WBT-100のトラックログをGoogle Earthに表示
9月 17th, 2006WBT-100が届いたので、少しだけ触ってみる。仕事も立て込んでいるので(←じゃあ触るなって)、近場を散歩してトラックログを取ってみた。
MacでWBT-100のデータを取り出すには、GPSBabelというソフトを使う。このGPSBabelを動かすまでがかなり厄介だった。
Mac OS Xを含むUNIX系OSでは、GPSBabelをソースからビルドする。Google Earthで利用できるGPX形式やKML形式はXMLなので、その処理にExpatというライブラリが必要。また、USB経由で接続するタイプの機器を使うには、libusbというライブラリが必要なようだ。これらのソースファイルをダウンロードして展開したら、Mac OS Xのターミナルを起動して、各ソースファイルを展開したディレクトリで「./configure」と入力。続いて「make」、さらに「sudo make install」(管理者権限のパスワードを要求される)と入力する。これで、GPSBabelが出来上がる……はずなのだけど、エラーが表示されてしまった。
そこで、アップルの開発者向けページからXcodeの最新版をダウンロードしてインストール。さらに、UNIXソフトウェアのパッケージであるFinkをインストールして、あれこれいじっていたらいつの間にかGPSBabelがビルドできてしまった(結局、どのソフトが足らなかったのかよくわからない……)。
WBT-100のトラックログを取得するには、Bluetoothのペアリングをまず行う。そして、ターミナルを起動して、GPSBabelを実行する。入力するコマンドは、こちらのページに書かれている(WBT-100の場合は、「WBT-200」となっている箇所を「WBT-100」に変更する)。これで、GPXのデータができたはず。
あとは、Google Earthを立ち上げて、このGPXファイルを読み込ませればいい(「ファイル」→「開く…」で、選択対象を「GPS」にする)。Mac OS X版Google EarthはGPXの読み込みに対応しておらず、KML形式に変換しなければならなかったが、バージョン4からGPXを直接読み込めるようになったようだ。
下図で水色になっているのがトラックログなのだけど、まっすぐ歩いていたはずなのにえらく蛇行している。WBT-100の精度があまり高くないのかな。もしかしたらWBT-100のファームウェアを最新版にすれば改善されるかもしれないと思ったのだが、どうもWBT-100がWindowsパソコンからうまく認識されない(ファームウェアの更新はWindows上で行う必要がある)。これについては現在メーカーに問い合わせ中。(追記:別のWindowsパソコンで試したら問題なく動作した。最初に試したパソコンはごちゃごちゃUSB機器が接続されていたせいかもしれない。あと、Parallels Desktop上のWindows XPでも問題なし)