マスターマネー4、ようやく発売
10月 18th, 2003
以前、Palmと連携して使える現金出納帳として、Master Money 2002というソフトを取り上げた。「マスターマネー家計版4」はすでに発売されていたのだが、Master Money 2002のバージョンアップ版となる投資管理機能付き「マスターマネー4」（Amazon）は発売が遅れていた。確か最初の案内ではこの前の冬に発売予定だったような。何度か発売が延期されて、もう出ないのかもと諦めかかっていたところ、ようやく発売された。このメーカーは、えいご漬け（Amazon）が最近ヒットしているようだから、そちらの方に開発リソースを取られていたのか。そんな詮索はさておき、さっそく使ってみることにする。
画面構成は前バージョンとほとんど変わらない。表示形式に「日別」が追加されて、対象となっている日の前後の見通しがよくなったくらいか。入力画面もほとんど変わっていないが、メモの履歴には同じカテゴリーに属するものしか表示されないように改良されている。「外食」のカテゴリーなのに履歴リストに雑誌名が表示されるようなことがなくなったわけである。細かいことだが、こういうことで使い勝手は大きく変わるのだ。
新しい機能としては、「今日の状況」が追加されている。収入と支出の状況や、何の支出が多いのかが一目でわかって便利だ。ただ、期間が月間（1日から月末まで）、年間（1月1日から12月31日まで）に固定されているので、ここを自由に指定できればなおよかった。
投資関係の機能は大幅に強化されている（それが家計版でないマスターマネー4の目玉なのだけど）。ただ、投資信託で損している私は今あまり金融商品に乗り気でないため、宝の持ち腐れ状態である。新しく備わった簡易予測損益機能を使ってみるとますますブルーだ……。相場情報をインポートできるようになったので、株価をまめにトレースするといったこともできそうだ。
Palm用のソフトも「Mマネー3」にバージョンアップしている（もっとも、Master Money 2002でも使えるMマネー3はだいぶ前に同社のページで発表されていた）。Mマネー3では、カテゴリーも自由に設定できるようになった。それでも片手だけで入力できる使いやすさはそのままなのがうれしい。
渋いソフトだが、堅実なバージョンアップで好感が持てる。