親指シフトの練習開始
2月 1st, 2008すっかりマイナーになってしまったものの、今でも根強いファンのいる親指シフトを練習してみることにする。今年の頭に仕事の関係で売れ筋のビジネス書を10冊ほどまとめ読みしたのだが、特に印象深かったのが勝間和代氏の『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』。レジに持って行くのはちょっと恥ずかしい書名だが、実践しやすそう、かつ効果がありそうなノウハウがつまっており、確かにこれは売れるわけだ。
アウトプットを効率化する手法として同書の中で紹介されていたのが、親指シフト。私はローマ字入力派でそれなりの速度が出せるから、親指シフトを試すつもりはなかったのだが、タイピングを速くした方が良さそうな事情ができた。定期的で量の多い取材の仕事を受けることになったのである。テープ起こしは外注するのがよいのかもしれないが、この仕事は専門用語も多いし、何よりクライアントの関係で外注するのがちょっとまずい。テープ起こし(文字起こし)を効率化する工夫はしているが、それでも限界はある。ならタイピング速度を上げようということで思い出したのが、親指シフトというわけだ。
Mac OS XではTeslaというエミュレータがメジャーなようで、Stop Making Sense: tesla on Leopard 覚え書きを見るとLeopardで動作させる方法がまとめられている。
しかし、親指シフトを覚えたはいいがあとで困るということがないよう、いくつかの疑問点について事前に調べてみる。
・本当に効果的か?
NICOLAのページを見るとどの文字も1ストロークで打てると書いてある。親指シフト – Wikipediaによれば、だいたい1.7倍くらいの速度は出る模様(→該当ページをよく読んでみるとただし、親指シフトでは親指シフトキーの操作があるので、打鍵数にそのまま反比例する速度は出ない。つまり、ローマ字入力の1.7倍までの速度は出ない。
と書いてありますな。私の早とちり)。
・学習は容易か?
前出の『無理なく続けられる 年収10倍アップ勉強法』によれば、20時間くらいの訓練でローマ字入力を超えられるとある。多めに見積もって30時間としても、それくらいの時間で1.7倍の速度になるならおいしい。ためしに親指シフトキーボード入門を見ながら1〜2時間ほど練習してみたが、配列自体はすぐに覚えられた。たしかに指がほとんどホームポジションから離れなくて、効率的にできているようだ。
・記号類や英単語の入力をどうするか?
私はローマ字入力では「k>」を入力すると「→」などの記号が入力されるように設定している。よく使う英単語も略称で登録済み。この辺りは親指シフト用に登録し直さないといけないだろう。
・これまでの環境とキーアサインはバッティングしないか?
親指シフトでは、かな入力用の左右「シフト」と各かなを同時押しして入力する。Macだと「英数」「スペース」にシフトを割り当てるのが一般的のようだ。単独でこれらのキーを押した場合は、そのキー本来の割り当てになるので特に問題はなさそう。ざっと使った限りではATOK+Teslaで問題なく入力できている。
・どのプラットフォームでも使えるか?
Mac OS XでもWindowsでもエミュレータが出ている。ちなみにTeslaをオンにしていると、Parallels Desktop for Mac上のWindowsでもそのまま親指シフトで入力できた(ローマ字入力をエミュレートしているということか)。
・OSのバージョンアップで使えなくなったりしないか?
Teslaはオープンソースで開発されている。最近開発は止まっているようだが、有志によってLeopard対応もできているので、まあ将来も何とかなるのでは。
そういうわけで、こういう急ぎでない(笑)ブログ記事などで親指シフトを練習中。