フラクタルが柔らかな木陰を作る
9月 13th, 2007イノベーション・ジャパン2007-大学見本市の展示。京都大学大学院 人間・環境学研究科 酒井敏氏による「フラクタル日除け」。
ごちゃごちゃした怪しげな四面体が置かれているので、何かと尋ねてみると、これが日除けなのだという。日除けなら普通の屋根でよさそうなものだが、このフラクタル(シェルピンスキー四面体)は数学的には面積があるものの体積がゼロ。つまり、光は遮るが開放感があって風通しがよいということらしい。あとは、カラーリングを工夫してお洒落にすれば、引き合いも多そう。
純粋数学のアイデアが、工学的な発明に結びつくというのは実に興味深い。それにしても、本物の樹木による木陰が気持ちいいのは、フラクタルの特性が作用しているということか?