Outlookの差し込みメール&MSの考えるセキュリティ

6月 11th, 2003
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本田雅一氏がPC WatchでOutlookについて書かれていますが、私もOutlookを手放せないクチです。PDAとの連携を考えると、確かにほかの選択肢がないのも事実。あと、VBAを使って処理のカスタマイズができるという点も大きい。ただ、後者に関しても改善してもらいたい点が山ほどあって、困ったものです。
例えば、以前、Excelと組み合わせて使うOutlookのVBAマクロを作りました。Excelで表を作り、テンプレートとなるテキストファイルに項目名を埋め込んでおくと、項目名の部分をExcel上のデータで置換してメールを作ってくれるという、よくある単純なマクロですが、これではまりました。


このマクロを実行すると、1つのメールが作られるごとにメール作成画面が開き、実際に送信するには「送信」ボタンを押さなければなりません。全部まとめて自動送信することもできるのですが、その場合「このメールを送ってもよいか」というダイアログが出て、非常にうざったいのです。ご丁寧なことに、このダイアログで「はい」をクリックするには何秒か待たなければなりません。この仕様はOutlook2000のSP1からだったかな。MSのサポートによれば、これを回避する手段はないとのこと(※実際にはSendKeysというステートメントを使い、送信ボタンを押したように見せかけることで回避することはできるようです。ただ、状況によってうまく動作しないことがあるのと、「やっぱ、最後にちょっと直したいこともあるからなあ……」という弱気な理由で私のマクロには組み込んでいません)。
「セキュリティを高めるため」に講じた措置が、自動送信のためにダイアログを表示して手動操作させる、というのは何か間違ってませんか? 「お前らが送ってくる大量のメールも、そうやっていちいち「はい」をクリックしているんだろうなっ」とMSの担当者を問いつめたくなりますね。
また、私はOutlook内のメールを検索するために、サーチクロスというソフトを使っています。ファイルやメールを一瞬で探せるこのソフトはもはやなくてはならない存在なのですが、一点残念なことが。検索しようとしたり、検索用インデックスを作成・更新する際に、「プログラムがOutlook内に保存されている電子メールアドレスに?」というダイアログが表示され、許可・不許可と、アクセス許可時間(最長で10分間)を指定しなくてはならないのです。これはOutlook側の問題で、サーチクロスに全く責任はないんですけどね。Outlookのこの仕様のため、サーチクロスのインデックス更新を自動化することもできないし、メールを送って録画予約をするようなシステム(愛用しているロクラクIIにもあります)も使えない。
特定の機能を使わせないことでセキュリティを確保するという考え方は、今後のOfficeで改めてもらいたいものです。

2 Responses to “Outlookの差し込みメール&MSの考えるセキュリティ”

  1. binWord/blog Says:

    Outlook2003に移行する

    ちょっと前に「Office Professional Edition 2003 アップグレード」(Amazon)を買ったのだが、なかなかインストールする機会がなかった。インストールするだけなら手間はかからないが、PDA(CLIE??…

  2. binWord/blog Says:

    Outlookの邪魔な確認ダイアログをスキップする

    以前にも書いたが、外部アプリケーションからOutlookのデータ(メールやアドレス帳)にアクセスしようとすると、下のようなダイアログが表示される。 「はい」をクリックだけではダメ?…

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