未来に続くプログラミングツール「Squeak」の絵本

8月 7th, 2003
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現代のコンピュータに大きな貢献をした人物として、アラン・ケイ氏は外せない。個人向けコンピュータのコンセプト「Dynabook(ダイナブック)」(東芝のノートパソコンとは違う)、GUIを搭載した「Alto(アルト)」(これらは30年以上も前に発表された!)等々、彼のアイデアは現在のコンピュータに大きな影響を与えている。どうでもいいことだが、私は昔(何だったか忘れたが)講演会を取材した際、彼と肩を組み写真を撮らせてもらったことがある。引っ越しの際になくしてしまったのが残念だけど……。
さて、SmallTalkも彼が開発したプログラミング環境だ。これをベースにオープンな開発環境として生まれたのがSqueak。このあたりの説明は、Squeak Introduction Page!に詳しい。
いろいろとユニークな特長を備えたSqueakだが、特に教育用のツールとして注目を集めている。Squeakを知りたいっ!でサンプルが紹介されているように、車の絵を描いてそれをコースに沿って走らせるプログラムを作る、なんてことが子供にも簡単にできてしまう! まったく、小中学校でワープロや表計算の操作法なんてつまらないことを教えている場合じゃない。
『スクイークであそぼう』Amazon)は、Squeakの世界を解説した「絵本」だ。
これには編集者として「やられた」と思った。コンピュータの解説書らしからぬデザイン、キャラクタを使ったわかりやすい説明等々、細部に至るまで丁寧な作りで、大変な手間をかけているのがよくわかる。こういうのが読みたかったのだ。
実は、以前洋書のSqueak解説書を取り寄せて読んでみたのだけど、コードだらけの本だったのであっさり挫折。しかし、もう一度Squeakに挑戦しようという気になってきた。

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