Palmのアウトラインプロセッサ
6月 21st, 2003アウトラインプロセッサは、文章を章・節といった階層で管理できるソフトウェアである。長文や企画書を書く際、全体を見通しながら見出しを入れ替えたりして構成を練り上げていける。ToDo管理としても便利だ。
私の場合、記事を書く時にはWZ EDITORのアウトライン機能を使うが、企画書を作る時にはPalm上で動作するアウトラインプロセッサを使うことが多い。Palm用のアプリなら出先で思い付いたアイデアも即座にメモれるから。以前は、AportisというメーカーのBrainForestというソフトがお気に入りだった。これにはWindows版も用意されていて、PCとPalmのデータを同期でき、動作も軽快で使いやすかった。しかし、バージョンアップがいつしか止まり、Aportisもなくなってしまった。代わりに使い始めたのが、Natara SoftwareのBonsai Outlinerだ(Bonsaiは日本語の盆栽から来ているようだ。ツリー構造を扱うからか?)。これもWindows版が用意されている。というか、PCと連携できないアウトラインプロセッサには興味がなかったりする。通常のアウトラインと、ToDo(チェックボックス付き)、Task(進捗状況表示付き)を混在できるし、ソート機能も強力。Windows用アプリではデータのエクスポートができるのだが、この書式もユーザーが自由に設定できる。HTMLやXMLとして出力するのも自在だし、WZ EDITORのアウトライン形式にだってできるのだ。
ただし、1つ難点があって、Palm上でデータを入力する際、複数行に渡る日本語を入力しようとすると、変換する前に確定されてしまう。Detailダイアログを開いて入力すれば回避できるが、一手間余計にかかるのが残念。Natara Softwareは、ユーザーからのリクエストをまめに反映するのがウリで、私もこの症状を報告しておいたから将来のバージョンでは改善されると思いたい。
そんなところに、BrainForest復活の知らせが。
Ultrasoft Moneyで有名なUltrasoftが、AportisからBrainForestだけ買い取ってバージョンアップしたのだ。ざっと使ってみたところ、日本語での不具合もないようだし、操作も昔と同じくシンプルでわかりやすい。VFSに対応するようになったから、メモリーカードにもデータを保存できる。期限付きのToDoをタイムラインで一覧できるのもいい。
Bonsaiの日本語対応が改善されるまで、しばらくBrainForestを使ってみようかとも思っているところだ。
6月 21st, 2003 at 11:57
BrainForestを使っていてちょっと気になったのが、データの同期にConduitを使っていないこと。Palmデータのバックアップフォルダから、直接ファイルを開き、それをまたPalmにインストールし直すという形を取っている。うーん、Windows上でガリガリ入力するならConduitで同期するタイプの方が使いやすいんだが。どのソフトにも一長一短があってなかなか難しい。
12月 19th, 2004 at 05:08
T3ユーザーですが、アウトラインプロセッサを探していたところです。msnサーチで一発で引っかかりました。
BrainForest、大変参考になりました。
さっそく購入して使ってみることにします。
余談になりますが、Pitch Solo+PC-TVコンバーター+ワイヤレスキーボード+NOKIA 6630+Desktop on Callを使うと、旅先でも自宅のパソコンが自宅のパソコンとほぼ同様に使用できますね。まだ注文したばかりで届いていないのですが、届いたらさっそくホテルのTVにつないで試してみるつもりです。
12月 19th, 2004 at 11:45
日本語入力時の改行問題がなければ、PCとの連携が強力なBonsaiで決まりなんですけどねえ。Palm上での作業がメインなら確かにBrainForestはサクサク動いていいですよ。
Desktop on Callを使ったPCのコントロールがどういう使い勝手なのか、非常に興味があります。ただ、IBMショッピングでの取り扱いが終了したりして、今後のサポートがちょっと心配ですね……。V5で終わりなんでしょうか。