Firefoxで開いたページを携帯電話やPDAで閲覧する
9月 2nd, 2007私はWebのニュースをチェックする場合、各サイトのトップページから興味のあるすべての項目をタブで開き、見終わったタブから次々閉じていくというやり方をしている。Firefoxなどのタブブラウザを利用している人ならば、ごく一般的な使い方だろう。
こうやってニュースチェックをしている途中で外出しなければならないことはよくある。そんな時、移動中にPDAや携帯電話のフルブラウザを使ってニュースチェックの続きができればなあと思っていた。複数パソコンでブラウザにFirefoxを使っているなら、Google Browser Syncを使えばいいが、携帯電話やPDAではそうもいかない。はてなブックマークのようなソーシャルブックマークを使うという手もあるが、記事ごとに登録していくのは面倒だ。また、不正な利用を避けるためか、こういうソーシャルブックマークサービスでは自動処理が行えなくなっている。
そこで、現在タブで開いているページへのリンクを1つのHTMLファイルとして生成し、自分が使っているWebページサービスやレンタルサーバーなどにアップロードすればよいのではないかと考えた。
まず、Firefoxで開いているタブをHTML化する方法を探してみた。Firefox用として「JavaScript Actions」(JSActions)というアドオン(拡張機能)が公開されており、これをインストールしておくとJavaScriptで機能を追加できるようになる(JSActionsのインストール方法については、三軒隣の斜め向かいに詳しい説明が掲載されている)。そして、JSActions用のスクリプトとして、alice0775氏が「現在開いているすべてのFirefoxのタブ一覧をクリップボードにコピー」を公開しているのを見つけた。このスクリプトはタブ一覧をHTMLとして生成し、クリップボードにコピーしてくれるというもの(生成結果のHTMLは<html>や<body>がなかったりするが、たいていのブラウザは問題なく解釈してくれるようだ。気になるようなら、スクリプト内の変数txtに代入している文字列を自分で変更すればいい)。便利なアドオンやスクリプトの作者に感謝!
テキストエディタを開いて、クリップボードからペースト、HTMLファイルとして保存して、サーバーにアップロードすればいいわけだが、いちいちこんな作業を繰り返すのは面倒くさいので、Mac OS XのAutomatorでワークフローを作ることにする。
ワークフローの手順は超手抜き。「pbpaste」というコマンドでクリップボードの内容をリダイレクトして、デスクトップ上にindex.htmlを生成、これをFinderで取得し、FTPクライアントの「Transmit」でサーバーにアップロードするだけだ。TransmitでなくともAutomator対応のFTPクライアントであれば同じことができるはず。本当は文字コードなんかもきちんと考えなくてはいけないのだけど、とりあえず動いているので結果オーライ。
これで、
1.Firefox上で右クリックし、「Actions」>「copyclip Tabs Url」を選択。
2.アップロード用のワークフローをダブルクリック。
という2ステップで、タブ一覧をサーバーにアップできるようになった。
あとは、アップロードしたHTMLを携帯電話やPDAのブラウザで閲覧すればいい。人に見られたくないのであれば、ディレクトリにBASIC認証などをかけておくのを忘れずに。
(2008年1月21日追記)
iPod touch/iPhone用に修正した記事をこちらにアップ。