議2008で、面白いと思ったネタのメモ。あくまでも非プログラマの視点ですが。


・The Magic of Rubinius(Evan Phoenix氏)
Rubiniusは、Ruby自体で作られたRubyの実装ってことでいいのかな。技術的な内容はさっぱりわからなかったが(笑)、SmalltalkのようなGUIでプログラミングできる環境ができたらいいよねというようなことを、作者のEvan Phoenix氏が言っていたのが記憶に残った。Ruby版Sqeakなんて楽しそう。Phoenix氏自身は作るつもりはまったくないそうだけど。

・Ruby M17N(成瀬ゆい氏/Martin J. Dürst氏)
Ruby 1.9の特徴の1つがM17N(Multilingualization:多言語対応)。多くのプログラミング言語では、内部的に1つの文字コード体系に変換して処理をするが、Ruby1.9ではそれぞれの文字列がエンコーディング情報を保持していている。複数の文字コードを扱う場合の処理がかなり楽になりそう。最近、私は中国語に興味を持っているのだけど、こういう日本語以外の文字コードをいじくる場合にありがたいのかな。
M17Nの具体的な仕様について質問が出て、開発者がその場でいろいろ議論を進めていたりするのがとてもオープンソース的だなあと思った。

・Ruby City MATSUE Projectの2年間(野田哲夫氏)
Rubyの作者Matz氏は島根県松江市在住。松江市はそれを活かして、Rubyで街おこししようとしている。インターネットで開発が進められるオープンソースは街おこしに向かないんじゃないのと思っていたが、Ruby関連の著名人による大学の講義や、東京に本社のある企業の支社を誘致したりと、地道な活動が少しずつ成果を上げてきている模様。ネット時代だからこそ、リアルに人の集まるポイントをうまく作ることが重要になってくるのだな。

・Rubyで快適に連投する11の方法(ujihisa氏)
テキストエディタvimから簡単にmixiなどへ投稿するためのテクニック等。Mechanizeなどのライブラリを活用。フィボナッチ数列の日記を生成したり、技術の無駄遣いが素敵。AppleScriptに対応しているテキストエディタで同じようなことを試してみようかな(Leopardでは、AppleScriptで記述していたのと同等のことがRubyで記述できるようになったんじゃなかったっけ)。

・RubyとODEでピタゴラ装置(佐々木竹充氏
3D物理シミュレーションODE(Open Dynamics Engine)をRubyからコントロールして、ピタゴラ装置を作るというもの。

・初級者はEnumeratorの夢を見るか?(今井伸広氏)
定型処理に便利なEnumeratorライブラリの活用。こんな便利なものがあったなんて。

・Rubyで楽しむフォークプログラミング(Webアプリじゃないよ蝙)(高山征大氏(mootoh))
Rubyを活用したMac用のプラグインソフト等。Safari用のはてなブックマークプラグインが便利そうだった。

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