廃熱を音に変えて冷却に使う、熱音響冷却って何だ?
2月 16th, 2008エコ技術と聞くと、「何となく地味〜」という印象を持つ人も少なくないと思うが、とんでもない。最先端のエコ技術は、かなりとんがっているのだ。
WIRED VISIONの「エコ技術者に訊く」では、エコ関連のユニークな研究を紹介していて、今回は同志社大学 渡辺研究室(渡辺好章教授、坂本眞一特別研究員)の「熱音響冷却」。
工場とかコンピュータから出る廃熱を冷却に利用するというものなんだけど、この熱を音に変えて別の場所の冷却に使うらしいのだ。冷却装置自体はおそろしくシンプルで、「これで氷点下まで冷却できます」といわれても、詐欺だと思ってしまいそうなくらい。実用化に向けての動きも進んでいて、これは今年の要注目技術になりそう。
これまでの記事は以下の通り。
・CO?を地中・海洋に埋めるCCSは、温暖化対策の切り札か?
発電所から出るCO?を地下や海底に埋めるCCSを、産業技術総合研究所の西尾匡弘博士にお聞きした。世界的にCO?削減の切り札と考えられている。政治的な思惑も絡んできて、このあたりは相当厄介らしい。
・オイルを作る藻が、日本を救う?
近年発見された「藻」を使って、バイオ燃料を作ろうという研究。慶應義塾大学先端生命科学研究所の伊藤卓朗研究員には、最先端のバイオ研究がどういう風に進められているのかも丁寧に教えていただいた。
・水プラズマで産業廃棄物を分解せよ!
フロンなどの産業廃棄物をプラズマで分解するのだけど、このプラズマが水からできている。文系出身の私が、プラズマとは何なのかというところから、東京工業大学の渡辺隆行准教授に根掘り葉掘り聞いてます。