WZボードと知子の情報

11月 1st, 2003
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WZ EDITOR 5.0Amazon)には、メモ機能のWZボードが備わっている。私はアイデアメモとして知子の情報Proを使っているが、できることならWZ EDITORに一本化したいと思っていろいろといじってみた。
結論からいうと、WZボードでは知子の情報Proの代わりにはならなかった。あまりにもコンセプトが違いすぎるのだ。


私は思い付いたことを知子の情報Proに書き込んだら、そのデータに適当なキーワードを振っておく(「企画」とか「Web」、「Windows」など)。こうしておけば、あとからそのキーワードを含んだデータだけを絞り込める。WZボードの場合、メモを書いた時点で、どのツリーに入れるかを意識する必要がある(もちろん、未整理のままにしておいてもよいが、あとからデータを探しにくい)。また、少し高度な絞り込み処理を行うためには、WZ EDITOR本来の画面に切り替えなければならないし、索引にだけ含まれるキーワードを検索といったことができない。
これはどちらがいいとか悪いという問題ではない。知子の情報Proはテキストデータを扱うためのデータベース。一方、WZボードは階層構造付きのテキストデータを、メモのように表示するものなのだ。扱うデータが少なければ、ツリー構造を表示させながら使えるWZボードの方が便利かもしれない(見出し移動をドラッグ&ドロップでできるようにはしてほしいけど)。
当然のことながら、知子の情報Proもいいところばかりではなく、古いソフトだけに不満もあれこれ出てくる。まず、HTMLファイルや画像をそのまま取り込めない。各データに添付ファイルを付けることはできるが、そのファイルの中身は検索できないのだ。
紙 Professionalというソフトの評判がよいのでこちらも試してみる。Webページや画像、Officeファイルを手軽に取り込めて、動作も軽快、かなり出来がよいソフトだと思う。しかし、こちらも「箱」を作って分類していくタイプ。どうしても、テキストをどこに分類するか意識して使うことになる。また、検索結果を一覧できるのはよいのだが、複数条件での絞り込みができない。さらに、WZボード知子の情報Proではダイヤモンドカーソル(Ctrl+S,D,E,Xをカーソルキー代わりに使う、キーの割付)に対応しているが、紙 ProfessionalはWindows準拠のみなのも痛い。知子の情報Proと同じくテグレット技術開発が開発しているEsabaTADは、画像の貼り付けにも対応しているし(HTMLファイルは不明)、文書内でのハイパーリンクもできるなどかなり魅力的だが、バージョンアップしていないから今から買うのは不安なものがある。
どれも一長一短でとても悩ましい。私の場合、Palmとも連携させたいと思っているので、さらに話がややこしい。今のところ、ちょっとしたデータはOutlookのメモに入れてIntellisyncで同期している。知子の情報Proのデータは、自作スクリプトでPalm用のMeDoc形式で出力し転送している。WZボード紙 Professionalもこういうことができない(WZボードならマクロを書けば何とかなりそうだが)。
結局、アイデアメモとしては現状のまま知子の情報Proを使い、Palmで持ち運びたいちょっとしたメモはOutlook、Webページをクリップしておきたい時は紙 Professionalという落ち着かないことになってしまうのだった。マイクロソフトのOneNoteも気になっているのだが、これはアイデアメモを蓄積していくというより、手早くメモを取って考えをまとめるのに使うツールのように見える(そのうち試してみるつもりだ)。テグレットが知子の情報ProEsabaTADをバージョンアップしてくれればなあ……。
よいメモソフトがあったら、情報をよろしくお願いします。

(2005年4月6日追記)
Mac OS X用だが、StickyBrain 3というソフトが「知子の情報」的な使いやすさを実現している。詳しくは、こちら

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