Amazonの全文検索で本の作り方も変わったりして

10月 30th, 2003
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Amazon.comで書籍内の全文検索ができるようになったことは、各方面でものすごい話題を呼んでいる。梅田望夫・英語で読むITトレンド「アマゾンの全文検索で本の売上は落ち込むか」といった議論もますます盛んに行われるだろう。
私も遅ればせながら手持ちの本で試してみた。前述の梅田望夫氏の記事でも書かれているように、(新サービスへの参加を見送った)オライリーの『Google Hacks』Amazon.co.jp)は検索に引っかからず。ニコラス・ネグロポンテの『BEING DIGITAL』Amazon.co.jp)、ダグラス・アダムスの『The Hitchhiker’s Guide to the Galaxy』Amazon.co.jp)は驚くほど正確に検索できた。“Quidditch”(ハリー・ポッターシリーズに出てくる球技)は、関連書籍のみが結果として表示された。あと、『ATLAS OF CYBERSPACE』Amazon.co.jp)、『Future is Wild』Amazon.co.jp)も出てこなかった。
それにしても、本当にこれはすごい。検索できる書籍はまだまだ少ないけれど、自分が所有している本も電子的に検索できてしまう。ま、オライリーのように、リファレンスや辞書・事典は当分参加しないだろうが。
電子書籍が普及する可能性も「検索」にあるのではないかと以前から思っていた。Amazonの全文検索のようなサービスと電子書籍がうまく組み合わされば、Webでも手元でもシームレスに情報を取り出せるわけで、本を読むスタイル自体が大きく変わるかもしれない。松下電器産業のΣ Bookなんかだと、書籍データを画像として扱うため検索がまったくできないそうだけど(試用レポートはeblogに詳しい)、今さらこんなことをやっている場合ではないよな、と思うのであった。同じくeblogのΣBookについて考えたことのメモに対するPal Mac氏のコメントに、私も同感。
それにしても、本の全文検索ができると、紙の本の作り方自体も変わってきたりするかもしれない。サーチエンジン対策みたいに、検索にひっかかりそうなフレーズをあちこちに埋め込んだりして。

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