2つのポインタを使うマウス
3月 7th, 2006マウスといえばポインタは1つと相場が決まっているが、DIGITAL COWBOYの「DCT-DPM1」ではポインタを2つ使う。2つのポインタは同時に使うわけではなく、特定のボタン上に1つのポインタを置いておくといった使い方になるようだ。
これを見て思い出したのが、10年以上前(12年前だったか)に取材した「キーマウス」。2つに割ったキーボードをマウスに載せたもので、2つのポインタを同時に制御することができた。グラフィックソフトで円を描く時には中心の位置を動かしながら半径を指定できるなど、普通のマウスではできない操作感が面白かったのを覚えている。キーも立体的に配置されているから、ほとんど指を動かさずにタイピングができる。ちなみにキーマウスを作ったのは、超多段シフト方式日本語入力システム「風」を開発した冨樫雅文氏。残念ながら製品化はされなかったが……。
入力装置はいったん何かがデファクトスタンダードになると、新しいものはなかなか登場しにくいものだよなあ。自動車のハンドルやアクセルしかり、QWERTY配列しかり。
キーボードに関して言うと、タイピング効率がシビアに求められる状況というのは実際のところそんなに多くないのだろう。それに、スペースキーを押して画面をスクロールさせるとかゲームの操作とか文字入力以外にもキーボードは使うわけで、こういう用途だとタイピング効率を極限まで追求した方式は使いにくいような気もする。DataHandのErgonomic Keyboardなんかも面白そうではあるんだけど。