電子フォームで戦うアドビとMS
7月 16th, 2003アドビ システムズが開発したPDFは電子文書のフォーマットとして広く普及している。複雑なレイアウトの文書もイメージ通りに配信でき、DTPでの校正にも使われるPDFだが、もう1つ重要な側面がある。それが電子フォーム(帳票)だ。Acrobat 5.0までは電子フォーム作成機能がついていたのだが、Acrobat 6.0ではProfessional以上でしかこの機能を利用できなくなったので、電子フォームでの戦略に何か大きな変更があるのだろうとは思っていた。
6月に発表された「Adobe Form Designer 5.0」や「Adobe Form Client 5.0」、「Adobe Form Server 5.0」がまさに電子フォームソリューションを担う製品なのだろうけど、これらはソリューションパートナー経由で発売されるもので、エンドユーザーが直接購入するものではない。発表会でも、MSのInfoPath対抗なのかどうかということに質問が集中していたが、直接競合しない製品だというコメントだった(はず)。
ところがというか、やっぱりというか、「米Adobe Systemsは7月15日、オンラインフォームおよびオンライン文書の作成・配布を容易にする大企業・政府機関向け新ソフトの一端を披露した。」ということで、状況は俄然面白くなってきた。といいつつ、私もよくわかっているわけではないのだが。アドビのXMLアーキテクチャ解説記事があるんだけど、フォームの外観をPDFで作り込めることが、InfoPathのソリューションに比べての大きなアドバンテージ、と理解すればよいのかなあ……?