1億年後の地球に住む生物たち
10月 7th, 2003CATVでディスカバリーチャンネルを見ることが多い。このチャンネルは、おもに海外で作られた自然科学関係のドキュメンタリーを流しているチャンネルで、番組のクオリティはなかなか高いと思う。ぼへーっとしながら見ていても、ちょっと賢くなったような気がするので、地上波のバラエティよりずっといい。
最近見た番組では『フューチャー・イズ・ワイルド』(ダイジェスト版)が実によかった。これは、人類が地球を離れたあと、どのような生物が地球上で栄えているかをシミュレートしたもの。500万年後、1億年後、2億年後、環境が激変したパリやニューヨーク、アマゾンの様子がCGで描かれている。生物進化や気候変動をかなり真面目に考察しているらしく、出てくる生物はキテレツだがリアリティーがある。知恵を持ち樹上生活をするイカ、家畜としてクモに飼われる最後の哺乳類、空中を自在に飛び回る魚、などなど。
原作者の1人がドゥーガル・ディクソン(Dougal Dixon)と聞いて納得。この人は恐竜関係の著作で有名だが、未来の動物をリアルに描いた『After Man: A Zoology of the Future』でも話題を呼んだ。私は中学生だったか高校生だったかの頃に読んで衝撃を受けたものだ。日本語版は絶版のようだが、オリジナル英語版でもイラストが美しく、楽しめる。After Manの続編(?)に当たるのが、遺伝子操作によって生物としての人類がどう変わっていくのかを描いた『Man After Man: An Anthropology of the Future』で、こちらも強烈だ(日本語版はやはり絶版らしい)。ただ、遺伝子操作が入っている分、After ManよりもかなりSF寄りか。
専門家から見ればかなりイロモノなのかもしれないけれど、どちらの本も、進化とか気候変動とかについて考えるきっかけになる良書だと思う。
英語版『After Man』と日本語版『マンアフターマン』は持っているが、番組を見た後、たまらなくなって『The Future Is Wild』を購入してしまった(ペーパーバック版のほか、ハードカバー版もある)。
(追記)
ダイヤモンド社から邦訳『フューチャー・イズ・ワイルド』が発売された。
(追記)
ダイヤモンド社から、『アフターマン』も復刊された。
12月 29th, 2003 at 19:17
『フューチャー・イズ・ワイルド』の邦訳が発売されるとのこと。
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478860459/binword0f-22
1月 4th, 2004 at 20:44
デザイン考 16号「進化のカタチ」
明けましておめでとうございます。 正月テレビは画一的な番組の中、途中からだけど偶然見た2004/1/3(9:30〜11:45)NHK教育の「オドロキ!これが未来の生き物だ」がキまくった。2億年も遥?…
2月 11th, 2006 at 00:55
クリーチャーデザイン・2
クリーチャーデザイン・1へそもそも、幻獣(例えば竜やキメラなど)等の一般的なモンスターも描けない…なんて人の方が多いのかも…