Pobox.comのスパムプロテクションとWebメール
6月 20th, 2004
私は、有料メール転送サービスのPobox.comを長い間使っている。今までにプロバイダを何回も乗り換えたが、Pobox.comのおかげでメールアドレスを変える必要がなかった。複数のメールアドレスを作って、仕事用、一般公開用、メーリングリストの購読用などと使い分けている。
サービスはすべて英語だが、当然ながら日本語メールのやり取りも問題ない。カスタマーサポートの対応も驚くほど迅速なので、好感度高し。
大抵のプロバイダーでは、送信サーバー（SMTPサーバー）からメールを送信する際、ユーザーのメールアドレスをチェックする。プロバイダーが設定したメールアドレスからでないとメールが送れないが、Pobox.comは自身のSMTPサーバーを用意しているのでこちらを使えばいい。
以前、外出先からメールをチェックする際、プロバイダーのWebメールサービスを使っていたが、これだとSPAM（スパム）も大量に表示されて大変だった（ローカルPCのOutlook2003でスパムフィルタリングを行っていたので）。
最近、Pobox.comのスパムフィルタリングが大幅に改良されたというのでしばらく使ってみると、確かによくできている。メールの内容を判断するのではなく、発信元の情報を元に遮断するタイプで、実にきめ細かくフィルタリング項目を指定できる。Outlook側でのフィルタリングがほとんど必要ないほどだ。もちろん100％ではないので、時々大事なメールがスパムとして捨てられていないかチェックする必要があるけど。間違いの多いフィルタは自動的にオフにしてくれるなど、使い勝手もよい。
だいぶ前はスパム業者がPobox.comを悪用することも多かったようだが、今はMicrosoftと共同でスパムメール対策技術を開発するなど、かなり先進的なスパム対策を行っているようだ（Internet Watchの記事）。
さらに、（これも有料だが）100MBの容量を持ったMailstoreサービスも追加された。従来のPobox.comサービスはメール転送のみだったが、Mailstoreサービスでは一般のプロバイダーと同じく、Pobox.comのサーバーにメールを保存できる（現時点では2003年3月以前に加入したユーザーのみ利用可能）。Webメールのほか、POP3、IMAP4でのアクセスも行える。
Pobox.comのMailstoreサービスは、一時的なバックアップ用途としての意味合いが強いようだ（保存期間を1?30日間で指定する）。ふだんはローカルなPCのメールソフトを使い、出先で「1週間前に来たメールには何と書いてあったけ？」と確認したりするのに適している。IMAP4に対応し、メールは日付毎のフォルダに振り分けられるようになっているから、PDAからもアクセスしやすい。
ただ、最近は、Pobox.comのアドレス宛に来たメールをGmailにも転送するようにしている。GmailがIMAP4に対応して、PDAからアクセスしやすくなれば、（Pobox.comのサービス自体は使い続けるが）Mailstoreは使わなくなるかもしれない。